『ウエストワールド』シーズン2がヤバさ倍増でかえってくる！魅力を徹底紹介

今やどんな場面でも語らないわけにはいかない「AI(人工知能)」。『ウエストワールド』もまた、AIをテーマにした、世界中から最も注目されているドラマの一つです。 『セックス・アンド・ザ・シティ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』と、これまで数多くのヒットドラマを世に出してきたHBOの手がける本シリーズ。2016年にシーズン1が日本でもBS10スターチャンネルにて放送され、遂に待望のシーズン2が同チャンネルにて5月24日より最速独占放送されます。 今回はそんなシーズン2の魅力を徹底的に紹介したいと思います。

この本シリーズはもともと1973年に公開された『ウエストワールド』が基になっている事をご存知でしょうか？あの『ジュラシック・パーク』の原作者であるマイケル・クライトンが監督・脚本を手がけ、砂漠に設立された巨大テーマパーク「デロス」の中にある「ウエストワールド」の中で、客を傷つける事のないアンドロイドが彼らを傷つけた“故障”から巻き起こる事件を描いています。 人間を追いつめたユル・ブリンナー扮するガンマンがとにかく怖すぎた、そんな名作を蘇らせたのがこの『ウエストワールド』です。

プロットは映画版に基づいており、客が大金をはたいて西部劇を体験できる「ウエストワールド」が舞台。アンドロイドは「ホスト」と呼ばれ、物語の中心となる最古のホスト・ドロレスは農家の娘として、日々シナリオ通りの生活を送っていました。そこには、彼女に恋をするテディ、娼館のマダムであるメイヴなど、様々なキャラクターのホストが混在し、客を各々楽しませるようプログラミングされています。しかし、ある日ドロレスを中心とした複数のホストに不具合が生じて……。 かのJ・J・エイブラムスとジョナサン・ノーランが製作総指揮を務め、ハリウッドのヒットメーカーによるストーリー構成だけでなく製作費も100億円という、まさに海外ドラマの範疇を超えたクオリティに脱帽してしまうでしょう。緻密に張り巡らされた伏線がどんどんと明かされて行くたびに、更なる謎が生じる。全10話にも関わらず重厚感と絶大な満足感が得られるシーズン1は、現在DVDとブルーレイが発売中＆レンタル中、デジタル配信中！ また、BS10スターチャンネルにてシーズン2放送直前の5月9日より2話ずつ連日一挙放送も予定されています。

さて、衝撃的なラストを迎えたシーズン1に比べてシーズン2は何が秀でているのでしょう。シーズン1は主に、「ウエストワールド」という世界観の中でAIがどのような扱いを受け、その世界を作った科学者たちがどのようにシステムを構築していたのかが描かれた“プロローグ”でした。 そういうことで、シーズン2は言ってしまえば“本編”。遂にAIに自我が芽生え、人間に対して反乱を起こすお膳立てができたところで、彼らが一気にその牙をむきます。覚醒した彼らが「シンギュラリティ(AIが人類の知能を超える転換点、そしてそれがもたらす世界の変化)」の段階に到達し、新たな世界を作ろうとしていくのです。

シーズン2の第一話は、シーズン1の一話と全く似た構造ではじまります。しかし、違うのはシーズン1ではバーナードが彼女の「夢」に関して質問していたのに対し、シーズン2ではドロレスがアーノルドに対して彼の「夢」について聞くのです。ここから、本シーズンでドロレスと人間の関係性が逆転した事が示唆されています。 その際、アーノルドは「夢」の内容に関してあまり重要ではない、それはリアルではないと彼女に告げます。彼女がリアルとは何かと問うと「置き換えのできないもの」と答えるアーノルド。しかし、この人間が“置き換えのできる存在”として認識していたアンドロイドたちが、置き換えられたくないという意思で生き抜こうとしていく姿勢・メッセージ。これがシーズン1よりも増して描かれていくものであり、我々に改めて深く考えさせられるものとなるのです。

シーズン2の大きな見所であるのが、日本の江戸時代を表現した「ショーグン・ワールド」です。シーズン1では主に西部劇を舞台にした「ウエストワールド」でストーリーが展開されていましたが、本シーズンでは他の世界観をもつテーマパークも登場するというのです。 シーズン1の最後に現れた甲冑の武士、サムライのアンドロイドから新たな世界の存在が仄めかされていましたが、それが「ショーグン・ワールド」なのでしょう。シーズン2の予告編映像でもその一斑が映し出され、ホストのメイヴが着物をきている姿に注目していただきたいです。 更に、このショーグン・ワールドには日本から名優・真田広之と菊池倫子が出演することが明かされています。真田広之はどうやら、物語の鍵を握る重要なキャラクターなんだとか……！日本人として、まさに必見なシーズンとなっていますね。

そして何より、本シーズンではホストのドロレスとメイヴ、そしてパークの重役であるシャーロット・へイルの3人を軸にして物語が進んでいく事が予測できます。シーズン2の第一話で、ドロレスは他のホストを率いてゲスト狩りを。メイヴはメサハブ内でとある人物と再会し、自分の娘を探しに。シャーロットは、バーナードと共に行動するも、彼の真実に未だにたどり着けていません……。 この3人の女性の各々のストーリーが、シーズン2を動かして行くのではないでしょうか。

先述通り物語の中で最も重要なキャラクターである、ドロレス。他のホストが未だ完全に覚醒しきったのか疑わしい、つまり反乱をする事すらフォード博士によるプログラミングの可能性がある中で、唯一自分自身という存在を確立しています。 「ウエストワールド」の外の世界、つまり人間の世界に視野を広げた彼女を心配に思うテディ。しかし、そんな彼に彼女は甘い言葉をささやき、安心させ、自分と一緒に幸せになろうと告げるのです。もともと彼らは愛し合っている“設定”でしたが、この彼女のテディに対する態度や想いはそこから派生した本当の愛なのか。それとも、まるで『エクス・マキナ』という映画に登場するAI、エヴァのように相手がどんな反応をするのか分かった上で翻弄しているだけなのか。 反乱の象徴であり、リーダーとして人間に復讐をしていく彼女の心理描写にも注目していただきたいです。

さて、ここまでシーズン2の見所を紹介させていただきました。予告編動画が解禁されるやいなや、再生数が脅威の2200万回以上を突破したほど、すぐにでも本シーズンを観たいというファンが続出。 こちらの記事を読んでますます内容が気になって仕方ない！今すぐシーズン2が観たくて死にそう！という方に朗報！ 先述の通り、『ウエストワールド』シーズン2が5月24日よりBS10スターチャンネルにて日本最速独占放送されます。その直前にあるシーズン1の一挙放送もチェックして、誰よりもはやくシーズン2を観ちゃいましょう！

提供：BS10 スターチャンネル