祝アカデミー賞授賞!『愛犬とごちそう』監督の成功の裏側に迫る

2017年7月6日更新

第87回アカデミー賞授賞式で短編アニメ賞を受賞した『愛犬とごちそう』。監督をつとめたピーター・オズボーンはこの栄光を手にするまで12年もの紆余曲折を味わったといいます。そんなオズボーンがオスカーを獲得した秘密を米サイトMTVが探っています。

愛犬との食事を通して、犬との友情、男女の恋愛を描くディズニーの感動アニメ

ブレないポイントを持っておくこと!

全編を通して登場するキュートなワンちゃんが要となっていますが、当初の予定では犬は登場しないはずだったそう。 広いテーブルに犬がいたら華やぐとうアイデアによって、主人公と愛犬の食事模様が描かれることになったそうです。

このように当初の設定は大幅に変わっていますが、監督は「ごちそう」について描くというキーポイントは頑として譲らなかったそうです。

人を大切にする姿勢が成功の秘訣

オズボーン監督がアニメの世界に入ったきっかけは父親の影響があったそうです。 彼の父親はケアベアやストロベリー・ショートケーキで有名なおもちゃ会社のデザイナーでした。幼少時代はその父親の傍らでスケッチをするのに夢中だったといいます。 そんな家族のサポートを受けたオズボーン監督だからこそ、人との繋がりを大事にしています。 「アニメは何しろ莫大な時間がかかるから、人との協力は避けられないんだ。スタッフのやる気を鼓舞して、彼らに自分の仕事が意義あるものだと思わせることが大事なんだ」

まずは「スタート」、でもそれが難しい

勉強でも仕事でも何かを始めることが億劫なのはよくあること。それはアニメーションの世界でも同様のようです。 オズボーンは、「座って何もしないでいるほうが楽だから、描き始めるのが一番大変だよ。描き始めたらあとは流れに乗るだけだからね」と漏らしています。

また、アニメーションは人が思っている以上にハードで一人前になるには何年もの歳月がかかります。 「いずれにしろ諦めないことだよ。アニメの世界だけではなく、情熱をかけられるものを見つけたらそこにターゲットを構えて努力していくしかないよね。ひたすら絵を描くしかないんだ」

一生懸命アニメを作って、一生懸命楽しむ

競争の激しい映画の世界で生きていくためには、自信のスタイルを確立することも大切。 オズボーンは3Dなのに立体的ではない、昔からのアニメーションのように見せるという新しいスタイルに成功しました。 これは彼が今までのアニメ製作で得た経験がなし得た技でしょう。

そして一番大事なのは心から映画作りを楽しむこと! 『愛犬とごちそう』の製作時は、毎週金曜日にスタッフとの食事が恒例だったとか。 「映画に出てきた食べ物をテーマにパーティーをしたんだよ。ワッフルを食べた日に比べて、人参とセロリを食べた日の評判が悪かったんだけど、なんでなんだろうね(笑)」 全力で楽しんで作った映画だからこそ、観客をも魅了するのでしょうね。