さまざまな役をこなすカメレオン俳優・高良健吾
高良健吾のプロフィール
高良健吾は1987年11月12日生まれ、熊本県出身の俳優。2005年にドラマ『ごくせん』でデビュー、2006年に『ハリヨの夏』でスクリーンデビューを果たしています。
2008年に吉高由里子と共演した映画『蛇にピアス』で注目を集め、2013年に映画『横道世之介』でブルーリボン賞主演男優賞を受賞しました。月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』では有村架純と共にドラマ主演を果たしました。
高良健吾が注目を集めた映画『蛇にピアス』
蜷川幸雄が監督を務め、芥川賞を受賞した同名小説を映画化した『蛇にピアス』。高良健吾は顔中にピアスをした男・アマを演じ、そのショッキングで体当たりな内容からも注目を集めました。
この作品をきっかけに俳優として世間に広く名前が知られることとなったのです。
ちなみに、この作品での高良健吾のピアスは全て特殊メイクで、実際に穴は開けていないようです。舌先が2つに分かれているスプリット・タンも特殊メイクでした。
『悼む人』で主演の高良健吾
2015年2月に公開された『悼む人』は直木賞受賞の小説を堤幸彦監督が映画化したものです。高良健吾は何らかの理由で亡くなった人を「悼む」ために全国を旅する坂築静人を好演し、その演技力の高さを改めて世に知らしめました。
死んだり、殺したりする役が多かった故に辛かった時期も
以前は、人を殺したり自身が死んでしまう役が多かったため、演じるのが辛かった時期もあったという彼ですが、その経験を経てさらに演技力に磨きがかかったと言えるようです。様々な役どころが彼の俳優としての成長に繋がっていると、知らしめた一作となりました。
『横道世之介』ではブルーリボン賞主演男優賞を受賞
お人よしで不器用な主人公・横道世之介とまわりの人々の人生を温かく描いた作品。ヒロインの与謝野祥子 を演じた吉高由里子と、『蛇にピアス』以来5年ぶりに共演を果たしています。
この作品で主人公の世之介を演じた高良健吾はブルーリボン賞主演男優賞を受賞しました。
いくえみ綾の伝説的コミック『潔く柔く』の実写化に出演
いくえみ綾の大ヒット漫画『潔く柔く』を実写化した本作は、2013年に公開されました。主演を長澤まさみと岡田将生が務めた、切ないラブストーリーです。
高良健吾が演じたハルタは、長澤まさみ演じる主人公・カンナの幼馴染で、カンナに想いを寄せながらも、15歳の時に交通事故で亡くなってしまいます。亡くなってからもカンナの心に存在が残り続ける、物語のキーパーソンを演じました。
制作された当時、25歳だった高良健吾が15歳のハルタを演じたことでも話題になりました。
月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』主演
2016年1月から放送されている月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』に曽田練役で出演しています。
物語は有村架純演じるヒロイン杉原音と北海道で出会うところから始まります。舞台の中心は東京に移り、坂口健太郎が演じる練の友達・中條晴太や、高畑充希演じる練の恋人・日向木穂子など複数の人間模様を描きながら物語は進んでいきます。
脚本を『東京ラブストーリー』『Mother』『最高の離婚』の坂元裕二が担当。2011年の『それでも、生きてゆく』のように重いテーマを正面から描くことも得意としており、"いつ恋"も見る側の心に響く、見ごたえのあるドラマになっています。
高良健吾は、インタビューで本作についてこのように語っています。
いま自分のいるこの場所が、自分の居場所でないと思うことがたくさんあると思うんです。もしかしたら上京してきたばかりの人たちは特に思ってるのかもしれない。夢が叶わないなと思ってる人たちもいるかもしれない。このドラマの中には、そういう登場人物がたくさんいます。いま自分が立ってる場所で、自分が精一杯一生懸命生きなければいけない、生きている、そういう人たちなんです。その人たちの一生懸命さというか…。その人たちのそういう生き方と人生に触れていただけたらうれしいなと思います。そしてドラマを見て、何かのパワーになったり、次の日や、ドラマを見た後がいい時間になったり、さらにはいい人生になったらいいなと思います。それができるのが月9だと思っています。
高良健吾出演のおすすめ映画・ドラマ
記念すべき映画デビュー作品
高良健吾の映画デビュー作。夏の京都を舞台に泳げない瑞穂と水泳部のエースである翔。家庭内の問題も複雑に絡んだ日常を描いた青春映画です。