マリファナ中毒探偵が、悪に立ち向かう『インヒアレント・ヴァイス』

2017年7月6日更新

天才作家×天才監督×天才役者の3人がそろった注目作。マリファナ中毒のぶっ飛んだ探偵が、思わぬ陰謀に巻き込まれるコメディー映画。今、注目を浴びているこの作品をご紹介します。

文学界の怪物といわれる天才作家トマス・ピンチョン作品がついに映画化

天才同士が見せる手腕に期待!『ザ・マスター』のポール・トーマス・アンダーソン監督

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『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などで知られる天才監督ポール・トーマス・アンダーソン監督が、現代文学界の怪物と呼ばれる天才作家の作品に挑戦。

たった7本の映画で、世界3大映画祭の監督賞の制覇と、過去アカデミー賞で5回のノミネートされている手腕が光ります。

長回しを多用し、緊張感と人間ドラマを描いてきた世界の巨匠が、ずっと仕事をしてきたいと望んできた俳優を集め、ぶっ飛んだ理不尽な世界を作り上げています。

2人の天才に挑むホアキン・フェニックス

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主役のヒッピーな探偵ドッグを演じるのは、『ザ・マスター』でアカデミー賞にノミネートされたホアキン・フェニックス。

彼自身、突如のラッパーの転身(のちにドキュメンタリー映画のためと発表)や、電撃結婚発表(のちに嘘だと発表)などいろいろお騒がせな一面を持つハリウッド界の異端児、ホアキン・フェニックス。

俳優一家として生まれ、子役の頃から演技の経験を持ちその才能を開花させています。過去にはアカデミー賞助演男優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞主演男優賞・グラミー賞受賞、ベネチア国際映画祭男優賞も受賞しています。

今回は、『ザ・マスター』に引き続きポール・トーマス・アンダーソン監督との再タッグを組んでいます。

原作は天才覆面作家トマス・ピンチョンの『LAヴァイス』

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現代文学では、圧倒的な才能を見せつけているトマス・ピンチョン。50年近いキャリアを持ちながら、世に出したのはわずか7作。さらに、デビュー同時から経歴も写真もすべて非公開という謎な作家です。実は、これが初めて映画化を許可した作品なので、大注目ですね。

最高クオリティーのスタッフが集結!

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舞台は、1970年代のロサンゼルス。煌びやかで狂わしい70年代のポップカルチャーを細部まで見事に実現させています。撮影には、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のロバート・エルスウィットをはじめ、『アーティスト』でも衣装デザイン賞を獲得したマーク・ブリッジスが担当しています。

主人公の探偵タッグが、大富豪の愛人になった元カノの依頼から始まる、自身をも巻き込んだ究極のクレイジーな探偵サスペンスは見る価値ありです。