2017年12月6日更新

『ノートルダムの鐘』が他のディズニー作品とちょっと違う15の理由

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ノートルダムの鐘
©T.C.D / VISUAL Press Agency

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ディズニー映画『ノートルダムの鐘』

『ノートルダムの鐘』

明るく楽しい作品をディズニー作品としては、少し暗い雰囲気を放っているこの映画。日本では、1996年に公開されました。 原作小説では悲しい結末を迎えてしまうこの物語ですが、本作ではハッピーエンドを迎えます。 醜い見た目を持ちながらも、心優しい主人公・カジモドは、大聖堂の外に出られない生活を送っていました。そんななか美しい少女・エスメラルダに出会い、人生が変わっていきます。 そんな異色のディズニー映画『ノートルダムの鐘』について、ご紹介します。

1.他のディズニー映画の主人公とは全く違うカジモド

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『ノートルダムの鐘』にはプリンセスもいなければ王子様もでてきません。まして主人公は他のディズニーキャラクターとは違い、かっこいい容姿を持っていなければ、戦いも得意ではない男が主人公です。 『ノートルダムの鐘』が私たちに伝えたい最大のメッセージの1つは、「完璧な人なんていない」ということです。とてもリアリティがある映画ですよね。

2.ヒロインがセクシー

エスメラルダは他のディズニーヒロインと違って、極めてセクシーな女性として描かれています。エスメラルダはポールダンスにも精通しているアダルトさ。

3.フロローが気持ち悪すぎる!

フロローがエスメラルダのスカーフを顔中に擦り付けるシーンがあります。子供達だけではなく、このシーンを不快に思った大人も少なくはないでしょう。 不快なシーンが多く盛り込まれているのも他のディズニー映画とは違う点と言えそうです。

4.フロローは異色の悪役

フロローのセクハラや残虐性は、数多くのディズニー映画の悪役の中でも際立った存在です。それだけではなく、自身を悪と認めながらも、彼は自身の行動や言動を正しいと思い込んでいる点もかなり特異です。

5.残虐なシーンがある

映画内には残酷なシーンが含まれています。例えばフロローが笑っている横で男が鞭で打たれ悲鳴を上げている場面等です。 しかし残酷なシーンがあるからこそ、私たちはよりリアリティを感じ、感情的になることができるのです。フロローをディズニーキャラクターの中で1番の悪役と言うファンも多いという事実。 それほどフロローの残忍性には目を覆いたくなるものがあります。

6.エスメラルダがどれだけセクシーかだけを歌った劇中歌がある

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その歌とは『罪の炎』です。エスメラルダに夢中のフロローが歌ったこの曲。歌の内容はエスメラルダがとてもセクシーであること、そのセクシーさがエスメラルダを悪魔のような女にしていること、そしてエスメラルダはセクシーすぎるので罪深いということ、この3つの要素で構成されています。

7.ディズニーらしくない様々な力が登場する

ディズニー映画といえば魔法がつきものですよね。もちろん『ノートルダムの鐘』にもある種の"魔法"が登場します。しかし本作で登場する"魔法"は、いわゆる子供向け映画のそれではありません。 フロローは権力と言う魔法で、彼が行うどんな行動も正当化します。またエスメラルダは持ち前の妖艶さという魔法で男どもを従えます。ディズニーが作った映画とは思いづらいですよね。

8.プリンセスがいない

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多くのディズニー映画にプリンセスはつきものです。しかし『ノートルダムの鐘』にはプリンセスは登場しません。 エスメラルダをプリンセスと思っている方も少なくはないと思いますが、エスメラルダは男を狂わせる妖艶な踊り子で、とてもヒロインの要素はありません。 それを補うかのごとく、主人公のカジモドは他のディズニープリンセスが持っているものと同じような要素を持っています。悲しい過去を持ち、誰もが平等に扱われる世界を望む心優しいカジモドは、プリンセスの要素を十分に秘めています。

9.カジモドの唯一の親友が可愛くない

ディズニー映画の主人公の周りにいるキャラクターはどれも可愛いですよね。様々な色、コミカル、そして愛らしいキャラクターは子供たちの注意を惹きます。しかし『ノートルダムの鐘』は違います。 カジモドの唯一の親友たちは石像の3人組で全くもって可愛くないです。どちらかと言うと悪魔のような見た目なので、子供を怖がらせてしまいそうですよね。

10.リアルな感情を引き起こす

ディズニー映画と言えば、私たちをおとぎ話のような夢の世界に連れて行ってくれますよね。しかし『ノートルダムの鐘』は私たちを現実世界にひきとどめます。 だからこそ私たちは本作を見ている時に、現実的な怒りや悲しみ、痛みを感じるのです。

11.壮大な音楽

本作のほとんどすべての音楽に深みがあります。オープニングテーマソングの『ノートルダムの鐘』は怖くもあり、しかし楽しげでもある音楽です。 劇中曲『僕の願い』は鳥肌と目に涙を浮かべさせる名曲。他の曲もどれも壮大であり、他のディズニーの楽しさ溢れた音楽とは違う趣です。

12.全体的に暗い

本作は映画全体を通して、暗さが目立ちます。暗いテーマ、暗いストーリー、暗い映像など重々しいシーンばかりです。 きらきらと光り輝いている他のディズニー映画とは対照的です。『ノートルダムの鐘』は、子供向けと言うよりは大人向けの映画でしょう。

13.宗教的な要素がたくさんある

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ディズニー映画では基本的に宗教的な要素がはいることはありません。しかし『ノートルダムの鐘』には宗教的な要素が多く見られます。 神のことを歌っている曲、たびたび舞台となる教会、自分の魂をやたらと心配するフロローなどはまさに宗教的要素を匂わしていますよね。 大人向けに作られた映画だからこそ扱えるテーマといえます。

14.ディズニーらしくないコスチューム

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主人公カジモドのコスチュームは言うまでもなく、ヒロインのエスメラルダのコスチュームもディズニーらしいデザインではありません。エスメラルダのコスチュームは肩をだした、ディズニーキャラクターでは非常に珍しい服を着ています。 やはり大人向けに作られた映画と言うことで、セクシーな服をデザインしたようです。

15.主人公カジモドの恋が報われない

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そして最も従来のディズニー映画と本作がかけ離れてしまったのは、"主人公の恋が報われない"ということではないでしょうか。 主人公のカジモドはエスメラルダに恋をします。しかしエスメラルダは何と護衛隊長のフィーバスを選ぶのです。 ディズニーではかなり珍しい展開ですが、この要素こそが『ノートルダムの鐘』を傑作たらしめました。