ゴジラシリーズ映画一覧まとめ【昭和版】

2017年6月15日更新 4570view

1954年の第1作目『ゴジラ』以降、現在まで28作を数えるゴジラシリーズ。ここでは「昭和ゴジラシリーズ」に分類される初期の全15作品を年代順に、見どころを添えてまとめてみました。

ゴジラシリーズ初期の映画を紹介!

ゴジラ

1954年に公開された第1作目『ゴジラ』以降、現在に至るまで28作品がゴジラシリーズとして公開されてきました。2016年7月には新作『シン・ゴジラ』が待機しています。

シリーズ1作目から15作目を「昭和ゴジラシリーズ」、16作目から22作目を「平成ゴジラシリーズ」、23作目から28作目を「ミレニアムシリーズ」と呼んでいます。

ここでは、「昭和ゴジラシリーズ」の全15作品を年代順に紹介します。

記念すべきシリーズ第1作目【1954年】

Hironari_Yoshimatsu ただの怪獣映画ではありません すべての怪獣映画の原点だと思います

海底に眠っていた怪獣「ゴジラ」が水爆実験によって目覚め、東京を襲撃します。記念すべき第1作であり、日本の怪獣映画の元祖だと考えられています。

当初、映画化の企画は「G作品」と名づけられ、秘密裡に進められました。怪奇幻想作家の香山滋が初稿を1週間ほどで書き上げ、いよいよ映像化に向かって動き出します。このあたりからチームに参加したのが、言わずと知れた円谷英二でした。

封切りと同時に異例の観客動員数を記録し、空前の大ヒット作品となりました。

宝田明、河内桃子、志村喬らが出演しましたが、アイパッチ姿の芹沢博士を演じた平田昭彦がとても印象的でした。

1作目の大ヒットを受け、急きょ3ヶ月で撮影された続編【1955年】

魚群探査機パイロットが、岩戸島に不時着した同僚の救助に向かい、断崖で激しく戦うゴジラと新たな巨大怪獣アンギラスを目撃することから、物語は始まります。二大怪獣は、今度は大阪の街を襲撃しました。

『ゴジラ』の予想外の大ヒットを受け、急きょたった3ヶ月で撮影されたという続編です。

東宝創立30周年記念作品として7年ぶりに復活したゴジラ【1962年】

東宝創立30周年記念作品として製作され、7年ぶりに復活したのが本作『キングコング対ゴジラ』です。初回興行時の観客動員数1120万人は、当時の歴代邦画観客動員数第2位の記録であり、シリーズの中では歴代最高となっています。

ゴジラ映画として初めてのカラー作品であり、また、アメリカ製の怪獣であるキングコングが登場し、日米怪獣対決が話題になりました。

主人公の桜井修には高島忠夫が扮しています。

怪獣同士の闘いでゴジラが初黒星を喫した作品【1964年】

シリーズの第4作であり、1964年公開の『モスラ』の続編として、モスラと死闘を繰り広げます。

本作においては、ゴジラ=悪、モスラ=正義として描かれ、ゴジラが他の怪獣との闘いで初黒星(昭和シリーズでは唯一)を喫した作品として知られています。主な襲撃地点は名古屋です。

同年には、『宇宙大怪獣ドゴラ』と『三大怪獣 地球最大の決戦』と3作品が相次いで公開されており、第一次怪獣ブームの礎を築いた作品だと称されています。

宝田明、星由里子ら人気俳優が出演しましたが、なんと言ってもインファント島の双子の小美人を演じたザ・ピーナッツが強烈な印象を残しました。

ゴジラを初めて善玉として描いた転換期的作品【1964年】

人類の脅威であったゴジラを初めて善玉として描いた転機の作品であり、これ以降は怪獣同士の闘いが中心になっていきます。

「三大怪獣」とは、ゴジラ・ラドン・モスラのことで、シリーズ最大の悪役キングギドラが初登場した作品でもあります。シリーズでは初めてタイトルから「ゴジラ」が外れた作品としても知られています。

黒澤明監督による『赤ひげ』の公開が延期され、お正月映画として、急きょ本作が公開された結果、1964年はゴジラ映画が2本公開された唯一の年になりました。

出演は、夏木陽介、星由里子、小泉博、志村喬、ザ・ピーナッツらです。

ゴジラが宇宙に飛び出し活躍する異色作【1965年】

cla_sta X星人は未来人類を表してたんじゃないかとも考えられる1作。

6作目の『怪獣大戦争』は、東宝特撮の二大看板である「怪獣映画」と「空想科学映画」を合体させた異色作品です。怪獣同士の対決よりも、地球人とX星人の物語が主テーマで、ゴジラが初めて宇宙に飛び出して活躍する作品として、話題になりました。

日本とアメリカの合作映画であり、登場する怪獣はゴジラ、ラドン、キングギドラです。

若大将の真似をして鼻をこするゴジラが見られる!【1966年】

アメリカの会社と契約した「キングコング」のキャラクター使用権ゆえ、企画された「キングコング対エビラ」が実現せず、急きょ主役のキングコングをゴジラに置き代え製作された作品です。

本作におけるゴジラがキングコングに近くユーモアのある性格であったり、落雷を浴びて復活するのはこの理由によります。若大将の加山雄三を真似て、鼻をこするというコミカルなシーンも見ることができます。

前作に続き、宝田明と水野久美が共演しました。

ゴジラの子供が初登場! シリーズ初の海外ロケも敢行【1967年】

前7作目の『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』に続き、南海の島が舞台となっており、グアム島で初の海外ロケが敢行されたことも話題になりました。

本作で初めて子供であるミニラが登場する他、カマキラス、クモンガという新しい昆虫系怪獣も登場します。

テレビの台頭から、怪獣映画ブームに陰りが見えはじめていたところ、久々のヒット作品になりました。主人公の楠見恒蔵博士に高島忠夫、ヒロインは前田美波里が演じています。

ミニラが登場したことで、一時、ゴジラはオスかメスかで議論が巻き起こるほどでしたが、東宝の宣伝文句では「パパゴジラ」と明記されています。

登場する怪獣の数は、昭和ゴジラシリーズ最多!【1968年】

前作『ゴジラの息子』のヒットで、一時危ぶまれていた東宝の怪獣路線の継続が決定し、集大成として製作されたのが9作目『怪獣総進撃』です。

登場する怪獣の数は、ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、マンダ、クモンガ、キングギドラの11体と、2004年に『ゴジラ FINAL WARS』が公開されるまで最多を誇っていました。

企画段階の仮題は『怪獣忠臣蔵』であり、「歌舞伎の顔見世のように」多数の怪獣を並べたと関係者は語っています。

シリーズで唯一、怪獣の存在しない現実世界が舞台【1969年】

新しく始まった第1回「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開されたのが本作です。

怪獣はゴジラ、ミニラ、ガバラ、カマキラス、クモンガ、アンギラス、ゴロザウルス、マンダ、エビラなど多数登場しますが、全て、団地住まいのいじめられっ子である主人公・一郎少年が夢の中で想像したものという、他の作品にはない異色の設定です。

同じ団地に住む「発明おじさん」こと南信平を天本英世が怪演しています。

当時、切実な社会問題だった公害を背景にした作品【1971年】

nasuken 70年代の世相を反映してかなりサイケデリックな作風。ヘドラの攻撃は地味だけど強い。そして飛ぶゴジラ。

当時、大きな社会問題であった公害を背景に作られた11作目が『ゴジラ対ヘドラ』です。田子の浦港のヘドロ公害を題材に、そこから生まれたグロテスクな怪獣ヘドラと闘いました。

その他、当時の若者文化や風俗なども描かれ、公害に関しては解説アニメが挿入されるなど、かなり異色の作風となっています。