高齢化社会のヒーロー!ドイツ発のヒューマンドラマ『陽だまりハウスでマラソンを』

2017年7月6日更新

今年の3月21日から公開された『陽だまりハウスでマラソンを』。主人公である70歳の元ランナーが、施設に入居したことをきっかけに再び自身の生きがいであったマラソンに闘志を燃やすという、心温まり勇気の湧き出る湧き出るヒューマンドラマです。今回はこの作品についてご紹介します。

【ある老人のベルリンマラソンまでへの軌跡を追った感動の物語】

オリンピックにも出場した元ランナー、パウルじいさんは妻が病で倒れたことをきっかけに老人ホームに入居します。まだ元気でもあるにもかかわらず老人扱いされることに嫌気がさしたパウルじいさんはあることを目標に掲げます。その目標というのは「ベルリンマラソン完走」。周囲の応援を受け、日々やる気がみなぎっていくのですが、あるとき妻が倒れてしまい…。

【主演はドイツを代表する喜劇スター、ディーター・ハラーフォルデン】

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引用: eiga.com

この作品で主人公となる元オリンピックランナーのおじいさん、パウルを演じるのは、デビュー以来50年以上にわたってドイツの喜劇映画界の第一線で活躍し続ける国民的俳優、ディーター・ハラーフォルデンです。今回史上最高齢でドイツ映画賞最優秀男優賞を受賞するなど、見事なばかりの老獪な演技は注目で、映画全体に流れる柔らかく優しく、そしてホッとするような雰囲気を作り出しています。

【ストイックに追求したリアリティ】

Kinostarts -

当作品は、実話を基にしたということもあり演出のリアリティを徹底的に追求しました。実際のベルリンマラソンの中に主演のディーターを含めたシーンを撮影するなどの作業は困難を極めたようです。さらに主演のディーターも役作りのために体重を9キロも減量して撮影に臨みました。こうしたキャスト&スタッフの並々ならぬシビアでストイックな姿勢が、ほのぼのとした作風とは好対照となっており、裏側を知ることでさらに深く作品を楽しめそうです。

【高齢化社会の現代に向けた強いメッセージ】

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脚本の基となる新聞記事を読んでから構想11年で作り上げたという、今作で長編デビューを果たすキリアン・リートホーフ監督。作品を通してドイツだけでなく、日本も抱える”高齢化”という大きな問題に対し”何歳になっても挑戦する気持ちを忘れない”といったメッセージを投げかけてくれます。70歳であるにもかかわらず新たな目標に闘志を燃やすパウルじいさんの姿から、勇気をもらえることは間違い無いでしょう。