2018年6月21日更新

マーベル・キャラクターのココが好き!⑦ブラックパンサー【勇気を与えた初の黒人ヒーロー】

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数多くの人気キャラを抱えるマーベル・コミック。今回は真の魅力がイマイチ伝わりきれていないマーベルの良キャラにciatr視点で着目し毎日連載していきます。第七回目である最終回はブラックパンサーの魅力に迫ります。

マーベルキャラの魅力を伝える連載も今回が最終回!

この連載では、ciatr編集部&ライターが選ぶマーベルコミックスの隠れた良キャラたちを紹介していきます。 第六回目では、名前がややこしく(?)実はあまり知られていなかったキャラ、キャプテン・マーベルを取り上げました。

そして遂に、今回で七回目を迎えたこの連載!読者の皆さんも予想がついていたのではないでしょうか?記念すべき最終回を飾るのは、2018年3月1日に単独映画の公開を控えたあのキャラです!

第七回(最終回)『ブラックパンサー』

ブラックパンサー
©MARVEL STUDIOS/DISNEY

アメリカ初の黒人大統領が誕生したのは、2009年のこと。しかし、初の黒人ヒーローが誕生したのはもっと昔のこと、1966年でした。60年代のアメリカといえば、依然として人種差別が色濃く残っていただけでなく、女性は男性と対等な職に就く事がまだメインストリームではなかった時代です。そんな世の中と声を大にして戦っていたマーティン・ルーサーキングであり、マーベルのヒーロー、ブラックパンサーでした。 彼は初のアフリカ系ヒーローとして知られています。ファルコンはどうなのか?と疑問を抱く方もいると思いますが、彼が初登場したのは1969年でしたし、彼はアフリカ系アメリカ人のヒーローでした。すなわち、ブラックパンサーが初の黒人ヒーロなのです。

バトルフィールドや守るべきものが他のヒーローと違う?

普通、ヒーローもの映画、まあ『アベンジャーズ』シリーズもそうですが大抵のそれは街中で戦う事が主流となっています。ニューヨークのような大都市に、突如現れたヴィラン。街は破壊され、市民に命の危険が迫る中、彼らを守るのがヒーローでした。しかし、ブラックパンサーはこの点が少し他のヒーローと違います。 彼の初単独実写映画作品『ブラックパンサー』は、街中で市民を守るのではなくワカンダ王国という広大なアフリカの大地を舞台にして、国民を守るのです。更に、他のヒーローがヴィラン、つまり“悪”を倒す事を重視する中で、ブラックパンサーは“現状維持”を重視している点も特筆すべきです。派手に何か大きなものを得たり、壊すというよりかは国民と自然が安心してくらせる国家を守り続ける、調和を心がけているのです。

彼が現状維持に注力する理由は、ワカンダという土地にある?

ワカンダ王国にはヴィヴラニウムという大変価値のある鉱石がねむっています。この事実を知られれば、外国は資源を搾取しようとワカンダ王国を手のうちにいれようとしてくるでしょう。ブラックパンサーことティチャカはそれを懸念し、代々自国の情報を隠蔽し、国内の平和を保って来たのです。

国王であり、ヒーローでもある2つの顔を持つ男

何よりブラックパンサーを語る上で欠かせないのが、彼が国王であるという事です。2つの顔を持つヒーローといえば、アイアンマンやハルク等が挙げられますが、実業家と国王の大きな違いは、その責任にあります。ワカンダ国王は代々、ブラックパンサーという称号が与えられ、国を統治します。ティチャカの先祖、そして父から引き継がれたブラックパンサーという地位を全うする事は彼に大変大きなプレッシャーを与えるはず。更には国王として、外国や悪から自国を守る責任もあります。 ヒーローとして何を救うべきなのか、国王として何を救うべきなのか、常に悩んでいるはずです。

実は結婚したいメンズNo.1といっても過言ではないハイスペ具合

これまでシリアスな彼の一面を紹介してきましたが、そもそもブラックパンサーがかなりのハイスペック男子である事にお気づきでしょうか?まず第一に、イケメン(実写版で演じるチャドウィック・ボーズマンかっこいですよね、身長183センチですよ)。 高身長なのは勿論、日々身体を鍛えているのでマッチョ。しかし、彼は只の筋肉バカではありません。なんとブラックパンサーは、彼の名門オックスフォード大学で物理学を専攻し、なんと博士号まで取得しているのです。つまり、マッチョなイケメン理系男子!素晴らしい! そして、実は多くの人に知られていない事実が………。

トニー・スタークやブルース・ウェインよりお金持ち

そう!スーパーリッチ故に多くのメカをこしらえて、ヒーローになったアイアンマンことトニー・スタークや、バットマンことブルース・ウェイン(彼はDCなので違う世界ですが)を優に超えるほど、ブラックパンサーはリッチなのです。冷静に考えれば、国王なので当たり前と言えばそうなのですが……世界で最も裕福な人間の一人として知られています。

ブラックパンサーの知られざる恋愛事情

皆さんご存知の通り、スーパーヒーローも恋くらいします。しかも相手が同じヒーローだという事も、珍しくはないのです。アベンジャーズでいえば、ヴィジョンとスカーレットウィッチが結ばれるのですが、ブラックパンサーにもまた結ばれた相手がいたのでした。それが、なんとX-MENのストームなのです! 彼は、彼女がストームと名乗る前の孤児だった時に出会い、恋に落ちたのです。しかし、彼らの交際は長く続かず、その後モニカ・リンという歌手と付き合いはじめます。 彼女を自国に連れていき、プロポーズするも結局二人は結婚せず、またブラックパンサーはシングルに戻ります。しかしその後、彼はある女性と運命の再開を果たすのでした。そう、それがストーム!彼女はワカンダに派遣されたサイボーグ兵士を討伐して、ブラックパンサーを助けます。更に、孤児であった彼女が生き別れていた家族との再会をブラックパンサーが助けて、そのまま彼女にプロポーズ!少年少女の時に出会って恋に落ちた彼らは、ついに結婚して結ばれるのでした。

多くのアフリカ系少年少女に夢と希望を与えた存在

2018年3月に満を持して公開される単独映画『ブラックパンサー』。アメリカでロン・クラーク・アカデミーという世界的に有名な私学校にて、「授業の一貫で『ブラックパンサー』を観に行こう」と先生から告げられた黒人の生徒たちが、歓喜のあまりに踊りだす動画がSNSで投稿されました。

更に、冒頭で触れたオバマ元大統領の妻であるミシェル・オバマも自身のTwitterにて今作を支持する姿勢を表しています。

「『ブラックパンサー』の製作に関わったチームの皆さん、おめでとうございます!あなた方のおかげで、若者が自分と同じ黒人のスーパーヒーローの活躍を大きなスクリーンで観る事ができます。私はこの映画がとても気に入りましたし、恐らく今作は様々なバックグラウンドを持つ人々に深い影響を与え、自身がヒーローになる事を恐れる事のない勇気を持たせてくれるでしょう」 ブラックパンサーが誕生したのは1966年。その3年後に、人種差別の反対と平和を訴え続けたキング牧師は暗殺されました。そんな当時を生きたアフリカ系少年少女にとって、ブラックパンサーとは夢であり、勇気であり、希望だったはず。 そしてその彼の単独映画が公開される2018年、トランプ大統領政権下の中で改めて少年少女にブラックパンサーが夢と希望を与えてくれるのではないでしょうか。

まだまだ魅力的なキャラクターはいるけれど

黒き希望のヒーロー・ブラックパンサーを紹介できたところで、ひとまず連載を終えることにします。今回紹介したキャラクターたちは今後たくさんスクリーンで見れることでしょう!(ウルヴァリンは……ですが。) もちろん、この連載のテキストに書かれたことが彼らの魅力の全てではありません。ぜひ映画やコミックスで彼らの強さや、美しさ、正義、そしてその裏に潜む苦悩を確かめてみてください。

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