2017年7月6日更新

デヴィッド・アーノルド、『007』シリーズの作曲家に迫る!

『007』シリーズを5作担当した映画音楽家のデヴィッド・アーノルド。娯楽映画の巨匠ローランド・エメリッヒ監督の話題作『インデペンデンス・デイ』や『ゴジラ』の音楽も手がけた売れっ子音楽家のこれまでのキャリアを振り返ってみます!

ちょっとくせのある偉大な映画監督に好かれる作曲家デヴィッド・アーノルド

1962年、イギリスに生まれたデヴィッド・アーノルドは、ジェームズ・ボンドシリーズを5作品手がけた映画音楽家として最も知られています。彼は大作娯楽映画の巨匠、ドイツ人のローランド・エメリッヒ監督や、『007』シリーズのマイケル・アプテッド監督の音楽を手がけ、その知名度を上げてきました。

またアカデミー賞に史上最多24回ノミネートされ、その独特の雰囲気を醸し出す映像作りでファンの多いアメリカ人のウッディ・アレン監督の映画『さよなら、さよならハリウッド』の音楽を任されたことも。その他にもマイケル・アプテッド監督の『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』や、ロジャー・ミッシェル監督の『チェンジング・レーン』が有名です。

また、アイスランド人歌手ビョークとのコラボレーションで人気テレビシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』の音楽を担当するなど、様々なメディアで活躍しています。

一日17時間、週7日間みっちり働こうとしてしまって週末に休憩することも忘れてしまうんだ。スタジオの窓の外の季節の移り変わりを見ることも忘れてしまって、今が何月か分からないほどなんだよ。

一日17時間、週7日間みっちり働こうとしてしまって週末に休憩することも忘れてしまうんだ。スタジオの窓の外の季節の移り変わりを見ることも忘れてしまって、今が何月か分からないほどなんだよ。

仕事に没頭してしまう質のデヴィッド・アーノルド、彼のこれまでのキャリアを見て行きましょう。

デヴィッド・アーノルドのキャリアの始まり

Ken_Chang これとクライングゲームぐらいにしか出てないのに、ジェイ・デビッドソンの中性的な妖艶さは衝撃でした

今でも忘れられない俳優さん

映画自体も面白いんですが、やっぱりジェイ・デビッドソンに食われてますね

1962年イギリスのルートンで生まれたデヴィッドは地元の大学に進学し、そこで映画監督のダニー・キャノンと友人になりました。映画製作中だったダニーは、バンド活動中のデヴィッドに映画の音楽を作る様に頼み、1993年彼らのデビュー作『ザ・ヤング・アメリカンズ(原題)』が出来上がりました。この時でヴィッドに許された予算は2,000ドル、オーケストラを雇える時間はたったの6時間でした。

この映画で歌われたビョークのシングルが、イギリスチャートで12位を記録し、デビュー作ながらまずまずの結果を残します。

翌年、人気監督の地位を固める途中だったローランド・エメリッヒ監督の『スターゲイト』の音楽を担当し、映画は成功を収めました。そして最も宣伝に使われたサウンドトラックとして3位になるなど、デヴィッドも徐々にその知名度を高めて行きました。

『007』シリーズの音楽を5作品担当

southpumpkin ピアーズブロスナン二作目の作品。今回のボンドはメディア王と戦います。今回の悪役も毎度同じく戦争の火種を作ろうとします。まあ、いつもと同じなのですがメディア王というスタンスはちょっと近代っぽくなってきているのかもしれません。つかみ所のある良い悪役だったと思います。 一人目のボンドガールやその他のストーリーに肩すかし感があります。・・・あれっ?こんな感じ?みたいなところもありますがあんまり気にならない。 中盤のシーンがベトナムということもあり、MI3のクライマックスとダブりました。MI3がこの映画のオマージュだったのかもしれません。

それまでに最も多くの『007』シリーズの音楽を担当していたのは、イギリス出身の作曲家、ジョン・バリーでした。ゴールデングローブ賞とアカデミー賞を5回受賞しているジョン自らデヴィッドに、1997年公開の『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』の作曲をするように持ちかけたのです。

これがきっかけでデヴィッド・アーノルドは、合計5作品担当することになり、11回担当したジョンの次に多く『007』シリーズに関わった音楽家になりました。

そして2011年にジョン・バリーが亡くなった際には、トリビュートコンサートを開き、自らギターでジェームズ・ボンドのテーマを弾く等、その死を痛みました。

巨匠ローランド・エメリッヒ監督とのコラボレーション

前述した通り、後の巨匠ローランド・エメリッヒ監督の出世作『スターゲイト』の音楽を担当したデヴィッド・アーノルドは、その後も続けて仕事を共にするようになります。

1996年公開の『インデペンデンス・デイ』では、グラミー賞最優秀インストュルメンタル作曲賞を受賞しました。

また1998年公開の『ゴジラ』、2016年公開の『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』など、日本でも成功を収めた話題作に次々と起用されました。

『007』シリーズで有名なマイケル・アプテッド監督との強力タッグ!

ayutaka 面白い!

2000年公開のマイケル・アプテッド監督作品『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』以外にも、デヴィッド・アーノルドは多くの作品で起用されています。

2002年公開の挿入歌も歌ったジェニファー・ロペス主演で注目を集めた『イナフ』、2006年公開の歴史・伝記映画として評価の高い『アメイジング・グレイス』、とマイケル監督の近年の作品のほとんどを任されています。

2010年公開の『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』では、マイケルとコンビを組んで4作目となり、叙情的な流れを意識して一ヶ月以上掛けてスコアを練り直しました。

スポーツの祭典!2012年ロンドンオリンピックの音楽も!

記憶に新しい2012年ロンドン大会の音楽監督に起用され、その知名度はイギリスを代表する音楽家として一気に世界に知れ渡ることになりました。

ルートンで生まれ育ったデヴィッド・アーノルドはその後、活動拠点をロンドンに起き、忙しい生活を送っていました。 そして会場となるスタジアムに個人的に散歩に出かけ、自分もオリンピックのチームに何らかの形で参加したいと思っていた矢先、正式なオファーを受けることになりました。

(一番印象に残っているのは)パラリンピック閉会式で僕が書いた、最後を飾るにふさわしいシンプルなトランペットのメロディだね。

大人気テレビシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』の音楽も手掛ける!

これまでは映画音楽作品ばかりを見てきましたが、テレビシリーズの音楽も多く担当しています。

2003年から2005年に放送されたコメディ『リトル・ブリテン』で音楽を担当しており、イギリスで爆発的な人気を誇りました。

この成功をきっかけに2010年から2014年に放送された人気テレビシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』の音楽の正式なオファーを受け、全シリーズの音楽を手掛けることになりました。

このシリーズは英国アカデミー賞で最優秀ドラマシリーズ賞を受賞、その他数えきれないほど多くの賞にノミネート、また受賞しています。

日本でもNHKで放送され人気を博しました。