2017年7月6日更新

ハリウッド名俳優の役者人生を変えた映画とは?スターの分岐点となった役をまとめてみた

アル・パチーノ、リーアム・ニーソン、シガニー・ウィーバーなどハリウッドで活躍する俳優の中には長い役者人生の中で重要な転機となった映画や役があるようです。今回はスターの分岐点となった役や映画10選を紹介します。

1.リーアム・ニーソン:クワイ=ガン・ジン『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』

90年代初頭、リーアム・ニーソンはスティーブン・スピルバーグ監督作『シンドラーのリスト』でオスカー・シンドラーを演じるなど本格演技派俳優として固いイメージを持たれていました。

しかし、『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』(1999)でクワイ=ガン・ジンを演じたことでリーアム・ニーソンのイメージは変わっていきます。

『バットマン・ビギンズ』でラーズ・アル・グールを演じてみたり、『96時間』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』など娯楽アクション映画に立て続けに出演、現在ではすっかりジャンルムービーに出演する俳優イメージが定着してしまいました。

2. スティーブ・カレル:フランク『リトル・ミス・サンシャイン』

『俺たちニュースキャスター』『40歳の童貞男』『ザ・オフィス』に出演してコメディスターとなったスティーブ・カレルは2006年『リトル・ミス・サンシャイン』で大きな転換点を迎えます。

本作でカレルは自殺願望のある学者フランクを見事に演じ、コメディックな役だけではなくシリアスな役を演じる才能もあることを証明しました。

その後、『フォックス・キャッチャー』ジョン・デュポン役でアカデミー主演男優賞にノミネート、『リトル・ミスサンシャイン』は役の幅を大きく広げた重要な作品でした。

3.スティーヴ・ブシェミ:ナッキー『ボードウォーク・エンパイア欲望の街』

スティーヴ・ブシェミは『レザボア・ドッグス』『アルマゲドン』など数多くの作品にしてきたものの、主役ではなくそのほとんどが脇を固めるサポートキャストでした。

しかし、HBOのドラマシリーズ『ボードウォーク・エンパイア欲望の街』で主役のギャング“ナッキー”を恐ろしいほどの存在感で演じ、主役としても通用する俳優であることを見事に証明しました。

4.ミラ・クニス:リリー『ブラック・スワン』

90年代に放送されていたFOXドラマシリーズ『ザット70sショー』に子役としていたミラ・クニスは当時主役をはる女優ではありませんでした。

しかし、2010年『ブラック・スワン』リリー役で評価が急上昇、ウォシャウスキー監督のSFシリーズ『ジュピター』で主演を務めるまでの大人気女優に成長しました。

5.クリストファー・リー:クリーチャー『フランケンシュタインへの逆襲』

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ”サルマン”『スター・ウォーズ』ドゥークー伯爵など281の出演作を持つクリストファー・リーの転機は1957年の『フランケンシュタインへの逆襲』という作品です。

長身によって役が限られていたクリストファー・リーは本作で怪物を見事演じたことで役の幅が広がり、『吸血鬼ドラキュラ』(1958)ドラキュラ伯爵役へと繋がったと言われています。

6.メル・ギブソン:マックス『マッド・マックス』

メル・ギブソンの転機となった作品といえば、一躍スターダムに押し上げた1979年のオーストラリア映画『マッド・マックス』の他にないでしょう。

本作出演前、メル・ギブソンの出演映画は『青春グラフィティ』(1977)だけでした。

『マッド・マックス』のオーディション時、メル・ギブソンはケンカをした後で顔は痣と傷だらけ、キャスティング・ディレクターはゴロツキの1人としての起用を考えていましたが、監督ジョージ・ミラーがメル・ギブソンを気に入ったためマックスを演じることになったそうです。

7.サミュエル・L・ジャクソン:ゲイター『ジャングル・フィーバー』

1991年スパイク・リー監督『ジャングル・フィーバー』はサミュエル・L・ジャクソンを救った作品と言っても過言ではありません。

本作出演前のサミュエルは酒やドラッグの問題を抱えてボロボロの状態でリハビリ施設にも入っていました。

2週間のリハビリ後、スパイク・リーはサミュエルに『ジャングル・フィーバー』薬物中毒の男ゲイター役を与えます。サミュエルは自らの経験を活かした見事なパフォーマンスでゲイターを体現、カンヌ映画祭で絶賛されることになりました。

『ジャングル・フィーバー』出演後、サミュエル・L・ジャクソンは『パルプ・フィクション』『ダイ・ハード3』に出演するなどキャリアは右肩上がりです。

8.アル・パチーノ:マイケル・コルレオーネ『ゴッドファーザー』

『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネと言えばアル・パチーノを代表する役ですが、この役は他の俳優が演じる可能性があったそうです。

映画会社パラマウントはマイケル役にアル・パチーノのようなイタリア系俳優を望まず、ロバート・レッドフォードのような典型的アメリカ人俳優を求めていました。

アル・パチーノは撮影途中でクビになる可能性さえありましたが、ディナーシーンの迫力あるパフォーマンスを観たパラマウントの重役がアル・パチーノの実力を認め、マイケル役が確定したと言われています。

知っての通りその後は『セルピコ』『スカーフェイス』などに出演、アル・パチーノは誰もが認める世界的名優へ上り詰めます。

9.シガニー・ウィーバー:リプリー『エイリアン』

1979年リドリー・スコット監督シガニー・ウィーバー主演『エイリアン』はSFホラーアクションの金字塔として知られていますが、本作はシガニー・ウィバーだけにとどまらず、全てのハリウッド女優にとって大きな意味を持つ作品です。

女性キャラクターを主人公としたアクション映画シリーズで初めて成功を収めたのがこの『エイリアン』だと言われています。

『エイリアン』なくして、『トゥーム・レイダー』『キル・ビル』『バイオハザード』などその後製作されることになる女性ヒロインアクション映画は生まれていなかったでしょう。

10.カート・ラッセル:エルビス・プレスリー『ザ・シンガー』

1979年『ザ・シンガー』はテレビ映画として製作された作品ではあるものの、カート・ラッセルにとって大きな意味を持つ作品です。

本作はカート・ラッセルとジョー・カーペンターが初タッグを組んだ記念すべき作品、この作品なくして『ニューヨーク1997』『遊星からの物体X』などの傑作SF映画は生まれていませんでした。