2017年7月6日更新

良作多し!子供の視点から描かれたおすすめ映画9選

大人は判ってくれない:あこがれ Blu-ray

大人が時々口にする「あの頃は良かった」と言う言葉。子供の頃は、何もかもが新鮮に映ったし不思議な世界の存在だって信じていたかもしれません。一方で、幼さ故の残酷さや危うさ、状況に対応するしなやかさを持つ強かな存在でもあります。今回は、そんな子供たちの視点から描かれた良作映画を9本ご紹介します!

目次

1:愛に飢えた少年の日常の中にある悲劇【1959年】

whentheycry 見よう見ようと思って中々見ていなかった映画。 こうい時代なのでしょうか?こういう愛のない家庭の描かれ方が不思議でした。 最後までもやもやが続くもあのラストシーンはやっぱり印象的。
reif トリュフォー「大人は判ってくれない」。アントワーヌ君は美形で起居動作も清々しく、閉塞した状況下での一筋の光だった。そう、彼自身が。っていうかアントワーヌ君、全然悪くない不良少年。ラストの海のシーンが、彼の解放ならいいと思う。★★★★★ #映画 #eiga 2011-10-07

学校では先生に目を付けられ、不仲な両親のいる家庭に嫌気がさしていた主人公アントワーヌ・ドワネル。親友のルネと不良の真似事をくり返していましたが、金に困って父親の会社のタイプライターを盗み出し、両親はついに息子を少年鑑別所へ入れてしまいます。

フランソワ・トリュフォー監督の初長編映画であり、幼少期の自叙伝とも言われる作品です。その斬新さと自由な表現で喝采を浴び、1959年にカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。1950年代末期から起こった「ヌーヴェルヴァーグ」の旗手として知られるようになります。

2:地下鉄に乗ることを夢見た少女がパリの街を大冒険するドタバタコメディ【1960年】

Keimiyazato とても鬼火を撮った同じ監督の作品とは思えない可愛い映画、アメリを観た時に何故かこの作品を思い出しました、そしてこの作品を観た時に 巴里の空の下セーヌは流れる を思い出しました、
Syo__Sawasiro フランス版不思議の国のアリス

内容はあまり覚えていないけど、奇人に追い回されてカチャカチャとした動き、独特な演出で、少し煩さと疲れを感じた

子供が見たら楽しいのかも? ザジのビジュアルは好みだったので、アリスの代名詞に使ったりしている

芸人の伯父に預けられることになり、母親とパリにやって来た少女ザジ。地下鉄に乗るため一人で街に出ますが、ストで動いておらずショックで泣き出してしまいます。そこへ話しかけてきた見知らぬ男を利用し、パリ見物を楽しんだザジでしたが……。

主人公のザジはもちろん、珍妙な登場人物たちが繰り広げる大騒動が展開していきます。非現実的な世界に迷い込んだザジの目線になって、エッフェル塔などの名所を駆け回っているような気分になれる作品です。

3:恵まれない少年が、1羽の鷹との出会いを通して成長していく物語【1969年】

母や兄と寂れた炭鉱町で暮らす少年ビリーは、兄とは喧嘩ばかりで学校でもイジメられる毎日を送っていました。しかしある日、廃墟にある鷹の巣からヒナを持ち帰り”ケス”と名付けて育てることに。ケスの調教を通して自身も成長していくビリーだったのですが……。

今作は、労働者階級や弱者を軸にした作品を送り出したケン・ローチの初期代表作です。一見、少年と動物のハートフルストーリーに思いがちですが、困難な境遇の中で懸命に生きる姿を優しくも厳しい視線で描いています。

4:純粋な少女の瞳に映る世界に、当時の政治的批判を織り交ぜた作品【1973年】

skr_icj #eiga #movie こういう映画好きなんだよね。無音と、絵画のような風景がもう子どもの目線そのものだった。 好きなシーンは、映画を食い入るように観る子どもたちの素直な表情。毒キノコを踏み潰す父親の靴のアップ。アナの吸い込まれそうな目。蜂の巣のような窓。 そして何よりイザベルが.....子どもから大人に変わるって少し哀しいよね。純粋なものを妬み、傷つけたくなる気持ちは誰の心にも眠ってるよね。 目の前にある全てのものを信じ、受け入れることは間違っているのかな。ああ切ない。
matzsara とても静かな作品。家族の複雑さ、戦争が小さな町にも影を落としている傷みが描かれていると思う。ウィキペディアの解説を読むと、その国、その時代のメタファーが散りばめられているらしい。勉強してから見たかった。ただ、そういう知識がいる面だけでなくて、迫ってくるものがある。家族の描かれ方が心に刺さる。少女の無垢な瞳の力がすごかった。

主人公の少女アナが住むスペインの小さな村に、アメリカのホラー映画『フランケンシュタイン』の巡回映画がやってきます。怪物に魅せられたアナは、姉からその住処だと教えられた一軒家を訪れ、そこでスペイン内戦の負傷兵と出会って……。

ミツバチの研究に没頭する父親、誰かに宛てた手紙を書き続ける母親、アナをからかってばかりの姉。アナの家族や学校生活などの現実と空想が交錯する描写には、制作当時のスペインにおける独裁政権へのメッセージが随所に散りばめられています。

5:一人娘の視点を通して、謎めいた父親の過去を描いたヒューマン・ドラマ【1982年】

mayaki 割と物騒な感じを予感させる始まりではあるものの子ども目線なため、のほほんとした感じかなぁと思っていたら重たい内容でした。映像がキレイで繊細。
Keimiyazato 自分の娘は3才と4ヶ月、そろそろ大人になっても忘れない記憶が根付く年頃、思いやりのある優しい人になってくれたら子育て成功でいいと思います、だけど子供にとっては親は親でしかなく悩みも抱えている一個人と見なせるのは親離れした後、この作品を娘へのメッセージとしてこっそり遺品に残してみようかな(^^)

スペイン北部に住む少女エストレリャは、父親アグスティンの死をきっかけに彼に関する記憶を回想します。故郷”エル・スール(南部)”での過去、スペイン内戦や忘れられない恋人の存在を絡めて、謎めいた人物だった一人の男の姿が浮かび上がりました。

物語は成長したエストレリャのナレーション形式で進み、アグスティンへの複雑な心情が表現されています。ラストには、父親の死に衝撃を受けたエストレリャが日記帳や遺品と共に”エル・スール”へ旅立つ姿が描かれました。

6:脚本・制作・監督を務めたルイ・マレの実体験を元にしたフィクション作品【1987年】

chooasaichi 何度観てもみんなでチャップリンの映画を観るシーンでボロ泣きしてしまう…!
Keimiyazato お金持ちの子供達の通う小学校の先生がユダヤ人で ちょっとした事で逆恨みを受けてナチに密告されます、映画のタイトルはラストシーンでその先生が子供達に向けて言う台詞です、凝った作りや気取った演出の多いルイ マル(自分のイメージはそんな監督)だけどこの作品では控えめで 鬼火と同じくらい好きです。

舞台はナチス・ドイツ占領下のフランス。パリの寄宿学校に疎開していたジュリアン・カンタンは、転入生のジャン・ボネとライバルの様な関係を築いていきます。しかし、ジャンは校長先生(司祭)が匿っていたユダヤ人だと判明して……。

序盤に描かれるのは、静かに流れる生活とありふれた少年たちの友情。その中に見える思春期特有の繊細な機微が、ラストに訪れる悲劇をより際立たせました。ルイ・マレ監督は、3人のユダヤ人生徒と校長先生に実在のモデルがいたと明かし、この出来事は人生にあまりにも大きな影響を与えたと語っています。

7:戦時下の混乱の中、ひたすらに強さを追い求めた双子の日記【2013年】

Yuka_Ono 『悪童日記』鑑賞。映画好きの方か勧められてやっと観れた作品。残酷なんだけど、すとんって自然に入ってくる。とっても正直というか、建前や偽善が存在しない話。良い、悪いではなくそうゆう世界。後味が悪くない。主人公二人の目が印象的な映画。
koi_ke_san_68 2014.11.12鑑賞@シネマカリテ 彼らは悪だったのか。もし戦争がなかったら親子4人でバラバラになることもなかった。彼らが悪ならば彼らを悪にしてしまった環境も悪だったのだと思う 戦争という時代の中で彼らが見つけた目標、試練が強くなること。 軍将校の部下が彼らの強さに嫉妬してしまうシーンが心に刺さった。

第二次世界大戦末期、”魔女”と恐れられる冷酷な祖母の元に疎開した双子の兄弟。不条理な世に立ち向かうため、身も心も強く鍛え上げいく過酷な日々を父親から譲られた日記に綴ります。幼い双子が、強かに生き抜く非情な姿をグロテスクな表現も交えて鮮烈に描き出しました。

同名の原作は、ハンガリー出身の亡命作家アゴダ・クリストフの処女作にして世界的ベストセラー小説。映像化は不可能と言われていた衝撃作を、同郷のサース監督が映画化しました。

8:天才少年がたった一人の大冒険を通して家族の絆を見つめ直す【2013年】

edinburghttt 久々に見た映画がこれでよかった。スピヴェット可愛い過ぎるな。癒された。 スピヴェットの純粋さ可愛さで、大人の汚さとのコントラストが際立ってすごく面白かった。ほんとに癒される。
ayamilky 主人公の彼が受賞スピーチのために片田舎の農場からスミソニアンを目指す。 ジュネ色溢れる映像でワクワクしてたら、今回は思ったよりもヒューマン色が強かった! 予想外にうるっとしてしまった。 本当にスピヴェット君役が天才子役!すごすぎ!

モンタナの田舎で暮らす変わり者一家に誕生した少年スピヴェット。天才的過ぎる故に家族にも学校でも理解されなかった彼は、双子の弟の死後ますます居場所を失ってしまいました。そんな時、最も優れた発明に贈られるベアード賞受賞の報せが届き、たった一人で授賞式に旅立つことを決意します。

遥か遠いスミソニアン博物館を目指す旅の中、様々な冒険や人々との出会いを通して、少年が家族の絆を見つめ直す様子を描きます。

今作では、『アメリ』などで知られるジャン=ピエール・ジュネ監督が3D作品に初挑戦。独特の3D表現で、天才少年スピヴェットの奇想天外な脳内イメージを見事に可視化させました。

9:両親の離婚に翻弄される少女が見つけた居場所とは【2014年】

tmmyon いやー、悲しいな、胸がいっぱいというか痛い。 みんなメイジーが大好きなんだけど、結局傷つけてしまう。 メイジーがあんなに冷静でいるのはおかしいのだけど、もう麻痺しているのかな。子供にとって良い環境とはなんなのだろう。親は子供を最優先できるのが一番なのかな。
sankai1023 メイジーの境遇は、客観的に見たらすごく辛い状況。 だけど、両親や新しいパパとママからたくさん愛情をもらっているから、擦れずに元気に育っているのがわかる。

家族の在り方を考えさせられる素敵な作品。

6歳の少女メイジーの両親は、喧嘩が絶えず離婚することに。親権を争う2人の家を行き来していましたが、仕事に没頭する両親は新しいパートナーたちに面倒を任せるようになります。そんな中、メイジーは一つの選択を迫られることになって……。

第25回東京国際映画祭(コンペティション部門)では、「メイジーの知ったこと」というタイトルで上映された作品。まだ幼い少女が、周囲を取り巻く大人たちを恐ろしいほど静かな瞳で観察した世界が映し出されました。メイジーが辿り着いた「自分の居たい場所」の答えに、本当の家族とは何か。ということを考えさせられます。