DCコミックスが『バットマンvsスーパーマン』から学ぶべき10のこと

2017年7月6日更新

満を持して公開された『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』。ところがあまり評判は芳しくなく、批判が続出しました。一体何が問題だったのか?続々映画化を控えているDCコミックの教訓をまとめました。

1.熱狂的ファンのことは無視せよ

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』ではコミックファンに向けていくつも工夫がなされていました。アクアマンやサイボーグなど多くのキャラクターを登場させ、バットマンやスーパーマンの仲間に組み込んだり、パラデモンズとの戦闘シーンだったりと盛りだくさん。

しかし1作品に詰め込み過ぎているのです。続編や今後DCコミックスの映画化が続くのですから、サービスシーンはほどほどにしておいたほうがよさそう。

2.にわかファンのことも気にするな

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

本作品ではバットマンはSっ気のあるキャラクター、スーパーマンは高慢なキャラクターとして描かれていました。

新しい観点を入れるのはフレッシュでいいのですが、この映画内で彼らがどういう人物かというのを語っていないがためにその面白さが半減しているのです。キャラクターはいいのに、それが上手に使えていないというところでしょうか。

3.キャラクター設定をしっかりして、それを観客に伝える演出をせよ

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

この映画でベン・アフレック演じるブルース・ウェイン=バットマンが発した第一声は以下の通り。

昔のことだ。完璧なものがあった、菱形の完璧なものだった。だがそれは落ちていった。

これではバットマンがどのようなキャラクターなのかさっぱりわかりません。一方マーベルの『アイアンマン』でトニー・スタークは次のような言葉で始まっています。

一番有効な武器は火を発しないものだというやつがいるが、俺はそう思わないね。俺はたった一回火を発するだけで事が済むような武器が好きなんでね。

これだとアイアンマンがどのようなキャラクターかを推し量ることができますよね。DCコミックスはもっとキャラクターの人物像を自然に伝えられるように映画のセリフや行動に関連性を持たせていくべきです。

4. ディレクターズカットの工夫よりもオリジナルの工夫を

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

監督のザック・スナイダーはBlu-ray発売時に1時間30分追加したディレクターズカットを盛り込むことを公言しています。しかし逆に言えば映画館で公開されたものは短すぎて分かりづらかったと言っているようなもの。

タイムラインもごちゃ混ぜになっており、次からはもっと自然な流れでストーリーを理解できるように工夫する必要があります。

5. 監督ばかりを責めないで!

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

とは言え、監督のザック・スナイダーだけが悪いと言っているわけではありません。映画全体でもっと踏み込んでほしいようなところで妥協があり、製作側の誰もが何を撮影すればいいのかわかっていないようなシーンばかりでした。

これはコミックスの映画化がいくつも予定されているDCコミックスにとっては是非繰り返してほしくないポイントです。

6. 1つのストーリーを掘り下げるべき

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』では何か「描かれなかったもの」があったでしょうか?

とにかくいろいろな事が起こり、まるでウィキペディアを見ているように次から次へと何か事件が描かれています。しかしこの演出がより一層わかりにくい映画を作り上げています。いっそ1つのイベントについて掘り下げてストーリーを作ったほうがわかりやすかったでしょう。

7.事前予告でネタバレしすぎ

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

事前の宣伝にも感心しません。予告編で多くの秘密が明らかになりすぎており、観客が劇場に観に行きたいと思う気持ちを削いでいます。

バットマンとスーパーマンという2大ヒーローが登場する映画なのに思ったよりも興行成績が伸びなかったのもこのため。今後のDCコミックスは宣伝方法を改めなければいけません。

8.ユーモアのかけらもなし!?

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

2大ヒーローが悪に立ち向かうというストーリーの設定はなかなかヘビーなもの。

だからこそ随所にユーモアが散りばめられる必要があったのですが、あまりジョークもない仕上がりになっています。マーベル映画はよりコミック要素を入れていますが、DCコミック映画もその面白い要素を取り入れるべきでしょう。

9.どんでん返しを用意するならもっと意味のあるものに

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

この映画のクライマックスで待っているのはスーパーマンの死。でも我々はすでに彼が『ジャスティス・リーグPART 1』で2017年にはスクリーンに戻ってくることを知っています。

「スーパーマンは死んでしまったのか!?」というドキドキする気持ちすら持てません。どんでん返しを持ってくるならもう少し次につなげられるネタにするべきです。

10.キャラクターに役目を与えてあげて

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

スーパーマンはこの映画でたった43のセリフしかありません。バットマンは役目を与えられたように見えますが、なんだか無駄なものばかり。

せっかく2大ヒーローが共演しているのですから、もっと2人を有効活用させてほしいものです。