大人の事情で内容を変更せざるを得なかった映画9選

2017年7月6日更新

映画を撮影・企画する際には様々なハプニングや事情がつきものですが、今回はそんな大人の事情で映画の内容を変更せざるをえなかった作品をご紹介します。

1.日本では劇場未公開となった作品

ベン・スティラーらが主演を務め、2012年に公開されたSFコメディ映画『The Watch/エイリアン バスターズ』。

実はこの映画、撮影当時には別の名前で撮影されていたのです。その名も『Neighborhood Watch(ネイバーフッドウォッチ)』。

しかし映画が公開される前に、当時自警団(ネイバーフッドウォッチ)の一員であったジョージ・ジメーマンが地元の高校生を打ち殺す事件が起き、事件との関連性を連想させないために『The Watch/エイリアン バスターズ』に変更されました。

2.ヒース・レジャー最後の出演作

2008年に亡くなったヒース・レジャー最後の出演作となった『Dr.パルナサスの鏡』。

映画の撮影中にヒース・レジャーが亡くなり撮影は一時中断されましたが、ヒース・レジャーの意志を継ぎジョニー・デップ、ジュード・ロウ・コリン・ファレルの3人が交代で役を演じました。

トム・クルーズも映画への出演に名乗りをあげたそうですが、生前ヒース・レジャーと親交があった人に出演してほしかったというテリー・ギリアム監督の希望で出演を断ったそう。

作品をヒース・レジャーに捧げたかったという監督の熱いが思いが伝わってきますね。

3.ラトーヤ・ジャクソンとの共演が叶わなかった作品

2009年のコメディ映画『ブルーノ』でオーストリア人のゲイファッションリポーター役を演じたサシャ・バロン・コーエン。

映画の中でサシャ・バロン・コーエンがラトーヤ・ジャクソンと共演するシーンがあったのですが、映画の公開前にマイケル・ジャクソンが急死し、それに伴いラトーヤ・ジャクソンとのシーンもカットされることとなりました。

4.ケネディ大統領暗殺事件の影響を受けた映画

1964年に公開された白黒映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』では、最後のパイ投げのシーン中にジョン・F・ケネディ暗殺を示唆するようなセリフが入っており、映画が実際のケネディ大統領暗殺事件のすぐあとに公開されることもあって、最後のシーンはすべてカットされることとなりました。

また実際には1964年12月に公開予定でしたが、ケネディ大統領暗殺事件が起きたことにより1965年1月まで公開が延期になりました。

5.ミシシッピ川氾濫の影響を受けた作品

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バスター・キートン主演の1928年喜劇映画『キートンの蒸気船』では、最後のシーンでは町が大洪水に見舞われる予定でした。しかし1927年にミシシッピ川が氾濫したことでこのシーンはカットされ、代わりにサイクロンに襲われるシーンにすり替えられました。

6.現実味がありすぎで、怖すぎるのもダメ?!

あまりに現実的な設定で、社会に影響を与えすぎてしまう可能性があったため変更を余儀なくされた映画をご紹介しましょう。

『エルム街の悪夢(1984年)』

当初ウェス・クレイヴン監督は、フレディ・クルーガーを殺人鬼/児童性的虐待者という設定にしようとしましたが、あまりにも残酷過ぎたため最終的には殺人鬼というキャラクター設定に変更しました。

リメイク作品、映画『エルム街の悪夢(2010年)』

2010年のリメイク版では、ウェス・クレイヴン監督の元々の企画(フレディ・クルーガーは殺人鬼/児童性的虐待者)を映画化しようと企画していました。しかし同じ頃、保育園などで児童虐待等同様の事件が不安視されており、結果企画を断念することとなりました。

なので映画の中でフレディーは、児童性的虐待の過去があるかのようにのほめかす程度に留められました。

アメリカ同時多発テロ事件の影響を受けた映画

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件の影響を受けた映画は数多く存在しますが、その中でも代表的な作品をご紹介します。

7.ニューヨークが舞台となっている映画『ズーランダー』

ファッションモデル界の頂点に君臨するデレク・ズーランダー(ベン・スティラー)だが、自分のモデル界でのカリスマ性に限界を感じ引退する。その後すぐに仕事に復帰するがそれには別の誰かの黒い思惑が隠されており・・。

ニューヨークが舞台となっている『ズーランダー』の劇中には、ニューヨークのトレードマークでもあった世界貿易センタービル・ツインタワーが映っていました。しかし、2001年9月11日起きたアメリカ同時多発テロ事件の影響を受けた人々へ追悼の意を表し編集されたそうです。

8.映画『スパイダーマン』も事件の影響を受けた映画の1つ

サム・ライミ監督が手掛けた2002年の映画『スパイダーマン』。

この映画もニューヨークが舞台となっており、数々のシーンにツインタワーが映っていましたが、撮影中にアメリカ同時多発テロ事件が発生し劇中のツインタワーはCG処理で編集されました。

9.映画そのものが・・!?映画『Nosebleed』

“Mystery” Premiere – 65th Annual Cannes Film Festival

アクション俳優ジャッキー・チェン主演で企画が進んでいた『Nosebleed』では、ジャッキー・チェンがツインタワーと自由の女神をテロリストから救うという設定でしたがアメリカ同時多発テロ事件により企画自体が白紙となりました。

実際の事件などによりシーンを削除、編集するだけでなく、企画自体がなくなってしまうこともある映画界。 そんな映画界の裏話を探してみるのも映画を観る際の醍醐味かもしれませんね。