マーベル・キャラクターのココが好き!⑥キャプテン・マーベル【名前ややこしい問題もこれで解決】

2018年5月8日更新

数多くの人気キャラを抱えるマーベル・コミック。今回は真の魅力がイマイチ伝わりきれていないマーベルの良キャラにciatr視点で着目し毎日連載していきます。第六回目はキャプテン・マーベルに迫ります。

名前がややこしくてめちゃくちゃ強い女性キャラといえば?

この連載では、ciatr編集部&ライターが選ぶマーベルコミックスの隠れた良キャラたちを紹介していきます。 第五回目では、見た目も内面もとことん美しい女スパイ、ブラック・ウィドウを取り上げました。

前回の連載

連載も六回目となり、いよいよ佳境に入ってまいりました。 今回は最強レベルの戦闘力を持つ存在であるにも関わらず、「名前に起因する事実関係のややこしさ」などの理由からあまり語られることのないキャラクターにスポットを当ててみました。2019年の単独映画に向けての予習にもおすすめです。

第六回『キャプテン・マーベル』

単独映画も待ち遠しい!マーベル最強の女性スーパーヒーロー

連載第六回目の今回は、MCUで初めて単独映画が決定した女性主人公、キャプテン・マーベルを紹介します。 キャプテン・マーベルは、日本ではまだあまりなじみがないかもしれませんが、2019年には映画の公開も控えており、これから人気も知名度も上昇するであろうキャラクター。その誕生の経緯から最強と思われる能力まで、さまざまな面で魅力あふれるキャプテン・マーベルの基本情報や、映画の最新情報などをお届けします。 また、マーベル、いえアメコミ史上もっとも複雑な「キャプテン・マーベル」の経歴についてもご紹介しましょう。

キャプテン・マーベルの基本プロフィール

キャプテン・マーベルの本名は、キャロル・ダンバース。 彼女は高校卒業後、飛行機好きと空を飛びたいという夢から空軍に入隊します。空軍学校で優秀な成績を修めた彼女は、隊員となってからも持ち前の知性と高い戦闘能力で傑出した業績をあげ、スピード出世。すぐに少佐となりました。 CIAに移籍した彼女は、このときニック・フューリー大佐と知り合います。CIAでも華々しいキャリアを築いたキャロルは、その後セキュリティ管理者としてNASAで働くことに。そこでミサイル施設のウォルター・ロウスン博士と入れ替わっていた初代キャプテン・マーベルと出会い、恋人同士になります。

あるときキャプテン・マーベルの宿敵に誘拐されたキャロルは、彼らの戦闘のすえに起こった爆発に巻き込まれてしまいます。その結果キャプテン・マーベルと同じ能力を手に入れ、彼女は「ミズ・マーベル」となりました。 その後、ある事件によってNASAを解雇されたキャロルは、ピーター・パーカー(スパイダーマン)と同じデイリー・ビューグル社で働くようになります。そして初代キャプテン・マーベルの死後、ミズ・マーベルから何度かの改名を経て、キャロルがその名前を継ぎます。

マーベル・ヒーローで最強レベル?キャプテン・マーベルの能力

現在のキャプテン・マーベルの能力は、音速の6倍での飛行能力、超人的な怪力と体力、第六感、手から放つエネルギーブラストです。さらに、電気などのエネルギーを吸収することで、自身の筋力やエネルギーブラストの威力を無尽蔵に高めることができます。 また、その経歴から飛行機の操縦や接近戦、射撃なども得意としています。

もともとは宇宙人!?初代はどんなキャラクターだったの?

初代キャプテン・マーベルは、クリー星という惑星から来た宇宙人です。銀河三大列強のひとつだったクリーは、地球の宇宙進出の進行具合を調べるため、マー・ベル大尉(本当にこういう名前です)をスパイとして送り込みます。 ミサイル施設のウォルター・ロウスン博士と入れ替わりスパイ活動をするうち、マー・ベル大尉は地球に愛着を持ち始め、任務との板挟みに悩むようになります。キャロルという恋人の存在も、彼を苦しめる原因のひとつでした。 あるとき彼は、クリーから送られてきたロボットを倒してしまい、それ以来ヒーロー「キャプテン・マーベル」として活躍するように。 しかし、あるヴィランとの戦闘で毒ガスを浴びたことでガンになり、病死しました。

「キャプテン・マーベル」という名前のややこしい変遷

最初の「キャプテン・マーベル」は、1940年にフォーセット・コミックスが出版した『ウィズ・コミックス』第2号で初登場しました。その設定は15歳のビリー・バットソンが魔法の呪文「シャザム!」を唱えると、大人のスーパーヒーローに変身するというもの。 しかし、その変身後のヒーローが「スーパーマンの盗作」としてDCコミックから訴えられ、50年代に廃刊になってしまいます。その後、70年代にDCコミックが「キャプテン・マーベル」の権利を取得して復活。 しかし今度はマーベル・コミックから、キャラクター名が商標登録の侵害だと訴えられてしまいました。そこでDCはヒーロー名を「シャザム」に変更してシリーズをつづけることに。 こうしてやっと、「キャプテン・マーベル」はマーベルのキャラクターとして認知されるようになります。

現在のキャプテン・マーベルはリブート版

キャロル・ダンバースは、1977年からコミック『ミズ・マーベル』の主人公として活躍しはじめます。このシリーズは2年ほどで終わってしまったものの、ミズ・マーベルは『X-MEN』や『アベンジャーズ』など他のシリーズにたびたび登場し、存在感を保ちつづけていました。その後、『ミズ・マーベル』のリブートが2006年から開始され、キャロルは本格的にマーベル・ユニバースに復帰。 2012年から開始されたケリー・スー・デコニックによる『キャプテン・マーベル』のリブート版からは、キャロルが主人公として「キャプテン・マーベル」を名乗るようになりました。現在ではキャプテン・マーベルといえばキャロル・ダンバース、と定着しています。

時代を反映した「ミズ・マーベル」と「キャプテン・マーベル」

キャロルがスーパーパワーを手に入れて、ミズ・マーベルとして活躍しはじめたのは1977年。そのヒーロー名が「ミス」ではないのは、当時ウーマンリブの活動が盛り上がりを見せ、独身・既婚を区別しない女性の新たな敬称として「ミズ」が提唱されはじめたからです。 しかし、70年代の『ミズ・マーベル』はそのフェミニズム的な名前とは裏腹に、初代のキャプテン・マーベルの衣装をセクシーにアレンジした衣装で批判もされました。 2006年にリブートされた『ミズ・マーベル』は、衣装もオリジナリティのあるものに変更され、男性ヒーローの添え物ではない自立した女性ヒーローとして描かれるようになります。 また、2012年にキャロルがキャプテン・マーベルとなってからは、肌の露出も少なくなり、男性ヒーローに引けを取らない強さを見せるようになりました。

「ミズ・マーベル」の名を受け継いだ少女ヒーローも!

キャロル・ダンバースがキャプテン・マーベルとなってから、『ミズ・マーベル』もリブートされ新たなスーパーヒロインが誕生しました。 サナ・アマットとスティーヴン・ワッカーによって生み出された新たなミズ・マーベルは、ニュージャージー州出身の16歳、カマラ・カーン。パキスタン系アメリカ人で、マーベル初のムスリムのスーパーヒーローです。 カマラは『キャプテン・マーベル』第17号(2013)で初登場し、キャロルが初代の宿敵だったヨン・ログから市民を守っているところを目撃しました。カマラはキャロルに憧れるようになり、スーパーパワーを手に入れてからは、キャロルの昔のヒーロー名「ミズ・マーベル」を名乗ります。 「フェミニズムの象徴」と呼ばれたキャロルの後継者は、「多様性の象徴」となっています。

2019年公開予定の単独映画は衝撃的な内容になるかも?

ブリー・ラーソン主演で2019年3月8日に全米公開となる映画『キャプテン・マーベル(原題)』。その舞台は90年代になると言われ、サミュエル・L・ジャクソン演じるおなじみのニック・フューリーは、アイパッチをしていない姿で登場するとのこと。また、ヴィランは変身能力を持つスクラル人という異星人であることも発表されています。 ここでひとつ、疑問が湧きませんか?90年代ということは、キャプテン・アメリカは冷凍睡眠中で、トニー・スタークはまだアイアンマンになっていません。この時代にキャプテン・マーベルが活躍したということは、これまでのMCUでさまざまな物語が展開されている間、彼女は“どこかにいた”ことになります。

この疑問にマーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギは、「彼女は“あっち”にいた」と言って宙を指差したとか。 さらにファイギは、2019年5月に全米公開が予定されている最終作『アベンジャーズ4(仮題)』で、キャプテン・マーベルが重要な役割を担うとも話しています。MCUの集大成に向かって、『キャプテン・マーベル(原題)』は見逃せない作品となりそうですね!

連載も次回で最終回。お待たせしました、ブラックパンサーです。

ブラックパンサー
©MARVEL STUDIOS/DISNEY

早いもので、次回でこの連載もひとまず最終回となります。大方予想はついていたとは思いますが、ブラックパンサーです。ベタ上等です!映画公開に向けて高まっていきましょう! 配信予定日は、2月25日の正午ごろの予定です。お楽しみに。