アカデミー5部門ノミネート『セッション』が見たくなるトリビア6選

2017年5月1日更新 7449view

若手ジャズドラマーネイマンをマイルズ・テラーが演じ、鬼指導者フレッチャーをJ・K・シモンズが演じている映画『セッション』!J・K・シモンズが怪演している指導シーンは音楽映画というより、むしろ軍隊の映画と言えるかもしれません。今回は『セッション』トリビア6選を紹介します。

1.実際に演奏されていたドラム!

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映画『セッション』を鑑賞した人なら、マイルズ・テラーはプロのジャズドラマーだと勘違いするのではないでしょうか?彼は15歳の時にドラムセットを購入して独学でドラムをし、バンド”The Mutes”でドラマーとして活動していました。

しかしマイルズはこの映画に取り組む際、ジャズドラムは全く別のものだということに気付きました。スティックの持ち方、新たな音楽記号など覚えなければならないことは山ほどあり、指導者やトレーニングが必要なことは明らかでした。マイルズは一日に3~4時間ドラムを練習する日々を二か月間続け、何度も何度も彼の役アンドリューのキャラクターが憧れているジョー・ジョーンズ&バディ・リッチの映像を見ていました。その努力が実を結び、マイルズ・テラーは『セッション』で見事にジャズドラマーを体現しました。

2.ジャズ版『レイジング・ブル』!?

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マイルズ・テラーによると、監督のデミアン・チャゼルは彼に『レイジング・ブル』と『コントロール』のDVDを渡し、こう言いました。

”この二つの映画を見ておいてほしい!”

『セッション』のマーティン・スコセッシからの影響は明らかで、この作品はジャズ版の『レイジング・ブル』と言えるかもしれません。同じような物語構成、いくつかのバイオレンスシーン、俳優の肉体的な体現、さらにマイルズ・テラーはロバート・デニーロに似ているとも言えなくはありません。驚くことに、マイルズ・テラーはマーティン・スコセッシ監督製作のボクシング映画への出演が決定しています。

3.『セッション』短編で資金集め!?

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2013年、監督のデミアン・チャゼルは映画の資金を集めるために『セッション』の短編映画を制作し、サンダンス映画祭で上映されました。教師役はその当時もJ.K・シモンズが演じましたが、生徒役はマイルズ・テラーではありませんでした。

その短編は投資家たちに資金を出させるには十分な出来でした。その一年後、マイルズ・テラーが加わり、わずか20日間で撮影が行われました。2014年サンダンス映画祭で『セッション』が初上映されると多くの人から称賛を受けました。

4.『セッション』のキーマンはジェイソン・ライトマンだった!?

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『Juno/ジュノ』などで知られる、ジェイソン・ライトマンは『セッション』のプロデューサーでした。ジェイソン・ライトマンは『セッション』を製作する際のキーマンでした。ライトマン作品の全てにJ.K・シモンズが出演しているため、シモンズと強いコネクションを持っていました。彼のおかげであの強烈なテレンス・フレッチャーが見られたと言っても過言ではありません。

5.演技経験のないミュージシャンがほとんどだった!?

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デミアン・チャゼル監督によると、キャスティングに関してはJ・K・シモンズはもちろん当初から決まっていて、マイルズ・テラーは『ラビット・ホール』で彼を見て以来、頭の中に思い描いていた人物だと言います。

しかしその他のほとんどのキャストは、一度も映画に出演経験がない若手ミューシャン、または音楽を勉強している学生を起用していました。さらに彼らのJ・K・シモンズの演技へのリアクションのほとんどがリアルでした。

6.監督の自伝的映画だった!?

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『セッション』はデミアン・チャゼルの自伝的映画です。彼はジャズドラマーとしての経験があり、この映画のJ・K・シモンズのような厳しい指導者によく叱責されていました。

チャゼルは初監督作『Guy and Madeline on a Park Bench』でジャズトランぺッターの映画を撮り、『セッション』でジャズドラマーを描きました。彼の次の作品”La La Land”では、マイルズ・テラーが再び出演し、ジャズピアニストをテーマとします。若干30歳の彼は素晴らしいジャズ映画3部作を生み出すことになりそうです。