ジェームズ・キャメロン監督『ターミネーター』の新三部作が製作決定!?

2017年8月7日更新

『ターミネーター』の新三部作が製作される見通しです。1,2作目を監督したジェームズ・キャメロンが関わるのか、どんなストーリーになるのか、そしてシリーズのアイコンであるシュワちゃんが出演するのか……2017年8月現在の情報をまとめました。

『ターミネーター』の新三部作が計画されている

世界興行収入歴代1位の『アバター』と2位の『タイタニック』を監督したジェームズ・キャメロンが、自身の出世作『ターミネーター』をリブートした三部作を企画しているようです。 2017年現在、キャメロンは『ターミネーター』の権利を所有していないので、公式発表はできません。しかしオーストラリアのニュースサイトNews.com.auによると、権利は2019年にキャメロンに戻る見通しで、彼は水面下で調整を行っているといいます。

『ターミネーター』シリーズをおさらい

2017年8月現在、5作が発表されている『ターミネーター』シリーズ。しかし原作者であるキャメロンは、『ターミネーター』と『ターミネーター2』を以って完結していると過去に発言しており、実際に3作目以降のディレクションはしていません。ここでは、シリーズの土台ともいえる最初の2作のあらすじをまとめ、3作目以降の内容については次のトピックで軽く触れることとします。

第1作『ターミネーター』は、意外とロマンス色が強い

人類を殲滅させねばならないーーそう判断した人工知能「スカイネット」は、ある年、人類に対して核攻撃を開始。のちに「審判の日」と呼ばれるこの事件を経た2029年、機械による監視・襲撃にさらされた人類は絶滅の危機に瀕していました。しかしジョン・コナー率いるレジスタンス軍が、ついに反撃に転じます。 この脅威に対してスカイネットは、人型の殺人マシーン「ターミネーター」を過去に送ります。ジョンの母であるサラ・コナーを抹殺することで、抵抗軍の指揮官となるジョンを歴史から消そうというのです。

1984年、T-800型ターミネーターに襲われたサラは、謎の男カイル・リースにたすけられます。カイルはまだ見ぬ息子ジョンから派遣された未来の兵士で、サラを守るためにやってきたといいます。 執拗に追ってくるT-800に立ち向かうなかで、心を通わせたサラとカイル。二人は一晩だけ結ばれます。しかし幸せは長く続きません。二人は追い詰められ、ついにカイルは爆弾を手にターミネーターに突っ込むのでした。

沈んでいくアーノルド・シュワルツェネッガーが有名な『ターミネーター2』

カイルを失った10年後。来るべき「審判の日」について警鐘を鳴らしていたサラは、精神病患者として病院に収容され、カイルとのあいだに生まれたジョンとは引き離されていました。 そこへまたしても、ジョン少年を狙うT-1000型ターミネーターが送られてきます。これに対抗するために未来のジョンが用意したのは、なんと10年前にサラを襲ったT-800。実は親子を守るように、再プログラムされていました。

病院から逃げ出したサラは、スカイネット誕生につながる研究がすすんでいることを知り、サイバーダイン社の研究者マイルズ・ダイソンを殺そうとします。しかし家族を庇うダイソンの人間性に触れ、思いとどまることに。するとダイソンの口から、10年前に破壊されたT-800の残骸をもとに研究がすすめられていることを聞かされます。 T-800の残骸を葬るべくサイバーダイン社に潜入した一同の前に、T-1000が立ちはだかります。叩いても叩いても再生する液体金属ターミネーターを相手に、T-800は苦戦を強いられますが、溶鉱炉に転落させることで辛くも勝利します。 しかしこれですべてがおさまった訳ではありません。なぜなら、スカイネットにつながるパーツはT-800にも使われているのです。T-800は自ら溶鉱炉へ向かいますが、親指を立てながら沈んでいくその姿にジョンは涙がとまらないのでした。

監督が権利を1ドルで売ってしまったせいで、非公認作品が製作された

第1作でヒロインの恋人を殺したT-800を、愛すべきキャラクターに昇華させた『ターミネーター2』によって、キャメロンの名は世界に知られます。しかしこの大成功の裏で、彼はとんでもない失態を起こしました。ドル箱作品となる『ターミネーター』シリーズの権利を、1ドルで売ってしまったのです。 そんなバカなことがあるわけないと思うかもしれません。しかし権利売買があったのは、『ターミネーター』製作前のこと。当時まったくの無名だったキャメロンは、自分が監督することを条件に、プロデューサーのゲイル・アン・ハードにタダ同然で権利を譲ってしまったのです。 1ドルで買われたこの権利は、その後転売されて、キャメロンが預かり知らぬ3作品が製作されました(2017年8月現在)。ちなみに、これらの作品についてキャメロンは、評価はしていないと発言しています。

キャメロン抜きで初めて製作された『ターミネーター3』は、2004年に先送りされていた「審判の日」を迎えたジョンと未来の妻ケイトの物語。 続く『ターミネーター4』の舞台は2018年。この作品には、スカイネットにさらわれたカイル少年を救うべく奮闘するジョンと、体を機械化された元死刑囚マーカス・ライトが登場します。 2015年公開の『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』は、それまでの4作とは別の時間軸の物語。今作では、サラは中年姿のT-800に育てられたことになっています。 タイムトラベルありきの『ターミネーター』シリーズは、物語を柔軟に変えられるため、作品ごとに劇中の歴史が変わる興味深い作品。まずは新三部作が待たれますが、彗星のごとくあらわれた作品が、キャメロンを唸らせる可能性もゼロではありません。今後のシリーズ展開に期待していきたいところです。

新三部作の監督はジェームズ・キャメロンなの?

これまでキャメロンの手を離れた作品についてざっと触れてきましたが、新三部作の監督は誰がつとめるのでしょうか。 原作者のキャメロン? 残念ながらその可能性は低そうです。というのも、キャメロンは2020年12月公開予定の『アバター2(仮)』を皮切りに、シリーズ4部作を完成させなければならないからです。2017年8月現在、『デッドプール』のティム・ミラーが監督の最有力とみられています。

気になる新三部作のストーリー

新三部作がどんな内容になるのかは、2017年8月の時点では分かっていません。しかし『ターミネーター』シリーズにかけるキャメロンの思いは、前出のnews.com.auで明かされており、そこからヒントを得ることはできるかもしれません。 ドローンに、監視システム、ビッグデータ、AI……。そういったものが存在感を増しているいま、最初の2作で未来を感じさせたものは、もはや身近な存在になりさがってしまいました。 時代に合わせてアップデートしたとして、そこに真実味があるのか。それとも『ターミネーター』シリーズはもう終わったコンテンツなのかーーキャメロンは自問しているといいます。 2017年現在の権利者であるデヴィッド・エリソンと、 新三部作の可能性を模索しているというキャメロン。なんでもエリソンは、キャメロンに権利が戻ったあともシリーズに関わる予定なのだとか。いずれにせよ、概要が語られるのはもう少し先になりそうです。

シュワちゃんは『ターミネーター』新三部作に「I'll be back」

キャメロンが監修する新三部作には、シリーズの顔ともいえるシュワルツェネッガーが出演予定です。しかし新作で彼が演じるのは、メインではなく、新しいキャラクターたちにバトンを渡すような役とみられています。 1作品をのぞいてシリーズ全作に出演してきたシュワルツェネッガーは、それでも乗り気。(カリフォルニア州知事時代に製作された『ターミネーター4』は、別の俳優が演じるT-800に彼の顔をCG合成しています)。 シュワルツェネッガーの70歳を祝って企画された、2017年5月のKronen Zeitung(オーストリア最大の新聞)でのインタビューによると、キャメロンとエリソンはシリーズ6作目の脚本を書きはじめていて、2018年はじめに撮影に入る予定のシュワルツェネッガーは、忙しくなるけれど楽しみにしているそう。 権利関係で公にできないことも多い『ターミネーター』の新作ですが、キャメロンとシュワちゃんのタッグというだけで、ファンにとっては垂涎の的となるはず。「I'll be back」のセリフがあることを期待しつつ、続報を待ちたいですね!