視力の低下、骨折、呼吸困難…。身を削る役作りでアカデミー賞を獲得した8人の俳優

2017年7月6日更新

映画の撮影において怪我は出来るだけ避けたいことであることは間違いありませんが、俳優達が役に没頭すればするほど周りが見えなくなり怪我やハプニングが起こりがちです。そういった俳優達の献身性はしっかりと映像に残り、作品に反映されているのかもしれません。

1.背骨が曲がってしまった!?  ”エディ・レッドメイン” 『博士と彼女のセオリー』 

ホーキング博士

エディ・レッドメインは『博士と彼女のセオリー』でスティーブン・ホーキング博士を演じるために、鏡の前で表情を自在にコントロールするためのトレーニング、4か月間、ダンスなど体をコントロールするためのトレーニング、7キロの減量など様々な準備をしていました。

撮影中、エディは背骨を曲げた状態で演技に取り組んでいたため、背骨の位置が曲がってしまいました。

ホーキング博士がこの映画を観賞した時、まるで自分を見ているようだと語った事を考えると、彼の努力は報われたはずです。

エディ・レッドメインは『博士と彼女のセオリー』でアカデミー主演男優賞を受賞しました。

2.視力低下! ”マシュー・マコノヒー” 『ダラス・バイヤーズクラブ』 

マシュー・マコノヒー

マシュー・マコノヒーは『ダラス・バイヤーズクラブ』でロン・ウッドルーフを演じるため27キロの減量を行いました。撮影当時は筋肉が落ちて、走ることもままなりませんでした。また、筋肉だけにとどまらず、視力が極端に低下していたといいます。

マシュー・マコノヒーはこの役作りの甲斐もあり『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でアカデミー主演男優賞を獲得しています。

3.骨折!  ”ダニエル・デイ・ルイス” 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

ダニエル・デイ・ルイスはメソッド演技を取り入れている俳優で、撮影中に役に入り込み過ぎて、よく怪我をする俳優として知られています。

彼は『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の撮影中にも役に没頭しすぎて、怪我を負っていました。石油を掘削するシーンを撮影している時に起きた事故で、ダニエルはマインシャフトで転び肋骨を骨折しました。

ダニエル・デイ・ルイスは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でアカデミー主演男優賞を受賞しました。

ダニエル・ルイス

彼は『マイ・レフト・フット』でも撮影中にアバラを2本折り、アカデミー賞を獲得しています。

4. 呼吸困難! ”ロバート・デ・ニーロ” 『レイジング・ブル』

ロバートデニーロ

メソッド演技の代名詞的な俳優ロバート・デ・ニーロ!彼の作品の中でも『レイジング・ブル』で取り組んだ役作りは伝説になっています。

実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタの半生を描き、デニーロは現役時代と引退後の彼を1人で演じなければなりませんでした。彼は現役ボクサーの肉体と技を再現するため、実際のラモッタをトレイナーとして雇いトレーニングを行いました。

その後、引退後の肥満体系を再現するため、イタリアやフランスで食べ歩き65キロから97キロまで増量しました。急激な増量の影響で、デニーロは呼吸をすることも困難な状態になっていました。

ロバート・デニーロは『レイジング・ブル』でアカデミー主演男優賞を獲得しました。 

5.感染症!  ”ヒラリー・スワンク” 『ミリオンダラー・ベイビー』

ヒラリー・スワンク

ヒラリー・スワンクは『ミリオンダラー・ベイビー』で女性ボクサー、マギーを演じるために、ジムで3か月間、一日5時間のトレーニングを積んでいました。

彼女はその激しいトレーニングにより、足がブドウ球菌感染症に感染してしまいました。その感染症は一歩間違えれば、命を失うほど危険な病気でした。医者がしばらくボクシングを控えるようにアドバイスすると、彼女は立つ必要のないウエイトトレーニングで役作りを続けました。

ヒラリー・スワンクは『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー主演女優賞を受賞しました。

6.2か所の骨折! ”ラッセル・クロウ” 『グラディエーター』

ラッセル・クロウ

ラッセル・クロウは『グラディエーター』撮影中、たくさんの怪我を負いました。作品のオープニングバトルシーンで、馬に乗ったまま木の枝に突っ込み、足と腰の骨を折り、顔に傷を負いました。

ラッセル・クロウは『グラディエーター』でアカデミー主演男優賞を獲得しました。

7.脳震盪! ”ナタリー・ポートマン” 『ブラック・スワン』

ナタリーポートマン

ナタリー・ポートマンは『ブラック・スワン』という作品に対して、大きな情熱と思い入れを持って取り組んでいました。

彼女は撮影1年も前(脚本を受け取る前)から自腹でバレエのレッスンを受け、9キロも体重を落としていました。

しかし、その代償は小さくありませんでした。彼女はMRIの検査が必要なほどの脳震盪を起こしたり、肋骨を脱臼したりと満身創痍の状態でした。

ナタリー・ポートマンは『ブラック・スワン』でアカデミー主演女優賞を受賞しました。

8. 慢性的な頭痛! ”ジョージ・クルーニー”  『シリアナ』  

ジョージ・クルーニー

ジョージ・クルーニーは2005年『シリアナ』の撮影中、一生付き合うことになる傷を負っていました。

拷問されるシーンの撮影中にイスから投げ出され、頭を強く打ちつけました。その衝撃で脊椎を損傷し、慢性的な頭痛に苦しむことになりました。彼は現在でも定期的に通院、検査を続けています。

ジョージ・クルーニーは『シリアナ』でアカデミー助演男優賞を獲得しました。