オスカー受賞作『羊たちの沈黙』のみんな知らない事実15選

2017年7月6日更新

1991年にトマス・ハリスの同名著書を映画化した『羊たちの沈黙』。アカデミー賞で主要5部門を受賞するなど、公開当時から高い評価を得、今でも多くの人に観られる名作映画となりました。今回はそんな名作の知られざる秘密を15選にしてご紹介します。

1.監督はジョディ・フォスターの起用を渋っていた

羊たちの沈黙

出典: www.space.ca

クラリス役の名前に挙がっていたのはミシェル・ファイファー。しかし彼女がオファーを断ったため、監督のジョナサン・デミはメグ・ライアンやジーナ・デイビスを候補に考えていたと言います。監督は最後までジョディ・フォスターの起用に後ろ向きでしたが、配給会社からの要請もあり彼女をクラリス役に決定したのです。

2.反対にアンソニー・ホプキンスの起用を熱望していた

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また、レクター博士候補にはショーン・コネリーやジャック・ニコルソンが挙がっていたのだとか。配給元はロバート・デュバルを推しましたが、監督はアンソニー・ホプキンスを起用したいと主張。こちらは配給元が折れる形でアンソニー・ホプキンスに決定したのです。

3.監督をやりこめた?最初の撮影シーン

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撮影が始まるときも未だにジョディ・フォスターのクラリスに不安を持っていたジョナサン・デミ監督。南部訛りを持つはずのクラリスの台詞を標準語で演じたジョディをとがめます。

しかし彼女は「クラリスの訛りはレクターにわかるくらいのわずかなものがいいと思いました。でももっと訛りが必要ならそうしますけど」と言い放ち、次には完璧な南部訛りを再現したのだとか。

4.お互いに信頼していなかった女優と監督

羊たちの沈黙

そのジョディ・フォスターも最初は監督に不信感を抱いていました。元々自身がこの映画の版権を獲得しようとしていた彼女は、それまでB級映画しか撮ったことのない監督を馬鹿にしていたのだそう。

キャストとスタッフの仲違いを経ながらもアカデミー賞主要5部門を受賞という快挙を成し遂げたのだから、すごいですよね。

5.その監督が信頼するようになったきっかけ

羊たちの沈黙

クラリスがレクターに叔父の農場で見た羊の解体処理について話すシーンがあります。当初、監督は再現映像を入れる予定でした。しかし最終的に「ジョディ・フォスターの表情がすべてを物語っている」と感じ、再現映像はなしになったのだとか。

6.アンソニー・ホプキンスの神がかった演技

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レクター博士とクラリスが初めて会うシーンで、アンソニー・ホプキンスはジョディ・フォスターを震え上がらせました。というのも彼女の南部訛りを馬鹿にする即興の演技があまりにリアルだったため。あのときのクラリスの表情は演技ではなくリアルだったのでしょうね。

7.短時間で抜群の存在感

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クラリスとレクター博士の共演シーンはたったの4回のみ。さらにレクター博士の出演シーンは24分52秒しかありません。アカデミー賞主演男優賞を受賞した俳優の中で、この出演時間は史上2番目の短さだったとか。

8.あの台詞はこの映画からではない

羊たちの沈黙

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あの有名な台詞「ハロー、クラリス」はこの映画では言われていないのです。正しくは「グッド・イブニング、クラリス」だったのだとか。しかし続編の『ハンニバル』で、ジュリアン・ムーア演じるクラリスに向かって「ハロー、クラリス」と呼びかけるシーンを見ることができます。

9.レクターが連想させる職業

羊たちの沈黙

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常に白い服を着ているレクター博士。これは万人に恐れられる存在である歯医者からインスピレーションを得たのだとか。元々刑務所内の制服であるオレンジ色を着る予定でしたが、アンソニー・ホプキンスがジョナサン・デミを説得して白い服になりました。

10.レクターの声にはモデルがいた

キャサリン・ヘップバーン

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レクター博士を演じるにあたって、アンソニー・ホプキンスはトルーマン・カポーティとキャサリン・ヘップバーンの声を参考にしました。

11.本物のFBIからのアイデアとは?

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FBI訓練生という役柄のために、ジョディ・フォスターは本物のFBIエージェントと一緒に時を過ごしたと言います。クラリスが車の横で泣き出すシーンはそのエージェントから得たアイデアだったのだそう。過度のストレスにさらされる職業柄いつ感情的になってもおかしくないということのようです。

12.殺人者のモデルは実在の殺人者たち

羊たちの沈黙

猟奇的殺人の加害者、バッファロー・ビル。彼は実在の犯罪者3人を組み合わせて作られました。

30人以上の女性を殺害したテッド・バンディ、監禁と殺害を繰り返したゲイリー・ハイドニック、そして人間の死体でベルトや衣類を作ったエド・ゲイン。この3人を組み合わせたのだということはある意味、バッファロー・ビルは最恐の犯罪者だったのかもしれません。