2018年4月10日更新

エドガー・ライトのおすすめ作品8選【『アントマン』『ベイビー・ドライバー』他】

©Lia Toby/WENN.com

『ベイビー・ドライバー』が世界的大ヒットし注目を集めるエドガー・ライト監督。音楽と映像をシンクロさせた独特の演出で観客を魅了し続けています。今回はエドガー・ライト監督の魅力、そして監督のおすすめ作品を紹介していきます。

批評家からの評価の高いエドガー・ライト

ハリウッド映画などの大作を手がけた経験もなく、低予算で小規模な映画を撮り続けるも、批評家からの評価も高いエドガー・ライト。 音楽と映像をシンクロさせる演出を得意としており、また過去の有名作品へのオマージュを多用する演出も得意としています。 1974年生まれの彼は、映画監督としては若手の部類に入りますが、すでに多くの話題作を手がけ、現在世界的にも注目の映画監督のひとりであることは間違いありません。

20歳で監督デビュー

イギリスのドーセット州出身のエドガー・ライトはティーンエイジャーの頃より映画製作に興味を持っていました。そして若干20歳のときに手がけた初監督作品『A Fistful of Fingers』は小規模ながら劇場で公開されるという快挙を成し遂げています。 その後コメディードラマをBBCなどで手がけるようになり、俳優のサイモン・ペグと手がけたシチュエーション・コメディ『スペースド』がイギリスで大ヒットし注目されるようになりました。 テレブドラマでブレイク後、本格的に映画界に進出し、『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ−俺たちのスーパーポリースメン!』『ワールズエンド酔っぱらいが世界を救う』などのヒット作を次々と生み出しています。 また映画やテレビドラマ以外にも、元恋人である歌手シャーロット・ハザレイや交流のあるロックバンド、ブルートーンズのミュージック・ビデオも手がけることも。さらには、脚本家としても多くの映画に携わるなど、その活動の場は多岐に渡ります。

世界中で大ヒット『ベイビー・ドライバー』

2017年公開のエドガー・ライト監督の最新作『ベイビー・ドライバー』。 主人公のベイビーは過去の事故による耳鳴りに悩まされているものの音楽を聴くことで、天才的な運転技術を発揮できるという才能を持っています。 しかし過去に暗黒街のボスであるドクの車を盗んだことにより、その償いを強いられる日々。その償いとは彼の天才的な運転技術を使って強盗の逃亡の手助けをするということで、悪いことに手を貸しているということがわかっていつつも、ベイビーはその生活から抜け出せないでいます。 そんなときに運命の女性デボラに出会います。そしてドクからも仕事の終了を告げられます。やっと暗黒の世界からは足を洗いそして幸せな生活を送り始めた矢先、あらためてまたドクから仕事を頼まれるベイビー。 そんな波乱万丈なベイビーの人生を追った本作は、エドガー・ライト監督が10年以上前からその構想を温めていた言われています。ノリの良い音楽が全編を通して流れ、また見事なカーチェイスを堪能できる本作は全世界で大ヒットしました。

新しいジャンルを開拓?『ショーン・オブ・ザ・デッド』

イギリスで2004年に公開された『ショーン・オブ・ザ・デッド』。突然街に出現したゾンビと戦う冴えない青年の活躍を描いたゾンビ映画で、残念ながら日本未公開でしたがイギリスでは大ヒットとなった映画です。 そして本作はゾンビ映画でありながらラブストーリーも絡み、またコメディー要素もたっぷりだっため、イギリスではRom Zom Com(Romance Zombie Comedy)と呼ばれました。 なお、本作はエドガー・ライト監督が俳優ニック・フロストとサイモン・ベグとタッグを組んだスリー・フレーバー・コルネット3部作(3人で手がけたB級ブラックコメディーの総称)の1作目にあたります。

有名女優がカメオ出演『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』

優秀なエリート警察官が左遷された先で遭遇する奇妙な事件の捜査をしていく様を描いたアクションコメディ『ホット・ファズ 俺たちのスーパーポリスメン!』。 エドガー・ライト監督がニック・フロストとサイモン・ベグとタッグを組んだコルネット3部作の2作目にあたり、コルネット3部作の1作目である『ショーン・オブ・ザ・デッド』に続き、見る人を恐怖と笑いの渦に巻き込んだ人気作品です。 本作は音楽の一部をメキシコ出身のロバート・ロドリゲス監督が手がけたり、ケイト・ブランシェットやピーター・ジャクソンがカメオ出演するなど、見どころ満載の作品です。

日本のバンドも協力『スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』

カナダのコミック作品を原作とした『スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』は2010年に公開された作品です。 カナダのトロンドで売れないバンドのメンバーとして生活しているスコットは、ニューヨーク出身のラモーナと知り合い、すぐ恋に落ちてしまいます。 しかしラモーナから自分と付き合うには7人の元カレ軍団を倒す必要あると告げられ、彼らと戦う運命に。 本作にはコーネリアスやブルートンズ、メトリックなど日本やイギリス、カナダの人気歌手やロックバンドが楽曲を提供しています。 またイギリスの人気ロックバンド、レディオ・ヘッドのプロデューサーであるナイジェル・ゴットリッチが音楽監督を務めるなど、エドガー・ライト監督お得意の音楽を見事にシンクロさせた演出の作品となっています。

スピルバーグ監督映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』には脚本家として協力

2011年公開の映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』は ベルギーの有名な漫画タンタンシリーズを映画化した作品です。 監督はハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグで、エドガー・ライトは脚本家のひとりとして本作に参加しています。 世界中で親しまれている漫画の映画化作品である本作はスティーヴン・スピルバーグ監督にとって初の3D映画であることでも話題になりました。

SFコメディ『ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う』

アルコール中毒の中年男性が幼馴染と再会し、一晩で12軒のパブをはしごするという、学生時代に達成できなかった記録に挑戦するなか、エイリアンが地球侵略を図っていることに気が付くSFコメディ映画『ワールズエンド酔っぱらいが世界を救う』。 エドガー・ライト監督がニック・フロストとサイモン・ベグとタッグを組んだコルネット3部作の3作目にあたり、世界的な大ヒットとなった作品です。

様々な話題を呼んだ『アントマン』

マーベル・コミックのヒーロー、アントマンを実写化した作品『アントマン』。2015年に公開された映画で、エドガー・ライトは脚本家として本作に携わりました。 実は当初エドガー・ライトは本作の監督として発表されておりテスト映像も撮影していましたが、制作側との意見の相違により、監督は降板することになりました。 また監督の降板により脚本家も新たに採用され、実際に脚本はエドガー・ライトが手がけたものと随分違うものとなりましたが、彼の名は脚本家として残されることになったという、実際に手がけていないもののエドガー・ライト監督の名前が世に知れ渡った作品の一つとも言えるでしょう。

数々の賞にもノミネート!テレビドラマ『スペースド』

『スペースド』はイギリスのチャンネル4で1999年と2001年に放送されたテレビドラマで、日本では2008年に『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』というタイトルでDVD発売されました。 カフェで偶然知り合った、お互い部屋を探し中の男女。そのふたりがカップルであることが入居条件という格安フラットを見つけて、生活のためにカップルと偽り生活していく様、そして彼らを取り巻く友人たちとの交流がコメディタッチに描かれたドラマです。 本作はイギリスで大ヒットし、英国アカデミー賞などにもノミネートされた批評家からも評価の高い作品です。

フジロックにも参戦?

映像と音楽をシンクロさせた演出が得意のエドガー・ライト監督。撮影現場では常に音楽を流しっぱなしとも言われるほど、音楽好きで知られています。 2017年に『ベイビー・ドライバー』のプロモーションのため来日した際は、フジ・ロックフェスティバルにも足を運び、また渋谷にあるタワーレコードにも足を運ぶなど、音楽好きの一面を見せていました。

巨匠からも大絶賛!今後の活躍に注目

ハリウッド映画のような大作は手がけていないものの、手がける映画の全てが映画評論家からとても高く評価されています。またアクション映画界の巨匠ウォルター・ヒル監督からはお金を払ってでもエドガー・ライト監督の映画を見たいと言われるほど評価されています。 今後のさらなる活躍に注目していきましょう!