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秘められていた真実が時を経て解き明かされる、映画『小さいおうち』感想・評価まとめ

2017年7月6日更新

第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を映画化した『小さいおうち』。今回はそんな本作の様々な感想や評価などのレビューをまとめました。

有名小説を映画化、秘められていた真実が時を経て解き明かされる

第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を、名匠・山田洋次が実写化したラブストーリー。とある屋敷でお手伝いさんだった親類が残した大学ノートを手にした青年が、そこにつづられていた恋愛模様とその裏に秘められた意外な真実を知る姿をハートウオーミングかつノスタルジックに描き出す。松たか子、黒木華、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子ら、実力派やベテランが結集。昭和モダンの建築様式を徹底再現した、舞台となる「小さいおうち」のセットにも目を見張る。

昭和のモダンな雰囲気が絶妙!

山田洋司監督のアットホームドラマだ。昨年の「東京物語」と同じようなキャストではあるが、戦時中の昭和のレトロな雰囲気の中で、モダンな小さなおうちで起きた甘い出来事だ。若くして女中奉公に上がったタキは、奥様トキとその夫と子の3人家族の家で仲良く勤めていた。タキが年老いた今、自叙伝を綴りながら当時の物語が展開する。主人はおもちゃ会社の重役、その会社に入社した青年がトキの家に挨拶に来たのが始まりで、やがてトキはその青年に心を奪われる。つまり、よろめいてしまうのだ。タキは二人の間をハラハラしながら取り持っていた。やがて青年に召集令状が届き、最後の別れの時がきたが、周囲の目があって合いにはいけない。タキは小さな胸で大きな決断をする。「寅さん」のさくらのように、優しく思いやりのある女性を描くのだ。(#14-011)