良作小説が続々実写映画化!今後映画化される原作小説まとめ

2017年7月6日更新

2017年4月以降は、森見登美彦の『夜は短し歩けよ歩けよ乙女』を始め、小説を原作とした実写映画が続々と公開されます。今回は、実写映画化が決定している良作小説をまとめてみたので、映画を観る前の予習にせびお役立てください!

『トリガール!』

中村航『トリガール!』

滋賀県の琵琶湖で開催される大会「鳥人間コンテスト」を題材にした、中村航の青春小説。『100回泣くこと』など、恋愛もののイメージが強い中村ですが、本作は王道の青春ドラマとなっています。

1浪して工業大学に入学した鳥山ゆきなは、2年生の先輩・高橋圭から熱心に誘われ、なりゆきで人力飛行機サークルに入ることに。ゆきなに何かとつっかかってくる、先輩パイロット・板場大志に反発しながらも、年に一度の「鳥人間コンテスト」出場を目指す様が描かれました。

今勢いに乗る女優の一人・土屋太鳳主演の実写映画は、2017年9月1日に公開予定とのこと。高橋を高杉真宙、板場を間宮祥太朗が演じ、原作よりも恋愛色が強い物語になるようです。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

著作の実写化が相次いでいる人気作家、東野圭吾の第7回中央公論文芸賞受賞作です。東野の代表作の一つ、『容疑者Xの献身』は第134回直木賞を受賞し、福山雅治主演で実写映画もされました。

物語の舞台は、同じ養護施設で育った敦也、将太、幸平の3人が悪事を働いて逃げ込んだ、悩み相談を受けることで有名だった雑貨店「ナミヤ雑貨店」。32年前から届いた手紙を見た3人が、当時の店主に代わって返事を書き始めたことから、雑貨店の秘密が明らかになり・・・・・・。

映画の公開日は2017年9月23日で、『PとJK』などの廣木隆一がメガホンを取ります。主演のHey!Say!JUMP!の山田涼介のほか、西田敏行や尾野真千子、村上虹郎らが共演する予定です。

『ユリゴコロ』

ユリゴコロ

アメリカや中国などでも翻訳出版された、沼田まほかるの第15回大藪春彦賞受賞作。本作を機に既存作品にも増刷がかかり、湊かなえらと並ぶ”イヤミス”作家として注目されているようです。

亮介が実家で発見した、「ユリゴコロ」という4つのノートに綴られていたのは、殺人に取り憑かれたある人物の告白文でした。失踪した恋人の千絵、自らの母親だと名乗り出てきた謎の女性の存在に悩みながら、亮介はノートに記された驚愕の事実に辿り着き・・・・・・。

沼田作品として初の映画化作品は、2017年9月に公開予定だそうです。5年ぶりの映画主演作となる吉高由里子は、初めての難役に苦戦しつつも、美しく悲しい殺人者を演じています。

『最低。』

紗倉まな『最低。』

現役の人気AV女優・紗倉まなが、AVの世界に生きる女性を描いた処女小説です。作家としても高い評価を得ており、2017年3月発売の初の長編小説『凸凹』では、母娘二代の愛と性を描きました。

4つの章からなる本作は、AV業界で働く4人の女優の物語が描かれました。親や恋人を始め、各章に登場する親しい人物と彼女たちの関係性に、AVというものがどんな変化を与えたのか。ごく普通の女性が、特殊な世界に入ったために失ったもの、悩み苦しみながら生きる姿が綴られています。

実写映画化にあたり、ピンク映画の監督としても有名な瀬々敬久がメガホンを取ります。2017年秋公開予定と発表されていますが、キャスト情報などの詳細は今後明かされるそうです。

『彼女がその名を知らない鳥たち』

沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』

『ユリゴコロ』の実写映画化も決定した、沼田まほかるの人気ミステリー小説。登場人物のほぼ全てが”クズ”という、イヤミス女王の一人と称される沼田の本領が発揮された作品です。

8年前に別れた男・黒崎のことが忘れられず、現在の同居相手・陣治と嫌々生活しながらも、彼の稼ぎに頼って暮らしている無職の女・十和子。黒崎の面影を持つ妻子ある男・水島と関係を持った彼女は、陣治の自分に対する異様な執着心に気付き、黒崎の失踪事件と陣治の関わりを疑い始めます。

実写映画は2017年10月公開予定で、『凶悪』などの白石和彌がメガホンを取るそう。W主演を務める、実力派俳優の蒼井優と阿部サダヲが、共感度ゼロの最悪最低な男女を演じます。

『ナラタージュ』

島本理生『ナラタージュ』

教師と教え子のスキャンダラスな関係を描いた、島本理生の書下ろし恋愛小説です。20歳の時に、最年少で第25回野間文芸新人賞を受賞した実力派で、エッセイなども執筆しています。

大学2年生になった工藤泉は、一本の電話をきっかけに高校の演劇部顧問・葉山と再会し、かつて忘れ去ろうとした葉山への想いを募らせることに・・・。そこから動き出す2人の恋の行方と結末を、結婚を控えた現在の泉が回想する、”ナラタージュ”の構成で綴った作品です。

恋愛映画の名手・行定勲が長年の熱望を実現させた実写映画が、2017年10月7日に公開予定。主演は嵐・松本潤、ヒロインに有村架純、2人と三角関係を繰り広げる小野を、坂口健太郎が演じます。

『ポンチョに夜明けの風はらませて』

ポンチョに夜明けの風はらませて

映画『ひゃくはち』や『ぼくたちの家族』の原作者、早見和真の青春小説です。2008年に作家デビューし、2015年の『イノセント・デイズ』は、第68回日本推理作家協会賞を受賞しました。

卒業式まで残り39時間となった男子高校生が、東京・新宿から瀬戸内海の小島を目指し、高校生活最後の青春を駆け抜けるロード・ムービー。お調子者の又八と残念なイケメンの仁、心優しいジャンボの3人は、最高の別れを迎えるための”奇跡”を探す旅に出るのです!

『淵に立つ』の太賀が主演を務める実写映画は、2017年10月に公開予定です。又八と旅に出る男子高校生を中村蒼と矢本悠馬が演じるほか、染谷将太、佐津川愛美らが出演します。

『ラストレシ 麒麟の舌の記憶』

田中経一『』

伝説的料理番組『料理の鉄人』などを手がけた有名演出家、田中経一のデビュー作。2014年に本作を発表した後、2015年に『歪んだ蝸牛』、2016年に『竜宮の鍵』を刊行しています。

絶対味覚”麒麟の舌”を持つ佐々木充は、第二次世界大戦中に失われた、天才料理人の「第日本帝国食菜全席」のレシピを再現する依頼を受けることに。佐々木が生きる2000年代初頭と、天皇の料理番・山形直太朗が料理に全てを捧げた1930年代、70年の歴史に隠された謎が解き明かされます。

嵐・二宮和也主演、『天地明察』の滝田洋二郎監督の最新作は、2017年11月3日公開予定。出演キャストには、西島秀俊や宮崎あおい、綾野剛ら主役級の俳優陣が名を連ねました。

『光』

三浦しをん『光』

『まほろ駅前』シリーズ、『舟を編む』などで知られる、三浦しをんの官能サスペンス小説。家族やひたむきに生きる人々などを描く、明るい作風が特徴の三浦作品の中でも異色の物語です。

大災害から生き残った中学生・信之には、幼馴染みの美花を救うため、とある罪を犯してしまった過去がありました。それから20年後、妻子と幸せに暮らす信之の前にもう一人の生残り・輔が現れ、かつて封印したあの秘密の鍵を握っているとほのめかして・・・・・・。

『まほろ駅前』シリーズでタッグを組んだ、大森立嗣監督最新作は2017年11月公開予定。”日常に潜む暴力”と運命に翻弄される人々を、井浦新、瑛太、長谷川京子らが熱演します。

『火花』

又吉直樹『火花』

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹のデビュー作にして、第153回芥川賞受賞作。累計283万部越えの大ベストセラー作家となり、2017年の『新潮』4月号で、待望の2作目『劇場』を発表しています。

お笑いに夢を見て漫才の世界に入るも、売れないままの芸人・徳永。奇抜な発想を持つ、天才肌の先輩芸人・神谷と電撃的な出会いを果たした彼は、弟子入りを志願します。”神谷の伝記を描く”条件で弟子となり、2人がお互いを理解し合いながら、壁に立ち向かう様を描く青春ドラマです。

菅田将暉、桐谷健太がW主演する実写映画は、2017年11月に公開予定となっています。メガホンを取るのは板尾創路で、auのCM共演で話題の主演2人に加え、木村文乃が出演する予定です。

『勝手にふるえてろ』

綿矢りさ『勝手にふるえてろ』

第130回芥川賞受賞作『蹴りたい背中』、『インストール』などの綿矢りさの恋愛小説です。独特の語り口で綴られる心理描写と、心に突き刺さる名言にも注目が集まっています。

恋愛未経験のまま24歳になったOL・江藤良香は、アンモナイトの化石をネット検索したり、初恋相手を”イチ”と名付け妄想して過ごしていました。そんなある日、猛アタックしてくる同僚の”ニ”に押されて付き合い始めてしまい、現実と理想の恋に翻弄されるようになり・・・・・・。

2017年公開予定の実写映画で主演を務めるのは、今勢いに乗る女優・松岡茉優。2つの恋に奔走される、恋愛経験ゼロの女性を体当りで演じるほか、渡部大和、石橋杏奈らと共演します。

『空飛ぶタイヤ』

池井戸潤『空飛ぶタイヤ』

累計120万部を突破し、第136回直木賞候補作になった池井戸潤の経済小説です。金融界・経済界が舞台の作品を多く生み出し、ドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』の原作者としても有名。”ビジネスもの”のイメージが強い作家ですが、今作は「人間を描く」ことを意識したと言います。

トラックの脱輪事故により、整備不良を疑われた運送会社の若社長・赤松が、自ら調査に乗り出し大企業の不正と闇に立ち向かう姿を描く作品。物語のモチーフは、2000年に発覚した三菱自動車のリコール隠し、2002年の大型トラックのタイヤ脱落事故などです。

池井戸の著作としては初の映画化が決定しており、2018年に全国公開予定とのこと。主演を務めるのは、庶民派アイドルとして親しまれるTOKIOの長瀬智也に決定しました。