2017年7月6日更新

【日本の誇り】アメリカで評価されている怖い日本のホラー映画15選

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『オーディション』

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ジャパニーズホラー映画の海外での反応が気になる!

アメリカのホラー映画が日本でも受け入れられているのと同じく、日本のホラー映画もアメリカで公開されて高評価を得ています。 ホラーに対する考えや文化の違いはありますが、国境を超えて楽しまれているのです。ここでは、そんな日本ホラー映画でアメリカでも評価されている映画15作品をご紹介します。

1.生徒全員が殺人者と化す『バトル・ロワイアル』【2000】

Ayano_Jinnouchi レクイエム 怒りの日からスタートする冒頭が最高。どんな残虐な物語がこれから始まるのかと不思議と興奮してきちゃいます。マッドマックスの劇中でもこの曲使われていましたね。似たような系統で最近だと神様の言うとおりとかがあったけど、キャストの演技力がバトルロワイヤルの方が断然良かったなと感じました。 それにしてもキャストが豪華!藤原竜也の個性的な演技はこのころから顕在だったんですね(笑)!
matzsara 公開当時かなり問題になった覚えがある。年齢制限を掻い潜って見に行った同級生がいるのいないのと教室で噂になったりしてた。 しばらくたってから見たけど、導入部が衝撃的だった。やけに明るいお姉さんがバトロワのルール説明するのがすごく怖かったな。あと柴咲コウさんを初めて知って、鎌が似合いすぎだろってびびった。 たぶん今の年齢になって見たら初見の頃よりいやぁーな気持ちになる気がする。ディストピアをテーマにした映画。バイオレンス
『バトル・ロワイアル』は、ある高校のクラスを1年でひとつずつ消し、生徒たち同士を殺しあうことを強要させているディストピアな世界を描いています。 この映画のホラーポイントは、銃弾、石弓、斧、首切りといった度を超える手段によって殺人が描かれている点です。42人の生徒全員が殺人者と化してしまうのです。単なる生徒たちが殺人を繰り広げるホラー映画ではなく、彼らの非常に深い人間関係についても注目したいところですね。 意志の弱いキャラクターや薄弱な描写もあるものの、生徒たちが互いを殺しあうという本作は見応えがあると評価されているようです。この映画からは、思春期にやり得る残酷な行動など、若者に対して大人が感じている怖さがどのようなものであるかを見て取ることができます。

2.日本のエログロ映画の先駆者『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』【1976】

southpumpkin 映画『スナッフ』にインスパイアされた映画。二部構成。一部は武士と村の女が恋に落ちたが、武士の上司である隠れキリシタンの処刑に傍若無人の限りを尽くす悪代官に村の女が捕まってしまう。二部はその日暮らしのイカサマ野郎が吉原に不払いで捕まり働かされる。二話ともにエログロが前面に押し出されており、ハーシェル・ゴードン・ルイスを彷彿とさせます(そういやルイスも股裂あったっけ)。エログロさが陰惨としておらず、どちらかと言うと朗らか。ただルイスに比べてストーリー性も十分に確保されているのも嬉しいですね。ただエログロ拷問シーンを流し続けるのではない、緩急が与えられていると言えます。 しかしやはりメインは拷問シーン。水責め、石抱きなど定番のものから、ガラス張りの水槽の中に女と大量の蛇を突っ込む拷問まで。映像は当然リアリティなどあったもんではなく、現場の微笑ましさと楽しさが伝わってきます。タイトルにもなっている牛裂きの刑の見応えは十分にあります。あまりこういう映画を評価することで品性を疑われたりしますが、あくまで映画としての面白さという意味で。
bonkuraman69 エログロ出鱈目映画。 二部構成で一部は主演汐路章、二部は拓ぼんとくれば見るしかないですねw ザッツパ~フェクト!
『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』は、1970年代日本の「エログロ」映画の代表的な作品です。日本が封建主義だった時代の、2つの悲劇的なロマンスが描かれています。 この映画は「牛裂きの刑」として知られ、観る者に強烈なインパクトを与えているようです。また、最も評価されているのは、役者たちの演技、内容が充実した脚本、説得力のある印象、低コストで製作されているところでしょう。 この美的感覚のある映画は、贅沢だけど無難なドラマが映画の中で展開されようとしているかのように、観る者をだます魅力があるようです。

3.ドキュメンタリー・スタイルのホラー映画『ノロイ』【2005】

taicho ドキュメンタリー風に作ってあり、話が進むにつれて真相に近づいて行くストーリーに入り込んでしまいます。 本人のブログなんかも、更新がこの日で止まっていたり、演出がとても丁寧です。 妖怪も幽霊も出てこない、でもそれでいて人間の人間味の帯びない行動ひとつひとつが怖い! 日本のホラー好きなら見て後悔のない作品です。
youcacon ドキュメンタリー形式なのがリアル。 幽霊の怖さもあるけど、なんだかわからない奇妙で奇怪な怖さもあって怖かった。
『ノロイ』は、ドキュメンタリー・スタイルのホラー映画です。物語は、超能力を持つ調査官・小林雅文が、ある小さな町で奇妙な音がするという噂を聞きつけて調査に訪れるところから始まります。小林雅文はそこで、霊能力を持つ子供や古代の儀式の存在、失踪事件や殺人があったということを知ります。 この映画は、真の「日本的な」雰囲気を巧みに演出しているところがポイント。リアリティーのある登場人物と、儀式を浄化するような日本の文化的な要素が加わり、典型的な日本のホラーを味わうことができると評価されています。 話は2時間以上に渡りますが、あきることなく目が離せない内容です。小林雅文の怪奇現象を追求するシーンは観る者を惹きつけ、物語の始めから終わりまで目が離せず、虜になるような作りになっています。

4.『リング』を基に描かれた『仄暗い水の底から』【2002】

Paaaaanda 友達とホラー鑑賞会にて。 怖い。怖いけど感動したし、呆然とした。風呂場のシーンが一番怖い。
Kazuya_Furusawa 水をうまく使っているホラー映画。日本ならではの、最後までじわりじわり来る怖さ。だけど少し悲しい話、愛のある話。古びたマンション、水道水、水漏れ、エレベーター、屋上。思い出すだけでちょっと怖い。久々にいいホラー見れました。
『仄暗い水の底から』は、同じくホラー映画である鈴木光司作の『リング』を基に、未婚の母を主人公に描いた、監督・中田秀夫により制作された映画です。 物語は、ヒロイン・淑美は夫と離婚協議中で、娘・郁子の親権を争うところから始まります。それから家を出て、郁子と二人でアパート暮らしを始めることになりますが、そこは、雨漏り、シンクから黒い髪が流れてくるなど奇妙な現象が起こり、アパートの廊下には殺された子供の幽霊が出没するところでした。 この映画は特に、子供の幽霊が復讐心を燃やして現れる場面に、リアリティーと恐怖を感じさせるようです。ホラー映画の代表的な存在になるとも評されていますが、幽霊が復讐に燃えるという典型的な物語を超えて、特に未婚の母に起こる戦いも感じ取れる作品となっているでしょう。

5.地下室で起こる恐怖を描いた『グロテスク』【2009】

southpumpkin イギリスでDVDの販売が中止されたと噂の名前の通り白石晃士監督によるグロテスクホラー。邦画におけるスプラッターホラー黎明期もありましたが、その時期に比べ2000年以降こういった映画が減っていると考えられます。なのでこういった邦画ホラーにおいて映像が綺麗で、しかも撮影にもプロの技を感じることができることだけでも新鮮さを感じます。 二人の男女が殺人狂に囚われ拷問を受ける、という話。よく本作レビューに登場する『ムカデ人間』などと同じベクトルの映画です。物語性の薄さは指摘されていましたが、こういった映画の多くにはただ残虐な映像のみを見せるだけのものも多い中、それはあまり感じませんでした。映画としての体をなしていると思います。そういう意味ではラストはずるいとも言えるテンションでの幕切れも評価は高めです。
Yuca 「ムカデ人間」のハイター博士に通ずる、こういうなにかを追い求めてるひとって、身近にいたらやだけど、みてる分にはかわいい。 最後彼女の熱演。魍魎の匣原作のラストみたいなところ良かった。
『グロテスク』は、監督・ 白石晃士によって制作された、残酷かつ観る者を不快にさせる意図を含んだ映画です。 この映画は、デート中の2人の若い恋人を中心に話が繰り広げられます。しかし、ある男により地下室に連れられ、そこで過ごすことを強要されてしまいます。実に気味の悪い映画であるものの、多くのホラー映画ファンを魅了していると言えるでしょう。

6.子供が感じる怖さを表現した『ハウス』【1977】

Asako_Kawai 小さい頃見て、トラウマになってた映画。私のホラー好きの原点がここにあります。 生首が浮遊するとこや、ピアノに食べられるところ、頭を電気に飲まれるところなど、断片的に覚えてました。 あれは、なんの映画だったんだろう…とふと思い出していた矢先、ついに見つけた!! チープですが、怖さをしっかり表現できている! #ネタバレ
didymalilacina 本当に面白かった!爆笑。アングラエロギャグホラー。 ホラーなんだけど、「なんでこのBGMにした!?」「志村後ろ、後ろ」と突っ込みたくなる独特のテンポ感が映画が終わるまで駆け抜けている。そのテンポ、障害物に激突しても踊り狂ったまま。突き抜けてる。 映画パンフレットにて「夢と恐怖の不思議な国(家)」と紹介されてたようですが、全くその通りで、迷い込んだら帰れない、一度見てしまったらもうこのHOUSEの映像、ストーリー展開のとりこ。 当時、東映の社員でない方が映画監督に抜擢するというのが前例がなかった時代という事、大林さんが自分の持ってた技術を駆使して「若者離れが進んでいた映画を楽しんでもらうために作った」という心意気も合わせて評価したい。ていうかクソ笑えました。なんだこの映画は…。 大爆笑したい方、昭和の女の子の独特のノリが好きな方、ぜひ。 DVDの付録も凝っててよかったです。
『ハウス』が1977年に日本で公開されたときは、完全なる失敗作と評されたようです。アメリカでも2010年に公開されましたが、ユニークな映画であるというよりも、奇妙で風変わりな映画と言われました。 この映画の監督である大林宣彦は、この『ハウス』を制作するにあたって、当時小学生であった娘・大林千茱萸に、何に対して怖さを感じるかアイディアを求めたそうです。そして映画の中で、大林千茱萸がイメージしていた恐怖、布団が落ちたり、ピアノによって指を切られるなどのシーンが描写されています。この結果、子供っぽいホラー映画に仕上がったようです。 映画では、時々『ハウス』の愚かな言動やと暴力シーンは完璧に描写されているところもありますが、他の場面では完璧さに欠けるところもあるようです。しかし、リアリティーがあるので、不完全でもホラー映画として機能するとも評価されました。

7.チャーリー・シーンの心を揺さぶった『ギニーピッグ2 血肉の華』【1985】

『ギニーピッグ2 血肉の華』は、女性にとっては不快な映画かもしれません。この映画は、悪名高き俳優・チャーリー・シーンが1991年に本作を観てパニックを起こし、FBIに渡したとして伝説となりました。 この映画では、1980年代にふさわしい特殊効果が使われました。とても不快感のある描写がされていますが、それでもやはり、生々しい描写は日本のポルノ要素を含むホラー映画の典型的な作品として成功していると言えると評されています。

8.ダンテの『インフェルノ』を想像させる『地獄』【1960】

tmmyon いや、もうなんかすごい 主人公の周りの人がどんどん死んでいって、その恨みで自分も殺されて、地獄で未来の自分の子どもに会ったりなんだり… とりあえず意味わからん笑
『地獄』は、耐えることなく不幸に襲われる神学を学ぶ学生・清水四郎についての物語です。殺人、セックス、窃盗、死、自殺、怠慢、自動車事故、不誠実な描写が全て描写されて、四郎はこれらに全て直面することになります。 この映画は、ダンテの『インフェルノ』の日本ホラー版とされ、仏教で教えられている地獄について馴染みがなくても分かるように描かれました。 最も印象的な場面として、色彩が豊かな地獄の重々しいシーンが挙げられていますが、そのシーンがゆっくり静かに描写されているところが心に焼きつくと評されています。良心、後悔、運命、罪の償いといったテーマを深く感じることができます。

9.ポルノ的要素のあるホラー映画『処女のはらわた』【1986】

『処女のはらわた』は、森で写真を撮る、ある日本人の若者をテーマに描かれている作品です。その森の中では、SM遊びが行われていたのです。 この映画では性的な描写が多くあり、日本が制限された中で卑猥な映画を制作していることが見て取れるようです。

10.日本の怪談話のオムニバス版『怪談』【1965】

kaidan
1231netabare ネット配信 ゛人の魂を飲んだ後の最もらしい結末は、自分で考えてみられるままに任せておく。゛ 怪談のオムニバスとなっており、「黒髪」「雪女」「耳なし芳一の話」「茶碗の中」以上4つの話で構成されている。 どの話も非常に絵画的に描かれており、画面上が美しい。美しく非日常的であり、怪談として怪しげな雰囲気を作っている。BGMやSEで脅かすのでなく、無音により゛間゛が上手く使われている。 美しいといえば「黒髪」の妻役である新珠三千代と「雪女」のお雪役である岸恵子がとても美人。二人ともそれぞれの話の怪異の対象であるが、やはり男を惑わす妖怪の類いは美人でこそ成り立ち、恐ろしいのだろう。 絵画的というところに話を戻すが、美的センスが光るシーンが多かったように思う。「雪女」ではオープニングの森で降る雪のシーンやお雪とあるく夕焼けのシーン。「耳なし芳一の話」では安徳天皇墓前で琵琶を奏でる芳一のシーンなどあげだしたらきりがない。 ストーリーとしてはどれも有名な話なのでそれほど感心すべきことはないし、霊や妖怪も恐ろしくはないのであまり、ホラーとしては欠けるものを感じるが、怪談自体は改変すべきでないのでこれはこれでよかったように思う。「茶碗の中」だけは知らない話だったので純粋に楽しめた。ラストの消化不良な締め括りも新鮮であった。
tmmyon 小林正樹監督、小泉八雲原作。 4つの話からなるオムニバスで、183分もある! 正直眠かった笑 「雪女」の岸恵子が綺麗だったな~
『怪談』は、それほど恐怖を感じる映画でないとされていますが、高評価を得ている映画です。監督・小林正樹は、ラフカディオ・ハーンの日本の民間伝承コレクションの中から4作品(「黒髪」、「雪女」、「耳無芳一の話」、「茶碗の中」)を選び、『怪談』として映画化しました。 これらの物語は複雑なものではありません。基本的に民話であり、キャンプファイアなどの場で語られるような話です。予期せぬ展開もなく、驚くような結末もあるわけではありませんが、経験に基づく話であるため描写にとてもインパクトがあります。 また描写がとても美しく、これまでにない映画とも称賛されています。死について描かれているものの、すばらしいシーンであると評価されました。

11.恋愛ドラマのようなホラー映画『オーディション』【1999】

southpumpkin 邦画ホラーは怖くて観られないのですが、この映画には幽霊が出てこないという話を聞いたので意を決して鑑賞です。幽霊が出ない邦画ホラーとして「黒い家」が傑作だったので期待は高まり、その期待に十分答えてくれる映画でした。 オーディションで見つけた再婚相手が…というごくシンプルな展開ですが、面白いのが中盤までホラーっぽくないところ。暗闇から何か飛び出してきたかと思うとなんでもないやつだった、というチープな展開一切なし。オーディションというタイトルにもかかわらず、オーディションシーンは全然怖くない。むしろこの映画の中で一番ポップ。しかし中盤から一転。黒電話と袋。黒電話と袋です。ここから怒涛のようです。この抜群のメリハリは素晴らしい。 ヒロインが途中まで普通に可愛いのも大きな要素の一つです。容姿だけではなく立ち振る舞いなど、男性にウケるポイントを漏れなく抑えた女性だと言えます。観る側を中盤まで徹底的にその女性に恋させようとさせ、その女性が中盤以降恐怖の対象になるわけですから恐ろしいったらありません。その恐怖もメリハリが生んでいると思います。 様々な監督、海外メディアが最強のホラー映画、と唄っているにも関わらず日本での知名度が抜群に低い。痛そうだし、血も出ますがスプラッタ映画に分類されるほどではないです。オススメのホラー映画。
Satoshi 間違いなく私のトラウマ映画の一本 くるくるくるくる〜痛い? めっちゃ怖かった 人間怖い
三池崇史が監督を務めた『オーディション』は、妻と死別した主人公・青山重治が新しい恋人を探す物語です。重治は恋人を簡単に見つけたいと言うと、彼の友人が、その恋人を見つけるために偽の映画のオーディションを開くことを提案します。そして好みの女性を見つけるのですが、そのとき、この映画の話はなくなってしまったと告げるのです。 一見、恋愛ドラマのような印象を受けますが、その後不運が訪れます。リアリティーのある恋愛話から遠ざかり、『リング』や『呪怨』といった日本のホラー映画を超える作品だと評されました。血の気が引くような音響効果もあり、クライマックスに向けて観る者を惹きつける描写になっているようです。

12.人間が鉄と化す『鉄男 TETSUO』【1989】

mataro_mince 廃工場の片隅でナイフ一本自分の大腿骨を鉄へ換骨する金属フェチ。一方で古アパート女の電話で目覚めた眼鏡の男。奇妙な鉄のデキモノを頬に見つけてから身体が鉄に侵食される悪夢にうなされる「鉄男」塚口3。観劇後も鉄打つ音が聴こえる暴音フィルム上映が新世界へ誘う。人の血は新しい鉄の味がする。2015年10月8日 新しい怪獣映画といった趣が好き。以前デジタル上映で映画館で観たのとは2回目であることを差し引いても白黒であるが故か画面から伝わる情報が多い。「野火」の公開記念ということで来館した塚本監督自ら音量を決めて帰ったというのが楽しい。
Takumi_Hashimoto 周りの意見と同様、まず、出てくる言葉は、衝撃、カオス、素晴らしい。作品自体を説明する事はほぼ、不可能に近いと思います。何度観ても、やはり衝撃。なにか、謎の感覚に襲われる。監督の世界は全開、と言われればそうなんですけど、なにか、それだけではない不思議なパワーを感じる。
『鉄男 TETSUO』は、あるサラリーマンが徐々に鉄と化していく様子が描かれていて、これまでに考えられていた狂気じみた復讐や正解制服の描写とは違うものだと評されました。ストップ・モーションが使われることによって、不穏な描写効果を発揮しています。 映画作品としては優れているものの現実味がなく、果たしてこの映画はホラーなのかという疑問も挙がりそうですが、人間の体がコントロールを失い、私たち人間が直面し得る恐怖を、この映画では描写していると言えるでしょう。

13. 伽椰子の描写がスリル満点で迫力のある『呪怨 ザ・グラッジ3』【2003】

『呪怨 ザ・グラッジ3』は、日本のホラー映画で大論争を巻き起こした映画です。夫に殺された佐伯伽椰子の幽霊とその息子・佐伯俊雄が繰り広げる物語です。妬みを持ちながら殺されてしまったため、彼女たちが住んでいた家に来た人々全員を殺すようになってしまいます。 この映画の怖さは、劇中のサウンドとキャストのメイクアップにあります。白く塗られた幽霊の顔は、とてもシンプルですが迫力があり、寒気がするほど。伽椰子が出てくるときの音もぞくぞくすると、恐怖を感じずにはいられないと評されました。これまでに経験したことのない、多くのスリルを味わえます。

14.アメリカ公開用にリメイクもされた『リング』【1998】

skr_icj 深夜のテレビ放送で。おそらくしっかり観たのは初めて。超能力とか、そんな話だったのね...井戸の濁った水に浸かって、バケツに組むシーンが一番頭に残ってるのはなぜ。所々眠くなってしまい、もっとなんか来い!と思ってしまったけど、よくよく考えてみたら何もないところに怖さがあるのね。驚かすのとは違う恐怖、これが日本のホラー。
Paaaaanda 今作品を観ている時、要所要所は怖いけど普通の映画だなあとか、貞子かわいそうだなあとか思っていたら、ラスト...ラストが怖すぎて悲鳴もあげられなかった...
『リング』は、鈴木光司の小説『リング』を基づいて制作された映画です。1998年に日本で公開されましたが、その5年後の2003年に、アメリカで公開するために『The Ring』としてリメイクされました。 『リング』は、家で勉強している女子高生2人がくすくす笑うシーンから始まります。女子高生はもうひとりの女子高生に、あるビデオテープを観ると一週間後に死んでしまうという話をしますが、その話を聞いた女子高生はちょうど一週間前にそのビデオを観ていたのです。 『リング』の話自体は都市伝説的な話であるものの、日本の伝統的な怪談話として根強く残っています。この映画の文化的な影響と人を惹きつける社会的なメッセージの域を超えて、その怖さは尋常ではなく、観る価値があると評されました。

15.戦時中の生活が垣間見れる『鬼婆』【1964】

新藤兼人が監督した『鬼婆』は、人間らしさとは何かという核心を教えてくれるホラー映画です。14世紀を舞台とし、ある老婦人と彼女の息子の妻を中心に話が展開します。彼女たちは、気まぐれな兵士を殺害し、彼らの鎧、武器、所持品を売ることで生計を立てていました。 一見ホラー映画には感じないものの、最も力強く不穏な雰囲気が漂うホラー映画になっていると言われました。戦争時の日本での生活における恐怖は、この映画の礎となっているようです。戦時中は家族だけが取り残され、青年たちは戦争に行くことを強制されていました。この時代に起こっていた貧困と飢餓は、想像を絶する行動につながることを、この映画で描いていると言えるでしょう。 『鬼婆』に描かれている生々しさと強烈さは、美しく、そして目を背けたくもなりますが、日本のベストホラー映画以上の価値があると称賛されたようです。