ドラマ『ブレイキング・バッド』がもっと面白くなる25の事実

2017年7月6日更新

麻薬密造の裏側を描いたサスペンスドラマ『ブレイキング・バッド』。主人公ウォルターが次々と事件に巻き込まれていく目の離せない展開が話題です。そんな『ブレイキング・バッド』のエピソードご紹介します!

麻薬密造の闇を描く!ドラマ『ブレイキング・バッド』

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© 2008-2013 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved.

米国ドラマ『ブレイキング・バッド』はアメリカケーブルテレビで絶大な人気を誇り、TVドラマ史上最高の評価を受けたアクションドラマです。

主人公はウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)という高校教師、何処にでもいるようなありふれたオジサンですが、ある時自分の病気が肺がんのステージ4(末期)であることを知り、生きている間に金を稼ごうと計画します。

そんなウォルターの取った金稼ぎの手段は、なんと、覚醒剤の製造!実はウォルターは前職である研究に携わり純度の高い麻薬(メス)の製造方法を知っていたからでした。

かくして真面目人間のウォルターが暗黒界の麻薬王ハイゼンベルグに変貌してゆきます...。

1. ウォルターはアメリカの麻薬密造者の特徴を捉えている!

本作の主人公ウォルター・ホワイトは高校の化学教師。自分が肺がんに侵されていることを知り、家族に遺産を残すために麻薬の密造を開始します。彼のように「教師、ガン患者」という背景を持った麻薬密造者がアメリカには数人実在します。

テキサスの化学教師、ウィリアム・ダンカンは校内でメタンフェタミン(メス)を売り逮捕されました。ボストンで教師をしているステファン・ドーランはステージ3のガンを患っていましたがメスを扱っていたことが判明し、こちらも逮捕されています。

さらには2008年アラバマでもメス関連の指名手配を受けた男(写真)がいます。彼は教師でもガン患者でもないのですが、名前が「ウォルター・ホワイト」だったそう。『ブレイキング・バッド』の主人公は実際のメス製造者の特徴を的確に捉えていたのだと言える事実ですね!

2.キャストには才能あふれるコメディアンが勢ぞろい!

麻薬ドラマということでサスペンスに分類されている『ブレイキング・バッド』ですが、キャストにはコメディアンが勢ぞろい。シーズン2で登場した弁護士ソウルを演じたボブ・オデンカーク(写真)、ソウルの護衛ヒューエルを演じたラヴェル・クロフォードなどはTVなどで活躍するコメディアンです。また、主演のブライアン・クラストンもかつてコメディアンとして活動していました。

これは製作を手がけたヴィンス・ギリガンの「コメディができるやつはドラマもできる」という信条から来ているのだそうです。

3.ホワイト家には人が住んでいる

ウォルターが麻薬を密造していた彼の自宅は普通の民家を使用しており、今でもオーナーは家に住んでいるそうです。

フランという女性が1973年に購入した家は、撮影のためにインテリアを変えられたりもしました。今ではファンがこの家を見るために車で押し寄せてくるそうですが、彼女は気にしていないそう。

4.ジェシーの歯が綺麗すぎ!?

ウォルターのかつての教え子で、麻薬密造の相棒となったジェシー。ギリガンは彼の「歯」がリアルではなかったと後悔しているそうです。

「ジェシーはメスをやっていたのだから歯がボロボロのはずだった」ということですが、この役のためだけにジェシー役のアーロン・ポールの歯を抜くのはノンセンスで、デジタル加工も高いということで諦めたのだそう。

5.麻薬防止への貢献

『ブレイキング・バッド』は麻薬撲滅にも一役買っています。全米一の麻薬患者率を持つニューメキシコではこのドラマの人気が麻薬の使用を食い止めているのだとか。麻薬中毒者が自信の経験を打ち明けることで、12週間の無料リハビリ(数千ドル)を無料でうけられるスカラーシップをキャンペーンとしておこなっています。

6.クランストンの身に起きた悲劇

ウォルターを演じたブライアン・クランストンは実生活で容疑者になったことがあるのだそう。彼と彼の兄がフロリダのレストランで働いていた時、シェフが殺されるという事件が起きました。

そのシェフは日頃から包丁を手に叫び散らしていたため、レストランのスタッフ全員が彼のことを快く思っていなかったそうです。そのため警察はレストランの従業員だったクランストンにも疑いの目をかけたのだとか。

7.青は高値で取引されている

『ブレイキング・バッド』でウォルター=ハイゼンベルク(ウォルターの裏社会での名前)が青いクリスタル・メスを作っていたのを真似して、アメリカの麻薬製造者たちはクリスタル・メスを青く染めるようになりました。

青という色が使用者に「このメスはさらに強い」と思わせる効果があるようですが、実際に青いメスは他の色よりも高額で取引されているのだそう。

8.帽子が持つ本来の意味

今やハイゼンベルクのトレードマークともなった帽子。しかし元々は彼の坊主頭を強い日差しから守るためのものでした。

9.ウォルターが大富豪の相棒になる!?

著名人にも大人気な『ブレイキング・バッド』。特にアメリカの大富豪ウォーレン・バフェット(写真左)はこのドラマの大ファンとして有名で、ウォルターは自分のビジネスの相棒になれる男だと話しています。

10.密造防止の措置

メスを製造するシーンには細心の注意が払われており、実際にドラマの通りに実験してもメスができあがらないようになっています。視聴者がその製造過程を真似してメスを密造しないようにという考慮からだそう。

11.メスの代用品はあま〜い!

さらにメスとして使われたのは、キャンディーだったのだそう。クリスタル形のキャンディーは劇中のあらゆるところで使用されていますが、言われないとキャンディーとは気づきませんよね。

12.ソロ演奏のためのピアノの猛特訓

ジェシーの悪友、スキニー・ペットがシーズン5でピアノのソロ演奏を披露するシーンがあります。彼を演じたチャールズ・ベイカーはピアニストですがこの日のために1ヶ月間毎日3時間を練習に費やしたのだそう。

13.脳腫瘍の少年とキャストの友情

このドラマの一番のファンと言われたのがケビン・コルサンドロという少年(写真中央)でした。7年間脳腫瘍を患っていた彼に出会ったブライアン・クランストンはギリガム含めキャスト総出でケビンの病院を訪れたのです。

ギリガムに至ってはケビンに「このドラマに必要なシーンは何か」とアドバイスまで求めました。「グレッチェンとエリオット(ウォルターの同級生と昔の恋人)をもっと出すべきだと」と言われたギリガムは、最終シーズンでこの2人に重要な位置付けをしたのだとか。

ケビンはその後間もなく亡くなりましたが、シーズン5には「我々の友人、ケビン・コルサンドロにこのドラマを捧げる」というクレジットが出ています。

14.ブリーフ1枚に1万ドル!?

このドラマで使用されたアイテムの中には高値で取引されているものも。中でもウォルトのブリーフは9900ドルという値段で落札されたのは話題となりました。オークションにかけられた小道具は総額100万ドルにも及んだのだとか。

15.実際のウェンディは美人

ジェシーのお得意様で肉体関係も持つ娼婦、ウェンディ。麻薬中毒者らしくボロボロの肌で老け顔の彼女ですが、演じたジュリアン・ミネシはとても綺麗な女優。特殊メイクによって中毒者らしさを演出したのだそうです。

16.驚異的な視聴率のワケ

シーズンを重ねるごとに視聴率が下がっていくドラマが多い中で、『ブレイキング・バッド』は異色の存在でした。Netflix(ストリーミング配信)が功を奏し前シーズンを見逃した人も物語に追いつけたのでしょう、ラストシーズンで最高の視聴率を叩き出したのです。

17.ウォルター候補だった俳優とは?

ブライアン・クランストン以外の人物がウォルター・ホワイトを演じているところは今や想像できませんよね。しかし、かつてはジョン・キューザック(写真)やマシュー・ブロデリックが候補に挙がっていたのだそう。

ギリガムはクランストンのコメディアンとしての経験やかつて一緒に仕事をしたことがあるのを理由にキャスティングしたのだそうです。

18.赤ちゃんも犠牲になる可能性があった

『ブレイキング・バッド』では撮影を進める中で常にストーリーが変更されていたようです。実はジェシーはシーズン1の終わりで死ぬ予定だったのだそう。

そのためか、キャストはいつどんなときに殺されるのか誰も予測できませんでした。ギリガムは必要とあらばウォルターの子ども、ベイビー・ホリーを殺すことも辞さなかったと話しています。

19.クマとタイトルの関係

シーズン2のエピソード1はクランストンが監督を務めたもの。このエピソードで突如プールの中のクマのぬいぐるみが映し出されたのですが、このクマが何を意味するのかファンの間で話題となりました。

しかしこのシーンの一番の鍵はそのエピソードのタイトル「73700」にあったのです。ピンときた人もそうでない人もこのエピソードを見返してみてはいかがでしょうか?

20.クランストンの涙の理由

ジェシーのガールフレンド、ジェーンが亡くなるシーン。ハイゼンベルクのその後に大きく影響する出来事ですが、このシーンを撮影したクランストンは自分に同じことが起きたら(自分の妻が亡くなったら)とイメージしたのだそう。その結果、撮影が終わっても15分間涙が止まらなくなってしまいました。

21.アンナ・ガンが熱演しすぎでバッシング!?

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主人公ウォルターの妻スカイラーを演じたアンナ・ガン、役の上では高圧的な女や夫への嫌がらせに浮気するなど悪妻ぶりを発揮し世間で嫌われキャラが定着しています。

実は、嫌われ妻のスカイラーを演じたアンナ・ガン自身もバッシングを受けSNSではスカイラー―=アンナへの誹謗中傷が凄まじく一時は殺害予告までにまでエスカレートしたようです。

現在は一切SNSを使用しなくなったと言われるアンナ・ガンですが、へこたれることなく映画『Equity』でも主演を務めています。

22.ロケ地への経済効果は絶大

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『ブレイキング・バッド』のロケ地となったのはニューメキシコ州のアルバカーキという都市ですが、『ブレイキング・バッド』の人気と共に観光客が押し寄せ、ロケ地巡りまで企画されています。

もともとスペイン人の入植者たちが作った町の様ですが、古い町並みが残る場所として知られ撮影には実際の建物が使用された経緯があり観光客の人気に一役買っているようです。

経済効果は不明ですが、ロケ地ツアーをWEBで募集するなど人気は大変高いようです。

23.ジェシーは死ぬはずだった!?

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主人公ウォルターの元教え子でドラッグの製造員のジェシー(アーロン・ポール)ですが、実はドラマシーズン1で死ぬはずでした。

当初の予定は役の上で「ドラッグの取引に失敗したジェシーは同じ麻薬製造員に殺され、元教え子の死を知ったウォルターが激怒する」といった設定でしたが、ジェシーを演じたアーロン・ポールの演技力を見た制作者のヴィンス・ギリガンが考え直したそうです。

とにかく生き延びたジェシー(アーロン・ポール)は話を聞いて安心したものの今度はいつ死ぬのか心配していたようです。

24.ウォルターが有名テレビ番組に出演!

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主人公ウォルター・ホワイト役のブライアン・クランストンが、アメリカのトーク番組「The Rich Elsen Show」に出演していました。

ブライアン・クランストンは、ブレイキング・バッドのスピンオフ版にゲスト出演するのでは?の噂を真っ向から否定していましたが、「The Rich Elsen Show」の番組内でこともあろうかスピンオフ版への出演を熱望するとの内容の話をしたようです。

25.”ブレイキング・バッド”の由来

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ブレイキング・バッド(Breaking Bad)はもともとブレイク・バッド(break bad)という言葉のようです。

break badは、問題を起こすや喚き散らすというような意味合いを持つ言葉として使われていました。また、しきたりに挑戦するや権力に逆らうなどの意味もあるようです。

いずれにしてもドラマのタイトルとしては「道を外れる・外す」との意味が腑に落ちますね。