米ローリングストーン紙が選ぶ、21世紀のSF映画トップ20

2017年7月6日更新

『メトロポリス』、『2001』、『ゴジラ』… SF映画好きな人におススメを尋ねたらこんな答えが返ってくるのではないでしょうか。 でも、これらはちょっと前、つまり20世紀の映画ですよね。 そこで、米ローリングストーン紙が発表した 「21世紀のSF映画トップ20」をご紹介します。これからのSF映画をリードするような作品に、珠玉のSF映画ファンもそうでない人も必見です。

10位『グエムル−漢江の怪物−』(2006)

2000年にソウルで起きたホルムアルデヒドの投棄にインスピレーションを得て、制作されたこの映画は韓国国内の興行記録を塗り替え、モンスター映画に新しいスタンダードを打ち立てました。ソウルを南北に分ける漢江から現れた巨大なモンスターは人を攻撃するだけでなく、ウイルス感染まで引き起こします。モンスターの気持ち悪さ、残酷さ、そしてサスペンス性をも兼ね備えた映画です。

9位『her/世界でひとつの彼女』(2013)

映画を観た人誰もがセクシーボイスのヒロイン(スカーレット・ヨハンソン)に恋するでしょう−たとえ彼女が実体を伴わないコンピューターのOSだったとしても。ホアキン・フェニックス演じる主人公がこのOSと恋に落ちるわけですが、恋へのぼせあがったり、それゆえちょっとイケナイ行為におよんでしまったりと、どのラブストーリーにも必ずある要素がふんだんに盛り込まれた映画に仕上がっています。主人公はOSとのちょっと奇妙な恋にどう向かっていくのか、ラストは少し切なくなること請け合いです。

8位『LOOPER/ルーパー』(2013)

タイムトラベルがテーマのSF映画ですが、この映画の時間軸を追いかけていくと頭の中が混乱してくるでしょう。2042年に住む暗殺者(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は未来からやって来た自分(ブルース・ウィリス)と殺し合いをしようとしているのか?トウモロコシ畑のそばに住む子どもは一体何者なのか? これらの疑問は何度か観れば理解できるという単純なものではありません。豪華キャストが出演するスター映画と思われがちですが、それ以上にとても知的なSF映画であるのです。

7位『セレニティー』(2005)

打ち切りになったテレビドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』の続編として制作されたこの映画。 宇宙船同士の追跡シーンやレーザー銃での戦闘、さらには『スター・ウォーズ』シリーズに出てくるハン・ソロのような悪党たちの登場など遊び心満載となっています。さらなる続編を待つ人たちもいるくらいです。

6位『第9地区』(2009)

南アフリカのスラム街にエイリアンが侵入するというなんともわざとらしい感じのストーリーですが、アクション映画として観るとその考えはなくなります。特にシャールト・コブリー演じる主人公の身体がエイリアンへと変化していくシーンはまるで自分の目の前で現実に起こっているのではないかと思うくらい臨場感たっぷりです。これからのSF映画にも強く影響を及ぼす映画となることでしょう。

5位『ゼロ・グラビティ』(2013)

宇宙で迷子になるという一般人には起こり得ない設定なのに、CGによってそれがごくありふれた日常で起こっているかのようなリアリティ溢れる映画です。サンドラ・ブロックの鬼気迫る演技はさすが主演女優といったところですが、一方でこの映画の裏の主役は無限に広がる宇宙で、そこにあるものはただただ「無」の空間のみ。その中でただ一人…SF映画でありつつもどこかホラー映画の要素も持ち合わせてると言えます。

4位『ウォーリー』(2008)

西暦2805年頃のすっかりさびれて誰もいなくなった地球が舞台。ロボットのウォーリーはきょろきょろと目を動かしたり、音楽を聴いたり、iPodのような形をした女性ロボットに恋したりとまるで人間のようです。この映画はウォーリーのラブストーリーであると同時に、文明社会へのメッセージも含まれています。

3位『アンダー・ザ・スキン 種の補食』(2013)

何と言ってもこの映画の肝は、言葉通り「肉食」の異星人女性とそれを演じるスカーレット・ヨハンソン。難関なストーリーとの声もありますが、作品の雰囲気は70年代のSF映画を彷彿とさせる秀逸なものになっています。

2位『インセプション』(2010)

クリストファーノーランの多額の予算を投じて作られ、興行成績を含め大成功を収めた映画です。舞台は「夢の中」で、他人の夢の階層に侵入していくというストーリーは、観ているこちら側からしたらどこまでが夢でどこからが現実なのかわからなくなってしまいます。結局最後までその疑問は消えることはなく、そもそもこの映画自体がレオナルド・ディカプリオ演じるコブの夢だったのでは?という気さえしてきます。

1位『トゥモロー・ワールド』(2006)

アルフォンソ・キュアロン監督が手掛けたこの作品は、人類の滅亡が近づき無法地帯となった近未来が舞台となっています。官僚の主人公(クレイヴ・オーウェン)が人類を救うという任務を課せられ、葛藤に悩むヒーローを演じています。世界の終わりに恐怖する悲壮な雰囲気と、マイケル・ケイン演ずるヒッピーの楽観主義が相まり、この映画の雰囲気を作り上げています。感情を揺さぶられる一面を持ち合わせている点でも近年のSF映画の頂点と言えるでしょう。

【20位〜11位はこちら】 20位 『サンシャイン 2057』(2007) 19位 『ドニー・ダーコ』(2001) 18位 『モンスターズ/地球外生命体』(2010) 17位 『サラマンダー』(2002) 16位『アタック・ザ・ブロック』(2011) 15位『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008) 14位『プライマー』(2004) 13位『マイノリティ・リポート』(2003) 12位 『月にとらわれた男』(2009) 11位 『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2013)
参照元:The Top 20 Sci-Fi Films of the 21st Century (http://www.rollingstone.com/movies/lists/the-top-20-sci-fi-films-of-the-21st-century-20140515?utm_source=zergnet.com&utm_medium=referral&utm_campaign=zergnet_203314)