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スピルバーグ、Netflix映画はオスカーを取るべきではないと表明

2018年3月27日更新

映画監督のスティーヴン・スピルバーグが、NetflixやHuluなどのストリーミングサービスによるオリジナル映画は、アカデミー賞にノミネートするべきではないという考えを明かしました。

スピルバーグがストリーミングサービス(VOD)オリジナルの映画に対する考えを表明

映画『レディ・プレイヤー1』『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の公開を控えるスティーブン・スピルバーグ監督が、NetflixやHuluなどの、ストリーミングサービス(VOD)によるオリジナルの映画は、アカデミー賞の選考対象にするべきではないという考えを明らかにしました。 監督によれば「これらの作品はTVのフォーマットで視聴されるため、アカデミー賞ではなく(テレビに関連する様々な業績に与えられる)エミー賞を取るべき」との考えを述べています。 また、監督はストリーミングサービス作品に対して、作品としての質は評価している旨のコメントも発表しているため、これは作品の質はまた別の、上映形態に対する視点からの意見のようです。

アカデミー賞でも評価されつつあるNetflixオリジナル映画

スピルバーグの意見とは別に、Netflixのオリジナル映画は『マッドバウンド 哀しき友情』をはじめとして、いくつかの部門でアカデミー賞にもノミネートしています。これらのことからも、監督の意見とアカデミー賞側の意見との間に見解の相違があることが伺えますね。

カンヌではNetflixオリジナル作品は対象外に

一方、同じく映画界の権威であるカンヌ映画祭では、VODのオリジナル映画が選考対象外となり、物議を醸しています。 以前は、Netflixオリジナル映画であるポン・ジュノ監督の『Okja/オクジャ』なども招待上映はされていましたが、受賞をめぐる作り手側と映画祭側の意見の対立は、まだしばらく続くかもしれませんね。

変革する時代に問われる「映画」とは何かという問い

スティーブン・スピルバーグ (プレス)
©Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.

2018年現在、VODを利用した映画が盛んに作られる一方で、映画監督によるオリジナルドラマ作りも活性化しています。こうして、映画を取り巻く状況が目まぐるしく変化する中で、映画祭や作り手にとっても、「映画とは何か」が問われているようです。 VODを介したオリジナル映画の話題を通して、それぞれの「映画とは何か」という様々な意見を目にすることが出来ますよね。 今回はスピルバーグが発言しましたが、これからもストリーミングサービスに対しては様々な意見が出てきそうですね。