女性こそ楽しめる!?日活ロマンポルノのススメ

2017年7月22日更新

2016年に華麗なる復活を遂げた、『日活ロマンポルノ』。男性目線で作られている印象の強いポルノ映画ですが、ポルノ映画、成人映画の枠に収まりきらないたくさんの可能性と魅力を秘めた日活ロマンポルノは、女性こそ楽しめる作品がいっぱいなのです。

日活ロマンポルノとは?

日活で制作され、官能美あふれる妖艶なストーリー展開と短い上映時間が特徴の成人映画は、日活ロマンポルノと呼ばれています。日活ロマンポルノは70年代から80年代にかけて制作され、主演女優からSMの女王と謳われた谷ナオミや、ドラマやバラエティでも活躍している美保純など、人気スターが数多く誕生しました。

女性も楽しめる!?

エロティックなシーンが満載のポルノ映画でありながら、日活ロマンポルノには女性ファンも多数。リアルで共感しやすいストーリーや、ていねいに作られた映像美など、女性の心に響くポイントがたくさんあるのです。 現在もドラマで活躍するベテラン俳優の若々しい姿が見れたり、艶のある美しさを持つ主演女優たちから影響を受けたりと、女性が見ても楽しむことができるポルノ映画が日活ロマンポルノなのです。

女性目線の作品も?

日活ロマンポルノが誕生してから45年となる2016年には、リブートプロジェクトが行われ、園子温・行定勲などの人気監督5名によるオリジナルの日活ロマンポルノが制作され、2017年2月まで1作品ずつ上映されています。 こちらの企画は、女性目線で日活ロマンポルノを復活させようというプロジェクトで、5人の人気監督による作品は、すべて女性目線で描かれています。2012年に過去の人気作品を上映した際に、女性客が意外にも多かったことから、新しく女性ファンを増やし、復活をめざすことになりました。

映画としての評価も高い!

日活ロマンポルノには、明確なルールがありました。それは、10分に1回は濡れ場のシーンがあるということ。その他数点のルールさえクリアしていれば、とても自由に作品を作ることができたのです。とりわけ経験の浅い若手監督にとっては、自分の個性や描きたい世界を自由に作品に投入できる、数少ない場でした。 露骨な性描写のある日活ロマンポルノですが、その他のピンク映画やAVなどとは大きく異なるものです。リアルでドラマティックなストーリーと、女性たちの美しさ、艶めかしさを表現する官能的な映像、そして俳優たちの生々しい演技が相まって、日活ロマンポルノだけの世界を作り上げています。 また、海外の映画監督から評価も高いのが日活ロマンポルノなのです。中でも、クエンティン・タランティーノ監督は、人気女優の風祭ゆきの熱狂的なファンであり、自身の作品『キル・ビル』に出演オファーをしています。

サブカルとしても「おしゃれ」!?

日活ロマンポルノは2016年のリブート作品以前も、「おしゃれ」なサブカルチャーとして静かな注目を集めていました。愛とエロスが自然にストーリーの中に盛り込まれた世界は、どこかフランス映画を思わせるような雰囲気に満ちていて、官能的でありながら「おしゃれ」さも漂わせています。 日活ロマンポルノ全盛期の70年代から80年代の作品も、若い世代の熱狂的ファンを得ていますが、やはり2016年の『ロマンポルノ リブート』によるところが大きいでしょう。 日本映画界を代表する5人の監督、園子温、中田秀夫、行定勲、白石和彌、塩田明彦のオリジナル作品が楽しめるプロジェクト『ロマンポルノ リブート』では、女性目線を取り入れたポルノ映画を意識して作られています。これまでの成人映画、ポルノ映画にありがちなイメージを取り払い、「おしゃれでかっこいい」日本だけのカルチャーとして日活ロマンポルノは蘇ったのです。

女性にこそ観てほしい日活ロマンポルノ

男性のためだけのものという印象が強かった、成人映画・ポルノ映画ですが、日活ロマンポルノはそれらと一線を画していました。ポルノ映画というフォーマットを踏襲しながらも、自由で柔軟な可能性にあふれ、上映された作品からは、たくさんの若き才能が育っていきました。 また、女優たちを美しく魅力的に輝かせることができたのも、ロマンポルノの魅力です。ヌードも辞さない妖艶な演技を披露した女優たちは、後に、テレビドラマや一般映画、あるいはバラエティと活躍の場をどんどん広げて行きました。 魅力的に輝く女性の姿は、同性としてやはり胸に響くものです。いくつになっても、女性として、また自分らしく輝くために、日活ロマンポルノは女性にこそ観てほしい作品です。