2017年7月6日更新

アナタの血が、私の口紅。美しくも禍々しい映画『カイト/KITE』!

世紀末間近の1998年に発表され、カルト的な人気を得た梅津泰臣のオリジナル・アニメ『A KITE』。国内のみならず海外でも人気は高く、長らく実写映画化を待ち望まれていた『A KITE』が、ついにハリウッドで映画化されました!エロスとタナトスの交錯する、猥雑にしてスタイリッシュな『カイト/KITE』の世界を、チョットだけ覗いてみましょう!

世界が終わって、アタシの復讐が始まった

【あらすじ】 公然と少女たちが売買される、いつかどこかの荒廃した近未来。人身売買組織に父親を殺された少女・サワは、父の親友であった刑事・アカイに暗殺者として育てられる。やがてサワは娼婦として人身売買組織に潜入し、血みどろの復讐を開始した……。

魂の説教番長サミュエル・L・ジャクソン、オリヴィア・ハッセーの娘を叱る!

インディア・アイズリー

サワ役の女優さんはインディア・アイズリー。本作が映画初主演のため、知っている人は少ないかもしれません。しかし実は彼女、布施明の元妻オリヴィア・ハッセーの娘さん!意外なところで日本と縁のある女優さんなのです。

サミュエル・L・ジャクソン

そして!サワを暗殺者に育て上げるアカイ役はサミュエル・L・ジャクソン!(アカイのにクロい!)。ハリウッドB級映画やアメコミ映画に数多く出演し、多くの作品で素晴らしい説教を披露することから“説教番長”の異名をとる彼が今回はどんな説教を披露するのか、要注目です!

ハリウッド映画人が原作アニメを絶賛!

『トリプルX』や『ワイルド・スピード』といった豪快なアクション映画で知られる映画監督、ロブ・コーエンは2002年にプロモーションで来日した際、最近の日本映画で好きな作品は何かと問われ、『A KITE』と答えています。また、『セルラー』や『スネーク・フライト』といったB級傑作映画を数々手掛けたデヴィッド・R・エリス監督もファンを公言。当初、本作は彼が監督する予定でしたが、残念ながら撮影準備中に不慮の事故で亡くなってしまいました。その他、あのクエンティン・タランティーノ監督もファンだそうです。

復讐するは敵にあり!美しくも切ない女たちの復讐ムービーを復習しておこう!

『キル・ビル』

『キル・ビル Vol.2』

クエンティン・タランティーノ監督の代表作の一つである『キル・ビル』二部作。過激なスプラッタ描写やブラック・コメディの要素ばかり注目されがちですが、かつて愛した彼に復讐を誓う主人公ザ・ブライドの姿は切ないです。

『ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ~血まみれの天使~』

その『キル・ビル』の元ネタの一つが『ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ~血まみれの天使~』。眼帯を着け、たった一人で自分を汚した男たちに復讐する主人公の姿はカッコイイ!

『コフィー』

タランティーノがこよなく愛するこの映画。麻薬組織に妹をズタボロにされ、復讐を誓う主人公コフィーを演じたパム・グリアは、この映画でB級映画のスターになりました。

『ニキータ』

女暗殺者!復讐!……といえばリュック・ベッソン監督の初期の代表作『ニキータ』。強くて、冷酷で、でも弱くて繊細な少女暗殺者・ニキータ。映像もスタイリッシュでオススメです。

『親切なクムジャさん』

なんのための復讐なのか?誰のための復讐なのか?復讐映画の鉄人パク・チャヌク監督の『親切なクムジャさん』は、そんな問いを投げかける作品。復讐のために強くなり、美しくなっていくクムジャさん。苛烈な復讐の行き着く先に何が待っているのかは、アナタ自身の目で確かめてみてください。

オリジナルの『A KITE』はその過激な描写からR-18指定でしたが、本作『カイト/KITE』もR-15指定。お子様厳禁のオトナの映画です。スタイリッシュで、残酷で、そして美しくも切ない『カイト/KITE』。甘い映画に飽き飽きしたオトナのアナタに、この冬一番のオススメ映画です!