2018年6月24日更新

マーベル・キャラクターのココが好き!③サノス【愛を渇望した、醜いアヒルの子】

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数多くの人気キャラを抱えるマーベル・コミック。今回は真の魅力がイマイチ伝わりきれていないマーベルの良キャラにciatr視点で着目し毎日連載していきます。第三回目はサノスに迫ります。

どうしてもほっとけない!マーベルの隠れた良キャラたち!

この連載では、ciatr編集部&ライターが選ぶマーベルコミックスの隠れた良キャラを紹介していきます。 第二回目で取り上げたのは、ダークヒーローに成長した人気者、ヴェノムでした。見逃した方は、こちらもチェックして下さいね!

第三回:サノス

サノスは只の紫色のでかいゴリラではありません

マーベルキャラクターには、数多くの魅力的なヒーローがいるというのはもう周知のこと。しかし、ヴィランもまた魅力的なのです。私がご紹介したいサノスは、皆大好き『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でMCUに初登場し、2018年4月に公開を控えている『インフィニティ・ウォー』にてようやくメインキャラとして登場します。しかも、今作は何とサノスが主役の映画といっても過言ではないのだとか。 しかし、サノスと言われると「紫」「でかい」「ゴリラ」という印象しか持っていない方も多いのでは?違うんです、サノスは紫色のでかいゴリラではないのです。彼は、実はマーベルキャラの中でも最も切なく哀しい過去を背負った“醜いアヒルの子”なのです。

愛されたいのに、愛されない。壮絶なサノスの過去

サノス インフィニティ・ウォー (ゼータ)
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サノスはそもそも、ゴリラではありません。タイタンという星の統治者の息子であり、超人類の末裔でした。噛み砕くと、プリンスというわけです。しかし、美しい生物であるはずのタイタン人であるのにも関わらず、唯一醜い容姿で生を受けてしまったサノス。彼は“アヒルの子”となってしまったのです。 しかも、その醜さから実の母親に殺されそうになったり、周りからも浮いてしまうなど、可哀想な幼少期を過ごすのです。

母親を殺し、故郷を捨てる

生まれた瞬間に実の母親が自分を殺そうとした、その事実をサノスは忘れる事ができませんでした。遂に、母親を殺めてしまうのです。父はそんな彼を勿論許すこともなく、そのまま故郷を捨てたサノスでしたが、やはり自身の母親というだけに罪悪感を持って墓参りをしにこっそりと戻ってきます。 しかし、そこで改めて自分の倒錯してしまった精神が高まり、他の家族や星に住むタイタン人を虐殺してしまいます。

サノスは何故、破壊活動を行うのか

生を呪い、虚無主義となった「全て無くなればいい」

醜い姿で生を受けたせいで、実の母親や誰からも愛されなかったサノスは、生自体を呪うようになります。それは彼に虚無主義の思考を与える事となり、それが行き過ぎて宇宙全体を無にしようと破壊活動を始めたのでした。 そんな彼も、一度はその思考を捨てて普通に行きようと試みたことがあります。醜い姿と言われながらも、数多くの女性と付き合い、ラヴェジャーズのような宇宙海賊にもなりました。しかし、幼少期のトラウマが彼に普通の生活を送らせる事を許さず、結局船長を殺して自分が艦隊を率いて、いくつもの惑星を滅ぼしていくのでした。そして、再び宇宙を無にする活動に勤しんでいきます。

マッチョと思いきや、案外インテリ紳士な一面も

さて、サノスの外見に話しを戻します。紫でマッチョで顎が割れていて、体育会系の印象を抱く方も多いのではないでしょうか。しかし、実はちゃんと青年期に勉強をしてきているのです。ちなみに専攻は生体工学とオカルトだったとか。体を強化していく一方で、パワー重視の戦法というよりかは作戦を練って相手を罠にと押し入れる策士なのです。 更に、礼儀正しく紳士な一面もあるようで、実は冷静な性格。しかし、いかんせん虚無主義なので自分で考えた作戦をわざとダメにさせたり、18歳の時に好きだった女の子を殺しちゃうなど、メンタルコントロールは苦手なタイプのようです。

死を愛し抜く、情熱的で一途な男……それがサノス!

先述の通り、実はサノスはかなりのモテ男だったのですが、そんな彼が唯一ずっと愛し続けていた女性(厳密に言うと性別はない)こそが“死”でした。『マイティ・ソー バトルロイヤル』でも登場した、死を司る女神ヘラではなく、死の神としてデスいうものがいました。サノスは虚無主義に倒錯していく過程で、死を崇拝しはじめ、このデスに一目惚れしてしまうのです。 実はサノスが宇宙を無にしようとするのも、彼の象徴的な武器であるインフィニティガントレットも、デスに対する貢ぎ物(プレゼント)だったのです!まさに、彼女のためなら、愛のためならなんでもしてしまう男……それがサノスなのです!

『インフィニティ・ウォー』はサノスが主人公の映画?

こちらはマーベル公式の見解及びコメントではありませんが、どうやらサノスがメインキャラとしてようやく登場する『インフィニティ・ウォー』は、彼が主人公の映画と言われています。 泥棒が主人公になって、物を盗むまでのプロセスを描いた映画をヘイスト・フィルムというのですが、『インフィニティ・ウォー』がズバリこの映画群に当てはまるのではないかと考えられるのです。 そうすると、今作はヒーローたちがサノスに立ち向かうというより、サノスがインフィニティ・ストーンを奪う過程でヒーローたちと出会い戦って行くという視点に変わります。そして、MCU史上初のヴィランが主人公となる映画になるわけです。 あくまで予測の話しではありますが、今作において今まで語られなかったサノスの哀しい過去、葛藤などが描かれる事に期待したいですね。

連載は続く、第四回目はガンビッド!

そして、連載第四回目で取り上げるのは、悲劇の主人公と形容されるガンビッド! 実は不運続きで可哀想なキャラという事で、ウルヴァリンとの共通点も実はあったり?