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マーベル・キャラクターのココが好き!①ウルヴァリン【実は良キャラの隠れた魅力】

2018年6月8日更新

数多くの人気キャラを抱えるマーベル・コミック。今回は真の魅力がイマイチ伝わりきれていないマーベルの良キャラにciatr視点で着目し毎日連載していきます。第一回目はウルヴァリンに迫ります。

マーベルキャラクターの真の魅力を伝えたい

『ローガン』
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アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンなど数々の人気キャラクターを生み出してきたマーベル・コミック。 近年は「アベンジャーズ」「X-MEN」「スパイダーマン」をはじめとする映画作品が世界中で爆発的な人気を獲得し、コミックを読まないライトなファン層も増加傾向にあります。 2017年には、映画界の帝王として君臨するディズニーが、マーベルに続き20世紀フォックス買収を発表。これにより、権利関係により実現しなかった「アベンジャーズ」と「X-MEN」のスクリーンでの共演がついに可能となりました。

アベンジャーズ
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今後も映画界を席巻するであろうマーベル。その人気の源は、間違いなく個々のキャラクターの魅力そのものでしょう。 今回の連載では、マーベル・コミックの中でその魅力がイマイチ浸透しきれていないキャラクターをciatrが厳選して特集します。

第一回:ウルヴァリン

悲哀に満ちたヒーロー

『ローガン』 ヒュー・ジャックマン
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1974年コミックで初登場、超人的な回復能力と驚異的な身体能力を有するマーベルのキャラクター、ウルヴァリン。マーベルの中でも知名度は抜群のキャラクターではありますが、まだまだ彼の真の魅力は浸透していないように思えます。 並外れた戦闘力やハードボイルドなキャラクター設定など彼の魅力を挙げたらキリがありませんが、その魅力とは、激しい戦闘シーンや話の端々から滲み溢れてくる哀愁や悲哀ではないでしょうか。 彼の歩んできた人生は生き地獄そのもの。ほぼ不老不死の彼は死にたくとも死ねない、そんなカルマを背負ったヒーロー。何度打ちのめされても、立ち上がざるを得ない、そんな彼の背中に心打たれずにはいられないのです。

悲しき性質!不老不死は良いことばかりじゃないんです!

『ローガン』 ポスター
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ウルヴァリンの特筆すべき能力は、2つあります。一つは彼の名刺代わりともいえる、手の甲から飛び出るアダマンチウムの爪。ほぼすべての物質を切断するほど強力です。 そしてもう一つは、一般的な人間の能力を遥かに超えた治癒能力(ヒーリングファクター)。破壊された細胞が尋常ではない速さで回復し、さらにはほとんどの病気や毒素に対して免疫耐性を持つウルヴァリンは、ほぼ無敵の存在といえます。 またこの能力は老化を遅らせる効力もあり、19世紀後半生まれの彼はゆうに100年を超える歳月を生き抜いてきました。不老不死と聞くと羨ましいと思う方もいるかもしれませんが、ウルヴァリンはこの能力によって、残酷な惨状を幾度となく経験しなければならなかったのです。

ウルヴァリンの名前に関するあれこれ!

“ウルヴァリン”とはXMENのコードネームで、北米に棲息するイタチ科の小動物「クズリ」を意味する言葉。クズリは小柄な動物ながらとても獰猛で、ヘラジカなどの大型動物を捕食することさえあるそう。 そして、もう一つ有名なのがローガンという名前。しかし、この“ローガン”という名は記憶喪失のときに名乗ったもので、本名ではありません。

また、スーパーソルジャー製造計画のひとつ「ウエポンX」もウルヴァリンを指し示す言葉のひとつで、この計画によって彼にアダマンチウム合金が埋め込まれました。Xとは10番目を意味し、ウエポン1はキャプテン・アメリカのことを示します。ちなみに、アメリカ陸軍の戦車M10の通称がウルヴァリンと、2つの意味が含まれています。 あまり知られていませんが、彼の本名はジェームズ・ハウレット。そして、彼が記憶を失くし、ローガンと名乗るまでには壮絶なストーリーが隠されていたのです。

父親殺害現場を目撃しただけでも悲惨なのに……!

前述したように、彼の本名はジェームズ・ハウレット。2001年のコミック「オリジン」で語られたウルヴァリンの過去、ジェームズの物語は衝撃的なものでした。 カナダの裕福な農場主の父ジョン・ハウレットとその妻エリザベスの間に生を受けた、息子ジェームズ。ある日彼は、嫉妬心をこじらせた管理人のトーマスによって父親が殺害される現場を目撃してしまうのです。 その時、怒り狂ったジェームズは内なるミュータント能力が覚醒し、手の甲から生えた爪でトーマスを殺害。 しかし、さらに負の連鎖は続きます。母エリザベスがショックを受けて自殺するのです。そして驚愕の展開が……。

なんと彼女とトーマスは不倫関係にあり、ジェームズは彼らの子供だったのです。つまり、実の父親に育ての父を殺害され、実の父親を自らの手で殺めるという筆舌に尽くしがたい体験を同時に味わったわけです。 壮絶な体験からジェームズは記憶喪失となり、その後ローガンとして新たに人生を歩むことになるのでした。あまりに悲しすぎるローガン誕生秘話。この事実を知った上で彼が戦う姿を見返してみましょう。胸を打たれること間違い無しです!

日本人女性とも交際経験があったローガン!(複数)

1:ヤシダ・マリコ

ミッションで度々日本に訪れたことのあるウルヴァリンはかなりの日本通。語学が堪能な彼は日本語や日本刀を自在に操ることができ、武士道精神をも重んじる男です。 あるコミックのエピソードでは、ウルヴァリンは日本人女性ヤシダ・マリコと恋に落ち、婚約したこともありました。しかし、結局彼女はヤクザに毒を盛られ息絶えてしまうのでした。

2:イツ

実はさらに遡ること数十年前、ウルヴァリンはイツという日本人女性と結婚し、男児の父親となっていたのでした。しかし長年ウルヴァリンを暗に操つり、苦しめ続けてきたヴィラン、ロミュラスの陰謀によりイツは殺害され、息子ダケンは誘拐されてしまうのです。 そして月日は流れ、ロミュラスに洗脳されたダケンは父ウルヴァリンが母を殺害したと思い込み、父の殺害を心に決めるのでした。その後、イツ殺害の実行犯がウインターソルジャーことバッキーであることが明らかになるのですが……。 ウルヴァリンを掘り下げるとなぜか悲惨な物語に行き当たります。もうさすがに勘弁してあげて。

ウルヴァリン映画の集大成『LOGAN/ローガン』!!

2000年から始まったX-MENの映画シリーズ。このシリーズにも、もちろんウルヴァリンは主要キャラクターとして登場していましたが、彼の物語を語るには描写が甘くどこか物足らないものを感じていました。 しかし、2017年公開『LOGAN/ローガン』はウルヴァリン、ローガンの魅力の全てが集約されたまさに傑作。アメコミ映画としては異例のR指定作品ながら、大ヒットを記録しました。 アダマンチウムの毒素に侵されたウルヴァリンは、老化が進みヒーリングファクターの効力が弱まった状態。そんな彼が自分の分身とも言える少女ローラを守るために奮闘します。 映画のクライマックス、彼が取った決断とその勇姿を是非目に焼き付けてください。

連載は続く。第二回はスパイダーマン最凶の敵と評されるヴェノム!

いかがでしたでしょうか?今回は孤高のヒーロー、ウルヴァリンの魅力を彼が背負ってきたあまりに悲しき運命にフォーカスして紹介しました。 ウルヴァリンは知名度的にはメジャーなキャラクターでしたが、マーベルにはまだまだ魅力的な隠れキャラが多数存在します。 次回は、スパイダーマンのヴィランとして登場したものの、そのあまりの人気にダークヒーローへと変貌を遂げた異色のキャラクターで、主役として映画化も決定したヴェノムを取り上げます。