津嘉山正種、「ターミネーター」の声優を務めるベテラン俳優に迫る!

2017年5月12日更新 576view

数々のハリウッド俳優の吹き替えを担当し、『ターミネーター2』の声優も務めた津嘉山正種。TVドラマなどでは冷酷な権力者役を好演し、俳優・声優・ナレーターとして幅広い活躍を見せるベテラン俳優に迫りたいと思います。

津嘉山正種のプロフィール

津嘉山正種(つかやままさね)は、1944年2月6日生まれ、沖縄県那覇市出身です。1964年に上京し、「劇団青年座」の研究生として入団、70年代からは声優の活動も開始しました。 1987年には、故・蜷川幸雄演出の舞台『NINAGAWA マクベス』のロンドン公演でマクベス役の平幹二郎の代役を務め、注目を浴びることに。『八重の桜』を始め数々の大河ドラマ、映画『男はつらいよ』シリーズ、青年座の舞台など多くの作品に出演してきました。 これまでにくも膜下出血や3度の脳卒中を患い、青年座の正式な劇団員でなく「座友」となりましたが、俳優・声優・ナレータとして第一線で活躍しています。

声優・ナレーターとしても高い知名度を誇るベテラン俳優

声優としては洋画の吹き替えが有名で、『ボディガード』や『アンタッチャブル』などで知られる名優、ケビン・コスナーをほぼ専任で担当。日本でも広く知られる、ロバート・デ・ニーロやリチャード・ギアを始め、複数のハリウッド俳優の声を演じてきました。 野村萬斎主演の映画『陰陽師』や時代劇ドラマ、紀行番組のナレーションも担当しており、渋く重厚な声質を活かした語りを披露しています。 アニメファンにも知名度があり、『闘牌伝説アカギ』の鷲巣巌や『逆境無類カイジ』の兵頭和尊役では、「狂喜で声が裏返る」演技が話題になりました。

大ヒットシリーズ『ターミネーター2』ではT-800の吹き替えを担当!

アーノルド・シュワルツェネッガーの人気を不動のものにした、SFアクション・シリーズの第2弾『ターミネーター2』では、T-800の吹き替えを務めました。 前作から10年後、過去へ送られたT-800は近未来の人類と機械の戦争における人類側の指導者、ジョンを守るための戦いを繰り広げます。劇場版は津嘉山正種が担当し、フジテレビ版、DVD特別編新録版は後にシュワルツェネッガー公認の専属となった玄田哲章が演じました。 感情の高揚が感じられる玄田とは対照的に、抑揚を抑える落ち着いた声で演じており、機械であるT-800の無機質さが際立つ演技だと称されているようです。

警察ドラマ『踊る大捜査線』シリーズを代表する警察高官を好演

織田裕二が主演を務め、TVドラマ・映画共に人気を博した『踊る大捜査線』シリーズ。主人公・青島俊作が所属する湾岸警察署を中心に、事件の解決だけでなく、警察組織が抱える問題も大きなテーマとして描かれました。 津嘉山正種演じる池神静夫は、常に警察を取り仕切る地位に座り続け、旧態依然とした組織のあり方を体現した人物です。体制の改革を志す青島や室井慎次とは、真っ向から対立する冷酷なエリートで、最後は警察庁長官まで登りつめました。 ちなみに、『THE MOVIE』の青島の名台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」は、この池神に向けて放たれた言葉です。

『Fate』シリーズでは500歳を超える不気味な蟲使いを演じる

何でも願いが叶う「聖杯」を巡り、魔術師とその使い魔「サーバント」たちが戦いを繰り広げる、「聖杯戦争」を描いた『Fate』シリーズ。10年以上続く大ヒット作で、津嘉山正種は魔術師の一族である間桐家を牛耳る不気味な老人、間桐臓硯を演じています。 本名はマキリ・ゾォルケンと言い、魔術で肉体を蟲に変えることで500年以上も生き永らえ、全ての聖杯戦争を見届けてきた稀有な存在です。かつては理想に燃える好青年でしたが、延命を重ねる内に魂が摩耗し、不老不死に執着する外道になり果ててしまいました。 非常に難しい役柄ですが、他人の苦しみや悲しみから喜びを見出す狡猾さ、蟲を操る人外の者が醸す狂気などを見事に表現しています。

津嘉山正種の息子は沖縄県にあるラーメン店「まるよし」のオーナー

私生活ではオペラ歌手の成田絵智子と結婚し、息子は沖縄県宜野湾市でラーメン店を経営。東京で10年間修行した後、国内外で食べ歩いた店主が作る本格的な味が楽しめます。 2008年4月オープンの「まるよし」は、豚骨・鶏ガラ・魚介のトリプルスープが光る特製ラーメンを始め、季節ごとの限定麺などメニューが豊富とのこと。サイドメニューも魅力的で、店内も畳や木製の調度品で整えられており、和の雰囲気漂う心地よい空間だそうです。 また、店内の壁に貼られているお品書きは、何と父親である津嘉山正種の直筆!味のある達筆で書かれており、息子のために一肌脱ぐ良いお父さんなのでしょうね。

2017年7月公開の映画『海辺の生と死』に主人公の父親役で出演

越川道夫監督の最新作『海辺の生と死』は、私小説『死の棘』で有名な島尾敏雄の『島の果て』と、妻・島尾ミホの同名小説を基にしたラブストーリーです。 第2次世界大戦末期、”神の住む島”奄美郡島・カゲロウ島。国民学校の教師・大平トエは、島に赴任して来た海軍の特攻艇隊隊長・朔中尉と出会うことに。戦争という過酷な日々の中、トエは島民に慕われる朔に惹かれ、激しい恋に身を投じる2人の姿が描かれます。 2017年7月29日より公開予定で、主演を務める満島ひかりの4年ぶりの単独主演作です。朔中尉役には永山絢斗、津嘉山正種は島民に「慈父」と慕われるトエの父親を演じます。