アニメ映画『この世界の片隅に』のあらすじ・キャスト【能年玲奈/のん出演】

2017年7月6日更新

こうの史代原作『この世界の片隅に』が、主人公を女優ののん、片渕須直監督によって映像化されます。「この映画が見たい」の声によって制作費用が集められ、つくられた作品の気になるあらすじやキャストなどの情報をご紹介していきます!

女優のんの声優初主演作『この世界の片隅に』

片渕須直監督に絶賛された声で魅了!

アニメーション映画『この世界の片隅に』が2016年11月12日公開されます。主人公のすずの声を務める、女優ののんは本作で声優初主演となりました。

のんの温かくも可愛らしい透き通った声が、主人公のすずにぴったりで、片渕須直監督は「ほかには考えられない」と絶賛したほど。戦争という過酷な時代の中でも、優しくそして強く生きた女性の姿を、のんがどのように表現しているのか楽しみです。

アニメ映画『この世界の片隅に』のあらすじ

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出典: buzz-plus.com

広島市江波で生まれ、絵を描くことが大好きな主人公すず。江波で穏やかに過ごしていたすずですが、18歳になると突然縁談がもちあがり広島の呉へと嫁ぐことになります。

見知らぬ土地、海軍勤務の夫家族や隣近所とのかかわり、食料などの配給物資が少なくなりゆく過酷な戦時下であっても、工夫を凝らし、すずはすずらしく毎日を過ごしていきます。懸命に生きるすずですが、戦争は悪化する一方。次第にすずが大切にしていたものが失われていきます。

そして、昭和20年。忘れられない夏がやってきます。

アニメ映画『この世界の片隅に』のキャスト

北條すず(旧姓:浦野)/CV.のん

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出典: konosekai.jp

広島市江波で育つが突如、呉の北條家に嫁ぐことになります。新しい生活に戦争の影響から四苦八苦するも周囲とかかわりながら健気に頑張る主人公です。

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能年玲奈として、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』や映画『ホットロード』で屈託のない透明感のある演技が話題となった彼女が、のんに改名後の初仕事となります。定評のある彼女の演技力と、監督にも絶賛されたその声に注目です。

北條周作/CV.細谷佳正

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出典: konosekai.jp

すずにひとめぼれをし、新しい環境で四苦八苦するすずに優しく接する夫。軍の事務官をしていて、生真面目な性格の愛妻家です。

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演じる細谷佳正は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』や『アルスラーン戦記』など、数々の話題作に出演する実力派声優です。

北條円太郎/CV.牛山茂

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のんびりと穏やかな夫の父。軍の工廠技師をしていて、周作と同じく真面目な性格です。

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牛山茂は劇団昴に所属し、舞台をメインに活動しています。声優としても『昭和元禄落語心中』やディズニーアニメ・海外ドラマ吹き替えなどに出演するなどマルチな活躍しているようです。

北條サン/CV.新谷真弓

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体が不自由ながらも、裁縫などできることを精一杯頑張る、優しい夫の母。

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演じた新谷真弓は劇団「ナイロン100℃」に所属。舞台をメインに活動しながら、実写映画や、『彼氏彼女の事情』、『キルラキル』などのアニメ作品にも声優として出演をしています。

水原哲/CV.小野大輔

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すずの幼なじみの海兵。小学校時代から仲がいいすずに思いを寄せています。

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小野大輔は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、『宇宙戦艦ヤマト2199』など数々の作品で主演を務め、声優アワードでの受賞歴もある人気声優です。

白木リン/CV.岩井七世

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遊郭に迷いこんだすずを助け、仲良くなる女性。片仮名しか読めないが、すずの絵をとおして心を通わせます。

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岩井七世はNHK『天才てれびくん』シリーズでデビューをし、モデル・女優と活躍の場を広げている注目株です。

黒村径子/cv.尾身美詞

黒村径子『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

周作の姉ですずの叔母にあたるのが、尾身美詞演じる黒村径子です。はっきりした性格で時々すずにきついことを言いつつも、すずのことを気にかけています。夫の病死後、娘の晴美を連れて北条家に戻ってきています。

尾身美詞

出典: ameblo.jp

尾身美詞は元キャンディーズの藤村美樹を母に持つ、青年座所属の女優です。『妻と社長と九ちゃん』や『ぼくらは生れ変わった木の葉のように』などの舞台作品への出演を中心に活動するほか、近年ではテレビバラエティでも活躍しています。

黒村晴美/cv.稲葉菜月

稲葉菜月『この世界の片隅に』

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稲葉菜月演じる黒村晴美は、出戻ってきた径子の娘で礼儀正しく優しい性格の5歳の女の子です。離れて暮らす兄の影響で軍艦に詳しく、仲良くなったすずと一緒に船を見るなどして日々を過ごします。

稲葉菜月 『この世界の片隅に』

出典: ja.whotwi.com

稲葉菜月は劇団ひまわりに所属する、現在9歳の子役です。アニメ映画『アナと雪の女王』で、アナの幼少期の吹き替えを担当し、歌声のかわいらしさやスキルの高さなどから一躍注目を集めました。現在はTVアニメ『がんばれ!ルルロロ』でも活躍中です。

浦野すみ/cv.潘めぐみ

浦野すみ『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

すずと仲の良い1歳下の妹が、潘めぐみ演じる浦野すみです。おっとりしているすずよりもしっかり者で、元気で明るい性格です。すずが嫁いだ後は、陸軍の女子挺身隊で働いています。

潘めぐみ『この世界の片隅に』

潘めぐみはアトミックモンキーに所属する女優であり声優。おもにテレビドラマや舞台を中心に女優として活躍していますが、アニメ『HUNTER×HUNTER』では主人公の声を務めるなど、声優としても活躍の幅を広げています。

浦野十郎/cv.小山剛志

浦野十郎・キセノ『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

画像の右側の優しそうな男性が、小山剛志演じるすずの父・浦野十郎です。工業港建設により海が埋め立てられたため、営んでいた海苔の養殖業を廃業し埋立地に造られた工場で働いています。

小山 剛志

小山 剛志は1999年にアニメ『∀ガンダム』でフィル・アッカマン役を務め声優デビュー。『仮面ライダー 』シリーズや『銀魂゜』など、多くの作品に出演しています。また、声優のみにとどまらず、テレビドラマや舞台、歌手活動、さらには趣味を活かして麻雀店をプロデュースするなど多彩な分野で活躍中です。

浦野キセノ/cv.津田真澄

浦野十郎・キセノ『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

画像の左側の朗らかな笑顔の女性が、津田真澄演じるすずの母・浦野キセノです。夫の十郎とともに海苔の養殖業を営んでいました。

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津田真澄は劇団青年座に所属し、声優業のほか女優としても舞台を中心に活躍しています。舞台『花咲く港』、『パートタイマー・秋子』などが代表作に挙げられるほか、『エネミー・オブ・アメリカ』、『グレイズ・アナトミー』などの海外ドラマの吹き替えにも多数出演しています。

森田イト/cv.京田尚子

森田イト『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

京田尚子演じる森田イトは、すずの叔父一家と一緒に住むすずの祖母です。幼い頃すずに着物を仕立ててくれた、優しいおばあちゃんです。

京田尚子

出典: haikyo.co.jp

京田尚子は老女役で有名なベテラン声優です。仕事に対して真面目でストイックなことでも知られており、時に厳しいコメントをすることもあるそう。『風の谷のナウシカ』の大ババ様役や『それいけ!アンパンマン』の おむすびまん役など、知名度の高い作品に多数出演しています。

小林の伯父/cv.佐々木望

小林の伯父『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

画像の右側の男性が、佐々木望演じる小林の伯父です。周作の叔父にあたり、すずと周作の結婚式の際に仲人を務めました。空襲で家が焼けてしまったことで、北条家でともに生活しています。

佐々木望

出典: prcm.jp

佐々木望は『キャプテン翼』や『幽☆遊☆白書』における主人公の声を始め、数多くの有名な作品に出演する人気の高い声優です。その活動は声優業にとどまらず、ラジオのパーソナリティや自身の名前でCDを発売するなど多岐にわたります。そのルックスから「王子」の愛称でも親しまれてきました。

小林の伯母/cv.塩田朋子

小林の伯父『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

画像の左側の眼鏡をかけた女性が、塩田朋子演じる小林の伯母です。周作の叔母にあたり円太郎の姉で、夫とともに北条家で暮らしています。

塩田朋子

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塩田朋子は文学座に所属する声優で『ボディガード』や『ロード・オブ・ザ・リング』などの海外映画や海外ドラマを中心に活躍しています。日本のアニメでは『名探偵コナン』や『機動戦士ガンダムUC』などに出演しました。

知多さん/cv.瀬田ひろ美

知多さん、刈谷さん、堂本さん『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

瀬田ひろ美が演じる画像右側の女性が、北條家と同じ隣組で近所に住む主婦の知多さんです。以前は看護師として働いていました。同じく隣組が一緒の刈谷さんとたびたび衝突します。

瀬田ひろ美

瀬田 ひろ美は、自身らで旗揚げした「劇団キンダースペース」に所属すると同時に「スターダス・21」にも籍を置く、女優であり声優です。声優としては『その冬、風が吹く』などが代表作として挙げられます。また在籍する「スターダス・21」では、講師としての活動も行っています。

刈谷さん/cv.たちばなことね

知多さん、刈谷さん、堂本さん『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

たちばなことねが演じる画像中央の女性が、北条家と同じ隣組で近所に住む主婦の刈谷さんです。同じく隣組が一緒の知多さんと仲が悪いものの、行動を共にすることが多く関係性も次第に変化していきます。

たちばなことね

出典: lineblog.me

画像の右から2番目の女性がたちばなことねです。本作のほか、『マイマイ新子と千年の魔法』にも声優として出演しています。ブログなどで自身を「猫好き役者」と称しています。

堂本さん/cv.世弥きくよ

知多さん、刈谷さん、堂本さん『この世界の片隅に』

出典: konosekai.jp

画像の左側の女性が、世弥きくよ演じる近所に住む老婦人の堂本さんです。北条家と同じ隣組です。

世弥きくよ

世弥きくよは主に舞台を中心に活動する女優です。また声優としてもこれまでに、映画『マイマイ新子と千年の魔法』に出演したほか、ラジオのパーソナリティーやリポーターとしての活躍も知られています。

片渕須直(監督・脚本)×こうの史代(原作)の最強タッグ再来

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出典: konosekai.jp

片渕須直監督は、NHKアニメ『花は咲く』でも、原作者こうの史代の作品を手掛けています。2人とも世界観やリアリティの追求のために、現地調査やヒアリングなどの情報収集を重ね、細部にわたりこだわりぬきながら作品を仕上げていくので、とても完成度の高い作品が期待できます。

本作は、戦争という暗くなりがちな背景がありますが、主人公たちが懸命に生きる姿を通して、今の私たちの生活も振り返る機会になるのかもしれません。

『この世界の片隅に』の感想・評価は?

southpumpkin @池袋HUMAXシネマズ 2016年邦画を代表する作品になることは間違いありません。素晴らしい作品です。絵を描くのが好きなおっとりした女の子すず、彼女が成長しお嫁に行った辺りで戦争が激化します。 戦争映画、戦争ものでとりわけ国内に焦点を当てた作品だと"悲劇"として扱われる事が多い。しかし本作は違うのです。素敵で朗らかな性格のすずは周りにいる人々を幸せにします。劇場からは笑いが耐えないほどにコメディなシーンが多い。このまま(劇中で)戦争が終わればいいのに…、と思いきやそうはいきませんでした。すずからとても大切なものを奪っていきます。「なんにも知らずに生きていたかった」という言葉はあまりに心痛です。ラストはハッピーエンドともバッドエンドとも付かない絶妙なリアリティで幕を引きます。 この本作が戦争映画というジャンルにカテゴリされていながら、リアリティを持って描かれているというのはすごく革新的だと思います。どこにでもいるちっぽけな存在が、戦争という潮流に飲まれていく。これはまさに『火垂るの墓』と同じですが、あちらが陰なら本作は陽。『火垂るの墓』と同じく、戦争の悲惨さのみを描いた単に歴史的価値が評価できる映画ではなく、その中の人間を描いているという点で非常に評価できます。 同年流行した『君の名は』は所謂セカイ系の映画でした。セカイのために自分に何ができるのか、なんてこの映画では一切語られません。しかしセカイの片隅にいて、難の影響力もない人が役立たずかと言えばそうではない。すずのように周りの人々を幸せにすることもとっても大事なのです。 プルルンの大盛りご飯めちゃ不味そうで笑いました。
bluegirl_beer いわゆる「戦争モノ」ですが、戦争自体の悲惨さやディティールはテーマではなく「戦時中」というパラダイムにおける人々の「生活」を描いた作品です。 戦争というものをある意味新しい視点で観ることができたこと、当時の市井の雰囲気をアニメーションを通じて確認できたこと、その他あらゆる点でユニークな傑作でした。原作未読でしたが問題なく観れましたし、原作を読みたくなる映画です。

戦争を舞台にした映画でありながら、人間を描いたリアリティのある作品だということで高い評価の声が多いようです。戦争ものが苦手な人でも見やすい作品ということでしょう。