2017年7月6日更新

その人選ツボすぎる!【プラダを着た俳優たち】

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デイン・デハーン

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プラダを着た俳優たちの歴史

プラダは1994年にメンズウェアの展開をスタート。最初にキャンペーンモデルを担当したのはジョン・マルコヴィッチでした。つまり、元々プラダのキャンペーンモデルは俳優からスタートしたのです。 その後ティム・ロス、ウィレム・デフォー、ホアキン・フェニックス、と続けて俳優を起用しましたが、1998年の春夏キャンペーンを金城武が勤めて以降、俳優がモデルを務める事は無くなっていました。 しかし、2011年にトビー・マグワイアを起用したことで話題を集め、それ以降は再び俳優がプラダの顔に選ばれています。単純に人気者を集めるのでは無く、ちょっと捻った人選がたまりません。

2011年秋冬:トビー・マグワイア

トビー・マグワイアは『スパイダーマン』で広く知られているアメリカ俳優。2002年からは映画の制作や製作総指揮を務めることも多く、マルチな才能を発揮しています。『ボーイズ・ライフ』で共演して以来レオナルド・ディカプリオと仲がいい事で知られ、『華麗なるギャッツビー』では再び共演を果たしました。 2011年の秋冬キャンペーンに起用されたトビーは、かつて"アメリカ人の最も好む少年の顔"と呼ばれたこともありました。その少年らしさをどこか残しつつシャープな表情に、プラダの秋冬ウェアがとてもマッチしています。

2012年春夏:マイケル・ピット

アメリカ俳優マイケル・ピットは、俳優になろうと16歳の時に無一文でニューヨークへ渡り、アメリカンドリームを叶えました。ガス・ヴァン・サント監督の『ブレイク』では主演を務め、ハリウッドで実写化される『攻殻機動隊』では悪役の"笑い男"に抜擢。日本での知名度もこれからどんどん上がりそうです。 2012年の春夏キャンペーンは黄金期のハリウッドをテーマにしており、柔らかな色彩をバックにひと昔前のスターを思わせる多彩な表情を見せています。

2012年秋冬:ゲイリー・オールドマン

イギリス出身のゲイリー・オールドマンは役の振り幅が非常に広く、『ハンニバル』や『レオン』で見せた悪役や、『ハリーポッター』シリーズのシリウス・ブラック、『ダークナイト』三部作のゴードン刑事などで知られています。同業者からの人気も高く、ブラッド・ピットは彼を「GOD (神)」と称えているほど。 ゲイリーがモデルに起用された2012年の秋冬キャンペーンでは、ウィレム・デフォー、ギャレット・ヘドランド、ジェイミー・ベルを含めた4人が一堂に会し、プラダが持つ世代を超えた幅広さを見せています。シックな雰囲気に漂う品格は流石の一言。 また、このキャンペーンでは俳優がランウェイに登場した事でも大きな話題を呼びました。広告を務めた4人の他、エイドリアン・ブロディやティム・ロスの姿も。

2013年秋冬:ベン・ウィショー

ベン・ウィショーは繊細な役柄を得意とし、「ひとたびスクリーンに現れると目が離せなくなる」と監督やライターからの人気も非常に高いイギリス俳優です。他人には真似出来ない演技や佇まいが魅力的で、日本でも『007』のQ役で人気に火がつきました。 2013年の秋冬キャンペーンでモデルを担当し、すらりとした体型で品よくプラダを着こなしています。なんとも言えない表情がキュート。

2013年秋冬:エズラ・ミラー

『少年は残酷な弓を射る』で注目を集めたアメリカ俳優エズラ・ミラー。ハリー・ポッターの新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に出演が決定している他、アメリカで絶大な人気を誇っているDCコミック『THE FLASH/フラッシュ』の映画版で主演が決定しており、今後も活躍が期待されます。 白い肌に黒い髪と、どこか妖艶な雰囲気のあるミラー。バックステージ写真も公開され、小道具を拳銃の様にカメラに向けるワンシーンも。何をしても絵になりますね。

2013年秋冬:クリストフ・ヴァルツ

ウィーン出身の俳優クリストフ・ヴァルツはタランティーノ監督に見いだされ、『ジャンゴ 繋がれざる者』、『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー助演男優賞を受賞。日本で2016年7月30日に公開される『ターザン:REBORN』にも出演しています。 ベン・ウィショー、エズラ・ミラーと共にモデルを務めた2013年秋冬キャンペーン。この若手2人の間にヴァルツを入れた人選担当者、凄いセンスです。

2014年春夏:デイン・デハーン

アメリカ出身のデイン・デハーンは、レオナルド・ディカプリオの再来と呼ばれる容姿と、アンニュイな雰囲気が魅力的。役柄には死が付きまとっていることが多く、それが彼の魅力を高めているのかも知れません。『アメイジング・スパイダーマン』で主人公の友人を演じたことで話題になり、今後も活躍が期待されています。 とにかく一目見ただけでは年齢不詳なデハーン。2014年の春夏キャンペーンではその鬱屈とした雰囲気を堪能出来ますが、写真のトーンと相まってもはや秋冬コレクションに見えてしまいそう。

デハーンは2013年の春夏キャンペーンにも!

デハーンは2013年春夏にも登場しており、2度キャンペーンに起用された俳優は今のところウィレム・デフォーと彼のみです。この広告では、デハーンを含め4人の俳優がモデルを担当しています。 長いキャリアを持ち、『グランド・ブダペスト・ホテル』等に出演しているハーヴェイ・カイテル。 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にも出演しているアーロン・テイラー=ジョンソン。 『トラフィック』でアカデミー助演男優賞を受賞したベニチオ・デル・トロ。柔らかさのあるモノトーンが印象的なキャンペーンでした。

2014年秋冬:ジェームズ・マカヴォイ

スコットランド俳優のジェームズ・マカヴォイは『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』や、『ウォンテッド』と着実に大作への出演を増やし、『X-MEN』ではプロフェッサーXの若い頃を演じて一躍有名になりました。日本では『X-MEN:アポカリプス』の公開を2016年8月11日に控えています。 かつての美少年路線からワイルド方向へ上手くシフトしたマカヴォイ。2014年の秋冬キャンペーンに登場した彼は、モノトーンの世界でアイウェアやコートを着こなしています。

2015年春夏:ジャック・オコンネル

実力派俳優として頭角を現しているジャック・オコンネルはイギリス出身。主演を務めた『ベルファスト71』や『名もなき塀の中の王』で見せた圧倒的な演技が話題になりました。『マネーモンスター』ではジョージ・クルーニーやジュリア・ロバーツらと共演を果たし、これからも益々目が離せません。 激しい役柄のイメージが強いオコンネルですが、2015年の春夏キャンペーンではいつもと違う雰囲気を見せてくれます。

2015年春夏:マイルズ・テラー

ニコール・キッドマン主演の『ラビット・ホール』で注目を集めた実力派のマイルズ・テラーはアメリカ出身。『セッション』で見せたJ・K・シモンズとの鬼気迫る演技対決が記憶に新しい人も多いでしょう。 2015年の春夏キャンペーンでは大人の雰囲気を見せていますが、よく見るとシチュエーションがシュール。

この人も2015年春夏キャンペーンに!

『ガタカ』でブレイクし、『6才のボクが、大人になるまで。』では2度目のアカデミー助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホーク。 『きっと、星のせいじゃない。』、『ダイバージェント』で注目を集めるアンセル・エルゴート。カラーとモノクロどちらも使ったキャンペーンでした。

2015年秋冬:タイ・シェリダン

『ツリー・オブ・ライフ』で1万人の中からオーディションで選ばれ、デビュ—を果たしたアメリカ俳優のタイ・シェリダン。『MUD マッド』での演技も高く評価され、『グランド・ジョー』ではニコラス・ケイジと共演。スティーヴン・スピルバーグ監督の新作映画『レディー・プレイヤー・ワン(原題)』に主演が決定している他、『X-Men: アポカリプス』にも出演します。 2015年の秋冬キャンペーンでは19歳とは思えない存在感を放っているシェリダン。一度見たら忘れないこの顔、今後たくさん目にすることになりそうです。

この人も2015年秋冬キャンペーンに!

アカデミー賞ノミネート経験を持ち、『マン・オブ・スティール』で悪役を演じているマイケル・シャノン。 『ゴーンガール』、『フライト・ゲーム』など話題作に出演しているスクート・マクネイリー。スクエアで切り取られた、モノクロがお洒落なキャンペーンでした。

2016年春夏:ローガン・ラーマン

『バタフライ・エフェクト』等で天才子役として注目を集め、その後も着実に役の幅を広げているアメリカ出身のローガン・ラーマン。ブラッド・ピット主演の映画『フューリー』や、エマ・ワトソンやエズラ・ミラーと共演した『ウォールフラワー』で知られています。『Sidney Hall(原題)』ではエル・ファニングと共演するそうなので楽しみですね。 次世代のハリウッドを担う若手の1人として2016年の春夏キャンペーンモデルを務めたローガン・ラーマン。これからどう成長して行くのでしょうか。

この人も2016年春夏キャンペーンに!

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』でトニー賞にノミネートされた甘いマスクの持ち主、マシュー・ビアード。 『かもめ』でシアーシャ・ローナンとの共演を控えるビリー・ホール。あえて使用された鮮烈なフラッシュが印象的なキャンペーンでした。

2016年秋冬:エディ・レッドメイン

今最も波が来ている若手の1人、イギリス出身のエディ・レッドメイン。アカデミー主演男優賞を獲得した『博士と彼女のセオリー』に続き『リリーのすべて』でもアカデミー賞にノミネートされるなど話題が尽きません。『ハリーポッター』の新シリーズでは主人公を演じるので、日本でも益々人気が上がりそうですね。 この度2016年の秋冬広告に選ばれたエディは、元々持っているモデル経験を生かし、すっきりとしたフィルムのコートからカラフルなジャケットまで難なく着こなしています。 次は誰が起用されるのか予想するのも楽しいプラダのキャンペーン。期待の若手から大御所まで、スタイルや大衆性にとらわれる事無くモデルを選ぶセンスに、これからも注目して行きたいですね!