死後の世界を描いてる?『崖の上のポニョ』の隠されたテーマとは?

2017年9月13日更新

「♪ポーニョ、ポーニョポニョ、さかなの子」で有名な宮崎駿監督のジブリアニメ『崖の上のポニョ』。子供からも大人気のこの長編アニメ、実は隠されたテーマがあること、知っていましたか?隠されたテーマを導き出すポイントをご紹介します。

子どもから大人気!『崖の上のポニョ』は実は……

ポニョはとてもかわいらしい絵柄で、『トトロ』や『千と千尋の神隠し』のように、小さな子供にも見やすい宮崎作品ですよね。宮崎監督自身も、子供たちにわかってもらえるような作品を目的にしていますので、当然なのですが、ただで終わらないのが宮崎駿監督のすごいところ。 本編に隠された多くの意味のあるものに注目してみると、大人でも納得できる深いテーマが映し出されています。 『崖の上のポニョ』を100倍楽しむための注目どころをご紹介します。

北欧神話が関連してる?ポニョの正体とは

ポニョはどういう存在だったのでしょうか。それを知る手がかりがあるのは、「ポニョ」と名付けられる前の彼女の本名「ブリュンヒルデ」と2つの物語。実はポニョの本名は、北欧神話に登場する人物の名前だったのです。

『崖の上のポニョ』とワルキューレの物語の関連性

北欧神話にあるお話で、主神オーディンにはワルキューレと呼ばれる娘がいて、戦死した勇者の魂を天国に連れていく役目を担っています。 そのワルキューレの娘の名前が、「ブリュンヒルデ」。神話の中で彼女は父の戒めを破り人間と恋に落ちるのですが、ストーリーとしても似ている部分があります。 ポニョが宗介に合うために大災害を引き起こすのも、ブリュンヒルデと同じく、ポニョは「死をもたらす存在」として表現されているのです。

真実の愛がないと消える?人魚姫の物語がモチーフ

また、ポニョは人魚姫をモチーフといわれていますが、監督自身からは意図にベースにしたわけではないようです。しかし、子供の頃に読んだ人魚姫がポニョの発想のルーツであると答えています。 人魚姫は魔法によって人間の姿になりますが、真実の愛を得られないために泡になって消えてしまいます。ポニョも、同じように宗介の真実の愛がないと死んでしまいます。

『崖の上のポニョ』に何度も登場する「3」という数字

日本人にとってはあまりなじみのないことですが、「3」という数字には「霊魂」を表す意味があるのです。 探してみると、リサカーのナンバープレートが“333”だったり、グランマンマーレの質問が3回、ポニョの睡眠回数が3回などいろんなところに「3」という数字が散りばめられています。

この世とあの世の世界が『崖の上のポニョ』の物語のポイント

ポニョのストーリーでポイントになるのが、この世のことなのか、あの世のことなのかということ。語られる都市伝説の中での多くが、登場人物がすべてあの世へ行ってしまったと言われています。 その理由には、歩けなかったおばあさんが走り回ることができるようになったり、「観音様が見えた」など死後の世界の発言をしていることなどから憶測が飛び交っています

『崖の上のポニョ』制作者たちの含みある発言

「海と陸、この世とあの世、生と死、いろんな言い方ができるけれど、5歳の子供が理解できればいい。」と語るのは宮崎駿監督。 音楽を手掛けた久石譲も、死後の世界や輪廻を意識して音楽を作り上げたそうで、あの世とこの世の世界が大きなテーマになっているようです。 こんな制作者の言葉や隠された意図を知っておくと、今まで普通にみていたシーンもまた違ったシーンに見えてもっと面白くなること間違いなしですね!