2017年11月2日更新

『塔の上のラプンツェル』の心に残る名曲・歌を名場面と共に!【自由への扉・輝く未来】

ラプンツェル4

ディズニーの長編アニメで、記念すべき50作品目となった映画『塔の上のラプンチェル』は、今でも根強いファンがいます。映画の中で流れた楽曲は、ディズニーのショーでも使用され人気のある曲ばかりです。今回は劇中で使用されている楽曲をご紹介します。

目次

『塔の上のラプンツェル』を彩った名曲・歌の数々を紹介!

映画に彩りとエッセンスを添える楽曲たち。『塔の上のラプンツェル』の音楽は過去8度アカデミー賞を受賞したアラン・メンケンが作曲を手掛けており、英語の歌詞はグレン・スレイターが担当しました。 アランは楽曲を作る際、その映画ごとに音楽のテーマを設けているのですが本作では、1970年台のフォークロックからインスピレーションを受けたのだそうです。 曲は穏やかなものから、荘厳なもの、不穏なものとその物語の1シーンのキャラクターたちの心情や雰囲気を表したものばかり。ディズニーファンだけではなく、楽曲としても素晴らしい作品が数多く用意されています。

「ラプンツェル」のあらすじ

森の奥深くに高い塔が立っていました。そこにはラプンツェルという髪の長い少女が暮らしています。彼女は18年間育ててくれた母親のゴーテルに従い、外に出ることなく塔の中だけで生活しています。 ですが外への憧れが強なっていく一方でした。そんな中、朝早くからティアラを盗み出す大泥棒のフリン・ライダーは徴兵に追われ、森に逃げ込んできます。フリン・ライダーは塔をよじ登って侵入しますが、そこでラプンツェルと出会います。 侵入者を見事捕まえたラプンツェルは、自分に自信がつき、フリン・ライダーにある条件をだすことによって外の世界に飛び出していきます。母親の言いつけに背いたことでの罪悪感を感じながらも、外の世界の素晴らしさに胸を躍らせていきます。

王国でダンス/Kingdom Dance

映画の中でも一番の見どころあるシーンで使用されています。民族調な音楽で、だんだんテンポが速くなる曲に合わせて、主人公のラプンツェルとフリンが踊っており、追いかけている兵士に隠れながらも、少しずつ二人の距離が近づいていくシーンが、より表現されています。

この映画で楽曲を手掛けたのは、ディズニー映画でお馴染みのアラン・メンケンとグレン・スレーターです。舞台音楽や、ディズニー音楽を多く手掛けています。この映画で使用した『王国とダンス』は、1960年代のフォークロックと、中世ヨーロッパの音楽を混合させたイメージで作ったそうです。

誰にでも夢はある/小比木麻里・畠中洋

ラプンツェル

ずっと外に出られなかったラプンツェルが、外の世界に出たとき、酒場で荒れた悪党たちと出会い、友達になる歌です。悪党たちの見た目は怖い印象ですが、どんな見た目の人でも、誰にも譲れないような”夢”を持っていると、前向きな気持ちを歌った楽曲となっています。

ユニークな歌詞が多く、小物集めが好きな悪党や、ピアニストを目指していた悪党など、映像と音楽がマッチして楽しい一曲となっています。

自由への扉/小比木麻里

ラプンツェル

”ラプンツェルと言えば!”といわれるほど、この映画では欠かせない楽曲の一つです。映画の冒頭で、不思議な花について説明された後に雰囲気がガラっと変わり、主人公のラプンツェルが登場します。

塔の中で生活している、とても長い金髪のラプンツェル。楽しく生活を送りながらも外の世界に憧れを強くもっており、どんな物語になるのか、とてもワクワクさせられる曲となっています。

お母様はあなたの味方/剣幸・小比木麻里

ゴーテル ラプンツェル

ラプンツェルの母で、悪い魔女のゴーテルの気持ちが込められた歌です。どうしても娘を外に出したくないという、ゴーテルの身勝手な気持ちが感じられます。ラプンツェルを心配しているからこそ、外に出さず守ってあげたいと言いながらも、ラプンツェルを利用したい気持ちが隠されています。

ラプンツェルの為だと話すゴーテルと、母親のことは好きでも、気持ちを押し切っても外に出たいと感じる、複雑な気持ちを抱えたラプンツェルの顔が印象的です。

輝く未来/小比木麻里・畠中洋

ラプンツェル8

主人公のラプンツェルとフリン・ライダーが、小さい舟の上でお互いを思いながら歌う楽曲となっています。外に出たラプンツェルが、外の世界の素晴らしさを知り、視界にあふれるランタンと水面にうつる光が、大切な人とも出会い、日常を彩っていく歌と映像がシンクロさせています。

ディズニー映画の中でも人気の高い曲で、ディズニーランドのショー『ワンスアポンアタイム』でも使用されています。

魔法の花/小比木麻里

ラプンツェルの長い髪を使い、不思議な力を引き出す歌となっています。その歌を歌うと、髪が光り傷を治す力を持っています。外に出る前は、母親の顔をした魔女のゴーテルが若さを保つため、歌っていました。

外の世界に出てからは、灯りの代わりにしたり、ケガを治すシーンで歌われています。 一番最後には長い髪を切ってしまう時に歌っており、そのシーンはとても悲しく感動的となっています。

歓びに包まれる王国

ラプンツェル

映画のエンディングで流れている楽曲です。ラプンツェルが酒場で出会った悪党たちは夢を叶え、ラプンツェル自身も王国に戻って、王女となりフリン・ライダーとめでたく結婚します。

曲自体は短く、明るく楽しいメロディが詰まっていますが、出てきたそれぞれのキャラクターの個性が出ている為、細かい音まで聞いてみると物語の隅々まで楽しめます。

自由への扉(リプライズ2)/When Will My Life Begin2)

『自由への扉』は『塔の上のラプンツェル』を代表する楽曲。この楽曲にはリプライズがあり、最初の楽曲『自由への扉』ではこれからどうなるのか、というラプンツェルのワクワクした心情を歌い上げていますが、こちらはいよいよ塔を飛び出していくラプンツェルの不安と希望の入り混じった心情が歌われています。 希望と期待で胸は満ち溢れていますが、外の世界を知らないラプンツェルによって未知の世界に出て行くには勇気も必要です。彼女の「さあ、行くのよ!」と鼓舞しながら自らを奮い立たせる姿は微笑ましくも応援したくなるような可愛らしさに溢れます。

お尋ね者、フリン/Flynn Wanted

作品のもう一人の主人公であるフリン・ライダーが盗みを働いて逃亡するシーンを飾る一曲です。王国一番の泥棒であるフリンは、スタビントン兄弟と組んで王女のティアラを盗み出していたのです。緊迫感のある曲はが今まさに逃亡しているという緊張感を表現しており、重厚感がそこに重みを添えます。 しかし、その曲の中にコミカルなエッセンスも足されており、緊張感にある逃亡シーンの中で、フリンのユーモアあふれるキャラクター性も感じられる楽曲となっています。

お城の馬/Horse with No Rider

この曲はフリンと共に塔を飛び出したラプンツェルを、育ての母であるゴーテルが必死な形相で探すシーンで流れます。不穏な空気を察知したゴーテルが慌てて塔へと向かうと、そこはすでにもぬけの殻となっていました。ゴーテルはフリンが盗み出したティアラを発見し、ラプンツェルが何者かと塔を後にしたことを知るのです。 「ラプンツェルがいなくなってしまった、どうしよう」と言ったゴーテルの心情を表そうと不穏な音楽が流れ、聴いている方も思わずハラハラしてしまいます。

2人のキャンプ/Campfire

思わぬ偶然で突然塔を訪れたフリンとラプンツェル。外の世界を知りたい、と塔を飛び出したラプンツェルにとって外は刺激的な出来事ばかり。冒険の最中にフリンが怪我をしたことで、ラプンツェルは自分が魔法を使えるという事実を明かし、フリンはラプンツェルに自分の名前が本名ではないことを明かします。 互いに自分のことを話したことで2人の心の距離が縮まるという、ロマンチックなシーンで、ここで流れる音楽はとても穏やかで美しく心癒される一曲となっています。 しかし、途中から後を追ってきたラプンツェルの母ゴーテルが登場すると、楽曲は不穏なものに変化。物語の緊迫感が楽曲と共に伝わってきて、これからラプンツェルとフリンはどうなってしまうのか?と不安な気持ちも表現されています。

あの灯りが待ち遠しい/Waiting for the Lights

王国では無数のランタンが飛び交い、とても幻想的な風景を作り出しています。穏やかでゆったりとした楽曲はその幻想的な光景を彩り、それは灯りを見詰めるラプンツェルのロマンティックな心情を表しているかのようです。 しかし、幻想的な風景に心癒される気持ちと同時にラプンツェルは待ちきれない、待ち遠しい、というワクワクした気持ちも抱えているのです。塔を出てきた期待と不安が入り混じった気持ちとはまた違う、憧れの気持ちに満ちています。

お母様のもとへ/Return to Mother

フリンに心を開いたラプンツェルですが、フリンがゴーテルに罠に嵌り2人は離れ離れになってしまいます。フリンがゴーテルに罠に嵌ったのだとも知らず、彼が自分を裏切って去ってしまったのだ、とラプンツェルは悲しみ、母の元へと戻ります。 塔を出てフリンと冒険したワクワクした気持ちはすっかり沈んでしまい、静かで切なさに溢れた楽曲が彼女の強い悲しみを表現します。

真実に気付いたラプンツェル/Realization and Escape

フリンが裏切ったのだ、と悲しみに心を痛めていたラプンツェルでしたが、実はそれがゴーテルの罠だったという事実を知ります。そして、自分がプリンセスであるということにも気がつく、という彼女が真実を知っていく重要なシーンを盛り上げる一曲です。 厳かな曲で彼女が真実に迫っていく姿を表現し、徐々に壮大になっていく楽曲が真実を知ったことで行動を起こし、フリンに元へと駆け付けようとする彼女の行動力を表現します。

いやしの涙/The Tear Heals

真実に気が付いたラプンツェルはゴーテルに捕まり、再び囚われの身となってしまいます。フリンはラプンツェルの救出に向かうものの、ゴーテルに刺されてしまいます。ラプンツェルは彼を助けるため、ゴーテルの言いなりになると約束し髪の力を使って彼を助けようとするのですが、フリンがバッサリと髪を切ってしまいます。 髪の力がなくなったと同時にゴーテルも灰となり消えてしまうのですが、フリンの命の灯も消えてしまいラプンツェルは嘆き悲しみます。しかし、ラプンツェルの零した癒しの涙が彼を生き返らせてくれました。美しく、繊細でどこか重たさを感じる楽曲は物語の重厚さに彩を添え、やがて穏やかな優しい曲へと変化していきます。 フリンの傷が癒されていく感動の場面で流れる音楽は『輝く未来』と同じメロディラインを使用していますので、聴き比べてみてはいかがでしょう。