良作小説が続々実写映画化!今後映画化される原作小説まとめ

2017年7月6日更新 33319view

2017年4月以降は、森見登美彦の『夜は短し歩けよ歩けよ乙女』を始め、小説を原作とした実写映画が続々と公開されます。今回は、実写映画化が決定している良作小説をまとめてみたので、映画を観る前の予習にせびお役立てください!

続々と実写映画化が決定している良作揃いの原作小説をご紹介!

2017年から2018年にかけて、小説を原作として映画が続々と公開されます。

話題沸騰中のアニメ映画の原作、森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』のほか、数々の著作が映像化されてきた東野圭吾の『ラプラスの魔女』などなど。小説ではありませんが、気鋭の詩人・最果タヒによる詩集を原作とした、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』も見逃せません!

そこで今回は、実写映画化される名作揃いの原作小説をまとめてみました。映画を観る前に予習し、原作と同じ部分・違う部分などを探したりして、作品をより楽しんでみませんか?

『夜は短し歩けよ乙女』

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

第20回山本周五郎賞を受賞した、森見登美彦の大ベストセラー青春恋愛小説。森見の代表作の一つ『有頂天家族』も特に有名で、2013年にTVアニメされ、2017年にその続編が放送予定です。

物語の舞台は、京都大学らしき大学とその周辺地域。冴えない大学生の”先輩”が、恋をした後輩の”黒髪の乙女”を追いかけ、なるべくその目に留まろうと奮闘します。想いに気付かない乙女との恋物語、2人の周囲で起こる奇妙な事件が、それぞれの視点から交互に語られました。

湯浅政明監督、TVアニメ『四畳半神話体系』のスタッフが再集結し、森見作品をアニメ映画化!主演の星野源、花澤香菜や神谷浩史らの共演で話題の映画は、2017年4月7日に公開されます。

『笑う招き猫』

山本幸久『笑う招き猫』

第16回小説すばる新人賞を受賞した、山本幸久のデビュー作です。デビュー以降、コンスタントに作品を発表しており、『ある日、アヒルバス』は藤原紀香主演でドラマ化もされました。

OL生活に不満を持つアカコと、フリーマーケットで再会した大学時代の友人・ヒトミが結成した、5年目の売れない女漫才コンビ”アカコとヒトミ”。失敗続きの毎日に挫けず、”舞台に立ち続けて笑いをとる”という目標に向い奮闘する、夢と笑いに溢れた力強い傑作青春ドラマです。

実写映画のメガホンを取るのは飯塚健、清水富美加と松井玲奈が女漫才コンビを演じます。清水の引退による影響で一時公開が危ぶまれましたが、2017年4月29日の公開が決定しました。

『美しい星』

三島由紀夫『美しい星』

日本文学界を代表する作家、三島由紀夫が1962年に発表した異色設定のSF小説。『潮騒』や『金閣寺』などの代表作と違い、平凡な人間が”宇宙人”に覚醒するという、斬新な設定が話題を呼びました。

埼玉県飯能市に暮らす大杉一家4人は、過去に空を飛ぶ円盤を見たことがきっかけで自らの素性に目覚め、それぞれ別の星から地球にやってきた宇宙人だと信じていました。そのことを隠しながら、水爆の開発が招くであろう滅亡の危機と、核兵器の脅威から世界を救おうと奮闘するのですが・・・・・・。

物語の設定を現代に移し、映画『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化します。主演のリリー・フランキー、亀梨和也や橋本愛が共演する今作は、2017年5月26日に公開予定です。

『ちょっと今から仕事やめてくる』

ちょっと今から仕事やめてくる

北川恵海のデビュー作で、第21回電撃小説大賞”アスキーメディアワークス文庫賞”受賞作です。

爽やかな笑顔の謎の男・ヤマモトが、ブラック企業のノルマ・パワハラに疲弊した青年・青山隆を助け、どん底の人生を希望へ導いていくヒューマン・ドラマ。”ブラック企業”問題が取り沙汰される中、注目必至間違いなしの映画化では、原作とは異なる結末が描かれるそうです。

2017年5月27日に公開される本作のメガホンを取るのは、映画『八日目の蝉』の成島出。主演には福士蒼汰、工藤阿須加や黒木華など、勢いに乗る若手実力派の共演が実現しました。

『花戦さ』

花戦さ

剛力彩芽らの共演で映画化された、『カルテット!』の原作者・鬼塚忠による長編小説。華道家元・池坊に伝わる、初代・池坊専好の史実をもとに感動の物語を描きました。

戦乱に荒れ果てる京の都。花の名手・池坊専好と、茶の名人・千利休は深い友情で結ばれていましたが、利休は秀吉によって非業の最期を遂げます。秀吉の手で周囲の人が次々と命を落とし、怒りに燃える専好は刀ではなく”花”を武器に、時の最高権力者・豊臣秀吉への仇討ちを決意しました。

野村萬斎が主演を務める時代劇エンタテインメントは、2017年6月3日公開予定とのこと。秀吉役を市川猿之助が演じるほか、中井貴一や佐藤浩市など、実力派キャスト勢ぞろいとなっています。

『結婚』

結婚

『切羽へ』で第139回直木賞を受賞した井上荒野が、”結婚詐欺”を扱った長編小説。不倫・嘘・死をテーマに、人と人の間に漂う機微や人間の激しい感情などを、淡々とした語り口で描く作家です。

井上の実父、井上光晴の同名小説にオマージュを捧げた本作の主人公は、様々な女性の心に入り込み祭詐欺を働く結婚詐欺師・吉海健児。騙された女性たちは、吉海に詐欺のターゲットを紹介する相棒・千石るり子の存在にたどり着き、彼の真の目的を知ることになります。

映画『結婚』の主演を務めるのは、イケメン俳優として有名なディーン・フジオカ。千石役にはNHK連続テレビ小説『まれ』で注目を浴びた柊子が決定し、2017年6月14日に公開されます。

『武曲』

『武曲』藤沢周

藤沢周が剣道をテーマに描く、”師匠と弟子”、そして”父と子”の物語です。藤沢は『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞を受賞し、2004年からは法政大学経済学部で教授を務めています。

神奈川・鎌倉に住む矢田部研吾は、”殺人剣の使い手”と言われた父の植物状態をきっかけに、アルコール漬けの自堕落な毎日を送っていました。剣道五段の腕前を腐らす研吾の前に、天賦の才を持つラップ好きの高校生・羽田融が現れ、2人の宿命の対決を行方が描かれます。

映画の公開日は2017年6月3日で、主演は綾野剛、ライバルの羽田役は村上虹郎です。前田敦子や小林薫のほか、柄本明や風吹ジュンら実力派が顔を揃える、注目の剣道映画となっています。

『忍びの国』

忍びの国

時代劇や時代小説を手がける和田竜が、戦国時代の忍びの壮絶な戦いを描く作品。『のぼうの城』や『村上海賊の娘』を始めとする和田の物語は、従来の時代小説と異なる軽快なテンポが特徴です。

物語の下敷きとなったのは、第六天魔王・織田信長が諸国を次々と滅ぼし、天下統一に向けて歩みを進めていた戦国時代の史実・天正伊賀の乱。無類の怠け者ながら腕前は伊賀一の忍び・無門を主人公に、伊賀攻略を目論む織田信雄軍と、伊賀忍び軍団の壮絶な大合戦が描かれました。

嵐・大野智主演の映画『忍びの国』は、2017年7月1日より全国公開予定となっています。ダイナミックな本格アクション、石原さとみや伊勢谷友介、鈴木亮平ら豪華キャスト陣にも注目です。

『君の膵臓をたべたい』

君の膵臓をたべたい

住野よるのデビュー作であり、第13回本屋大賞第2位を獲得した青春小説です。凄まじいインパクトのタイトルながら、王道の感動ストーリーというギャップが大きな話題となりました。

膵臓の病で余命1年の高校生・山内桜良と、彼女の「共病日記」を発見した”僕”が、桜良の「死ぬまでにやりたいこと」を通し心を通わせる物語。映画では2つの時間軸が交差し、2人が一緒に過ごした高校生時代を、桜良の死から12年後の”僕”が回想する形で展開されます。

2017年7月28日公開の実写映画で、浜辺美波と北村匠海がW主演することが決定しました。教師となった現在の”僕”を小栗旬が演じるほか、桜良の親友・恭子を北川景子が演じます。

『海辺の生と死』

海辺の生と死

夫・島尾敏雄の代表作『死の棘』の”妻”のモデルになった、故・島尾ミホの田村俊子賞受賞作。『祭り裏』や『海嘯』などを発表し、故郷の沖縄を題材にした物語を多く執筆しました。

第二次世界大戦末期、奄美大島の離島・加計呂麻島の国民学校教師として働く大平トエと、海軍特攻艇の朔隊長の出会いと恋の行方を綴ります。島尾が故郷で過ごした幼少時代を始め、慈愛に満ちた両親との思い出なども、記憶の中の奄美の風景と共に描かれました。

2017年7月29日には、本作と島尾敏雄の『島の果て』を原作とした映画が公開予定です。満島ひかりが4年ぶりの単独主演を務めるほか、朔役の永山絢斗、津嘉山正種らが共演します。

『関ヶ原』

『関ヶ原』

名作『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』などで知られる、故・司馬遼太郎の歴史小説。『国盗り物語』・『新史太閤記』に続く「戦国三部作」の最終作で、司馬の”家康三部作”の一つです。

1600年10月21日、天下分け目の決戦・関ヶ原の戦い。天下取りに燃える東軍・徳川家康と、豊臣家の忠義、己の愛と正義を貫く西軍・石田三成が激突しました。重臣たちを交えた人間模様と謀略戦、島津・上杉・長宗我部ら各地の大名家の内情から、戦国史上最大の合戦に至る経緯を描きます。

映画の公開日は2017年8月26日で、石田三成役のV6・岡田准一が主演を務めます。原田眞人監督のもと、家康役の役所広司、三成を支える忍び・初芽を演じる有村架純らが名を連ねました。