2017年7月6日更新

フィル・ロード&クリストファー・ミラーは期待の新鋭監督コンビ

アメリカのエンターティメント業界で、今とりわけ期待されているのが、フィル・ロード&クリス・ミラーの新鋭コンビです。監督した映画が次々と大ヒットを記録し、ついに『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画の監督に大抜擢されました。二人の経歴と活躍ぶりを紹介します。

デュオ フィル・ロード&クリストファー・ミラー(クリス・ミラー)の活躍がヤバい

フィル・ロード(左、1975年7月12日生まれ)とクリス・ミラー(右、1975年9月23日生まれ)は、監督・脚本・プロデューサー、ときに役者までこなす米エンターテイメント業界注目のコンビです。フィルは、マイアミ出身で、母親はキューバ系移民の心理学者、父親はダンスカンパニーを運営していたこともある人でした。一方のクリスは、ワシントン州シアトル近郊のエヴァレット出身で、父親は製材所で働くブルーカラーでした。

二人は、ダートマス大学一年生のときに出会います。クリスが、当時のフィルのガールフレンドの髪の毛に間違って火をつけてしまうというアクシデントがきっかけだったそうです。昔からそれぞれアニメ短編映画を作ったりしていた二人は、すぐに意気投合しました。ちなみに、クリスは大学の同級生だったガールフレンドと、のちに結婚しています。

ある日、カレッジ新聞にクリス紹介の記事が掲載され、それがディズニー社の目に留まります。3か月後、クリスはフィルも一緒を条件にロスへと移り、2年間ディズニーのテレビ・アニメーション分野で働きました。

その後、二人はFOX TVやMTVにも出入りするようになり、ついに2003年『くもりときどきミートボール』の脚本執筆に取り掛かります。しかしなかなかうまくいかず、一時は別のライターの手に渡りますが、2006年には再び二人に手に戻り、本格的に映像化に向かって動き始めました。ここから、いよいよ二人の快進撃が始まります。

傑作『くもりときどきミートボール』監督・脚本

『くもりときどきミートボール』の原作は、1978年にアメリカで出版され、100万部を超えるベストセラーとなったジュディ・バレットとロン・バレットによる児童書です。一人の発明家・フリントが、水を好きな食べものに変えるマシーンの発明に成功したことで、様々な騒動が巻き起こる物語です。

2009年に公開された本作は世界中でヒットしたばかりか、批評家からも高く評価され、フィル・ロードとクリス・ミラーコンビの名前は一躍有名になりました。

2013年に公開された続編も大ヒット

4年後に公開されたシリーズ2作目の『くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』も、公開すぐ週末興行成績ナンバー・ワンを獲得し、1作目の記録を塗り替えました。前作同様、フリントが発明した「食べ物マシーン」が、今度は動物と食べ物を合体させ、ハチャメチャな大騒動を巻き起こします。ポール・マッカートニーの新曲『NEW』が映画の挿入歌として使用されたことも話題になりました。

最高すぎるコメディ『21ジャンプストリート』監督

2012年公開のコメディ映画『21ジャンプストリート』で、二人の才能はアニメーション分野にとどまらないことを、見事に証明します。ジョナ・ヒルとチャニング・テイタム扮する犯罪特別操作課の二人、ジェンコとシュミットが、高校に潜入捜査をするという捧腹絶倒のストーリーです。若きジョニー・デップが初主演し話題になったテレビシリーズの映画化でした。

『くもりときどきミートボール』の1と2の間に公開された本作のヒットは、ヒットメーカーとしてのフィル&クリスの地位を確かなものにしました。

『LEGOムービー』のすさまじい面白さ

二人の名前を飛躍的にブレイクさせたのは、なんといっても2014年公開の映画『LEGO(R)ムービー』の世界的大ヒットです。

世界中で長らく愛されているデンマークのブロック玩具LEGO(R)。LEGO(R)の平凡なミニフィギュアにすぎなかったエメットが、ある日、世界を救う「選ばれし者」に間違われ、とんでもない大騒動に巻き込まれていきます。カラフルな映像、奇想天外な登場人物、わくわくするアドベンチャー、ユーモアにあふれたストーリー展開は、フィル&クリスの独壇場ともいえる面白さでした。続編もすでに企画中です。

とうとう『スター・ウォーズ』スピンオフ監督に

かねてから話題沸騰していた『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画の監督が、フィル&クリスに決定しました。2018年5月全米公開予定です。ハリソン・フォードが演じたクールなハン・ソロが主人公になります。ルーク・スカイウォーカーと出会う前のハン・ソロの若き時代が描かれます。映画史に燦然と輝く作品の監督に抜擢されたのは、二人の才能を見込んでのことでしょう。

「わたしたちはリスクを冒してでも、観客の皆さんに新鮮な体験を提供し、わたしたちにとっても掛け替えのないキャラクターたちと誠実に向き合っていくことを約束します」

誰がハン・ソロを演じるのかなど、これから様々な話題や憶測で盛り上がりそうです。フィルとクリスが監督としてどんな作品に仕上げるのか、とても楽しみです。