©2018「孤狼の血」製作委員会

映画『孤狼の血』のあらすじ・キャスト【役所広司主演】

2017年10月5日更新

極道と刑事の熾烈な闘いを描いた柚月裕子のベストセラー小説『孤狼の血』の映画化が発表されました。映画化権を手にしたのは、ヤクザ映画の金字塔『仁義なき戦い』を生んだ東映。気になる最新情報をまとめてみます。

柚月裕子のベストセラー小説『孤狼の血』の映画化決定!

『孤狼の血』

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ミステリー界で今最も注目されている女流作家・柚月裕子が2015年に発表したベストセラー小説『孤狼の血』が、ついに映画化されることが発表になりました。

描かれるのは、広島を舞台にした警察と暴力団のプライドをかけた壮絶な抗争。原作は「第69回日本推理作家協会賞」受賞を皮切りに、「本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10」第2位、「2016年度このミステリーがすごい!」第3位、さらに「第154回直木三十五賞」と「第37回吉川英治文学新人賞」両ノミネートなど、大きな話題をよびました。

発売されるや話題を独占したベストセラー小説とあって、各社が映画化権の争奪戦を繰り広げた結果、手にしたのは東映でした。日本映画史に燦然と輝くヤクザ映画の金字塔『仁義なき戦い』を生み出した東映は、それゆえの意気込みと矜持を以下のとおり発表しています。

昨今の地上波や日本映画ではお目にかかることのできない、熱き男たちの“カタルシス”と“ヴァイオレンス”は観る者の魂をエモーショナルに揺さぶることだろう。
引用:toei.co.jp

『孤狼の血』のあらすじは?

柚月裕子『孤狼の血』

物語の舞台は、暴力団対策法が成立する以前の昭和63年、架空の広島県呉原市です。発端になるのは、暴力団系列の金融会社における社員の失踪事件。その事件をきっかけに暴力団同士の激しい権力闘争が勃発します。

事件を担当することになるのは、所轄捜査二課の新人刑事・日岡と、捜査のためには一切の手段を選ばず、はてはヤクザとの癒着すら疑われている異端刑事の大上。

違法行為すら厭わない大上のすさまじい行動力と大胆な判断に振り回されながらも、捜査は警察と仁義なきヤクザの壮絶な闘いの渦に巻き込まれていきます。

日本を代表する俳優・役所広司が主演キャストに!

大上章吾/役所広司

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暴力団捜査のためには手段を厭わないベテラン刑事・大上章吾を演じるのは、日本を代表する大御所俳優の役所広司。

原作を読んだ役所は「このストーリーを映画化できる監督は白石監督しかいない」とコメントし、映画化されるにあたって舞台となる広島の呉市の雰囲気もしっかり伝えていきたいと意気込みを語りました。

松坂桃李が役所広司とペアを組む!

日岡秀一/松坂桃李

松坂桃李『孤狼の血』

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大上章吾と同じ課に属す新人刑事・日岡秀一には松坂桃李が抜擢されました。

同じCMに出演して以来これまでに何度か共演経験はありますが、相棒としてがっつり役所広司とコンビを組むのは本作が初。ベテラン俳優とのタッグに「必死に食らいついていく」と、期待のコメントを寄せました。

映画『孤狼の血』に出演するその他のキャスト

一之瀬守孝/江口洋介

江口洋介『孤狼の血』

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尾谷組の若頭で、石橋蓮司演じる仁正会と対立する一之瀬守孝を演じるのは江口洋介。

一之瀬は50人程度の組員をまとめる若頭ですが、大組織の仁正会に堂々と立ち向かっていきます。江口はそんな役を演じることが楽しみだと語り、刺激的な作品にするよう役作りに励んでいるようです。

高木里佳子/真木よう子

真木よう子『孤狼の血』

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クラブ「リコ」のママを演じるのは、女優の真木よう子。

作品の中でキーパーソンになる高木里佳子を演じるにあたって「ヤクザに負けないくらいかっこいい女性を演じたい」と意気込んだ様子で語りました。

五十子正平/石橋蓮司

石橋蓮司『孤狼の血』

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暴力組織団の組長であり、役所広司演じる大上章吾と対立することになる五十子正平を演じるのは『アウトレイジ』にも出演していた石橋蓮司。

ヤクザを演じるのは『アウトレイジ』シリーズへの出演でお墨付きですが、本作ではどのような演技を見せてくれるのでしょう?

監督は『凶悪』などで知られる白石和彌

柚月裕子の原作を基に『孤狼の血』を映画化するのは、『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』で知られる白石和彌(しらいし かずや)監督です。

北海道出身の白石は2010年公開の映画『ロストパラダイス・イン・トーキョー』で長編映画デビューを果たし、これまでに4作品の映画でメガホンを取りました。

2017年には蒼井優と阿部サダヲ主演で映画化する『彼女がその名を知らない鳥たち』の監督を務めることも決定。蒼井優がヒモ女、阿部サダヲが最低男を演じるとあって、映画公開前から話題を呼んでいます。

白石和彌は1つ1つの作品を確実にヒットに導く監督となりそうです。

原作を執筆した人気作家・柚月裕子

柚月裕子『臨床真理』

柚月裕子(ゆづきゆうこ)は1968年5月12日 生まれで岩手県出身。現在は山形県に在住しています。もともと読書好きで、たまたま受講した「小説家(ライター)になろう講座」がきっかけで、自身も小説執筆を手掛けるようになりました。

2007年、『待ち人』で山形新聞主催の「山新文学賞」入選。翌年、『臨床真理』で「第7回このミステリーがすごい!」の大賞を見事受賞し、堂々たる作家デビューを果たしました。

2012年に発表した『検事の本懐』は、「第25回山本周五郎賞」候補及び「第15回大藪春彦賞」受賞。緻密な筆力で、人間が否応なく背負うサガや複雑な心理を描き切る作風は高く評価され、読者からも抜群の人気を誇っています。

原作者が憧れたヤクザ映画の金字塔『仁義なき戦い』

『仁義なき戦い』

子どもの頃から、男の世界を描いた小説が好きで、映画も『仁義なき戦い』の大ファンだという柚月裕子。『孤狼の血』の舞台を広島に置いたのも、それと無関係ではありません。

本映画化に関し、以下のコメントを寄せています。

「『仁義なき戦い』なくしては生まれなかった作品。女が入ろうとしても入れない世界だからこそ格好いいというか、憧れました」
引用:toei.co.jp

『仁義なき戦い』は、広島で実際に勃発した壮絶なヤクザ抗争をモデルに描いた、ヤクザ映画の傑作です。深作欣二監督・菅原文太主演で、1973年の1作目から翌年の間に「オリジナル五部作」と呼ばれる全5作のシリーズが公開され、全て大ヒットを記録しました。キネマ旬報のランキングでも上位に名前を連ねています。

一部では「警察小説×『仁義なき戦い』」とも称されている『孤狼の血』。手掛けるのが東映とあっては、期待せずにはいられません。

『孤狼の血』のロケ地・舞台は?

呉原市のモデルとなっているのは、呉市です。広島県南西部にある瀬戸内海に面した広島第三の人口を誇る都市で、『仁義なき戦い』でも舞台になりました。

戦前は帝国海軍の軍港として、今も海上自衛隊の拠点として広く知られています。実際、本作の撮影は呉市で敢行されました。

撮影は順調!役所広司は呉弁に苦戦?

広島県・呉市で撮影が行われた本作。

主演の役所広司は呉弁に対し「少しでもイントネーションが違うと関西弁に聞こえてしまうので苦戦している」とコメントし、ストイックな姿勢を見せました。

また製作陣は地元の人々に支えられていることを実感しているようで、江口洋介は「呉の人々から毎日声援をいただくので、地元の人々の熱い気持ちが伝わる」と話しています。

映画『孤狼の血』は2018年春公開

『孤狼の血』

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これまでいなかったタイプの型破りな刑事・大山、そして新人刑事・日岡ら魅力的なキャラクターが多数登場し滾りに滾ってきた本作。ぜひ楽しんでみてください。

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