映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサントラが全米ビルボードでバカ売れした理由とは

2017年7月6日更新

2014年夏に公開された映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は大ヒットを記録しマーベル作品として最多の首位獲得数を誇るなど世界中の観客を魅了しましたが、実はこの映画のサウンド・トラックも発売と同時に爆発的に売れたことはご存知でしょうか。ジェームズ・ガン監督が自ら選び抜いた70年代の楽曲が主に収録されたこのサントラの秘密にせまりたいと思います。

70's音楽が凝縮されたサントラのヒミツ

Guardians of the Galaxy

主人公ピーター・クイルが肌身離さず持ち歩くウォークマンのミックステープには、デヴィッド・ボウイ、ジャクソン5、ザ・ランナウェイズなど、70年代の音楽が入っています。

1988年母メレディスが死に、クイルは宇宙人にさらわれてから宇宙で生活することになりますが、このカセットテープには、彼の少年時代や亡き母との思い出がぎっしり詰まっており、クイルにとってこれらの音楽だけが地球とつながる唯一の手段だということが映画をとおして分かります。楽曲のチョイスには主人公の時代背景が描かれていたんですね。

サントラ発売から1週間でアルバム・チャート首位をゲット!

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: 最強 Mix Vol.1 (オリジナル・モーションピクチャー・サウンドトラック)』は発売からわずか1週間で全米ビルボード総合アルバム・チャートで1位を獲得しました。

オリジナルの新曲が無く、過去に発売された楽曲だけを収めたサントラが首位を獲得したのは、同チャート史上初の快挙だそうです。ガン監督曰く、"これらのほとんどの楽曲は残念ながら当時日の目を見ることはなかったけど、現代の人々は流行に反した良質な懐メロを聞きたがっているんだ"と自身の考えを述べています。またこの首位獲得についてのインタビューで、"子供の頃部屋にこもってFMラジオで流れる音楽ばかり聞いていたことは決して無駄ではなかった"と言っています。好きな曲を集めて作ったミックステープを兄弟や友人にあげるほど懐メロが大好きなガン監督にとって、このサントラは世界中の人々に聞いてもらえる絶好のチャンスだったようです。

楽曲は撮影現場でも実際に使用された

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ガン監督は撮影現場でも、音響部門に協力してもらうことで実際に音楽を流するという徹底ぶりを見せました。その試みが功を奏し、現場の意気を高めるだけでなくリズムが反映されたシーン作りも可能にしました。

特に主人公を演じたクリス・プラットがレッドボーンの「Come and Get Your Love」に合わせてダンスを披露するシーンもその一つ。クリスはダンスに自信がなかったそうで、そんな中監督が与えたアドバイスは意識を別のところに集中させるということ、自然なダンスシーンにするためにやりすぎないということです。撮影中耳にタコができるくらい何度も聞かされたクリスは少々ウンザリだったみたいですが、主人公や他の仲間たちの思いを表すかのように各シーンにピッタリなタイミングで曲が流れるシーンは見ごたえありですね!

楽曲のテイストに反対意見も...

James Gunn

しかし、このサントラをもう少し現代風に仕上げるべきだったという意見も挙がっています。マーベル社の一人は映画に70年代の曲を使うなんてばかげているし、子供たちは興味を示さないと述べています。

これに対しガン監督は、"おそらく彼はクイルはiTuneから現在のポップス曲をダウンロードする方法を覚えるべきだと遠まわしに言いたいんだと思う。今や「Hooked on a Feeling」を知っている子供なんてほとんどいないから、彼らがこれらの素晴らしい懐メロに注目してくれたら最高に嬉しいね"と答えています。