ダンブルドア【映画に学ぶリーダーシップ第2回】

2018年7月9日更新

「ハリー・ポッター」シリーズで、主人公ハリーを常に見守り続けたアルバス・ダンブルドア。作品の主な舞台であるホグワーツ魔法魔術学校の校長として、長年生徒たちを導いてきました。この偉大な魔法使いから、危機管理が必要な組織の長としてのリーダーシップを学んでみましょう!

アルバス・ダンブルドアとは?

ダンブルドアは本名アルバス・パーシバル・ウルフリック・ダンブルドアといい、「ハリー・ポッター」シリーズ全編に登場する重要な人物です。ハリーがホグワーツに入学した時にはもう長年校長を務めていました。 かなりの長身で、銀色に光る長い髪とヒゲがトレードマーク。シリーズ中では最も偉大な、史上最高の魔法使いとして描かれています。生徒だけでなく教師たちからも尊敬を集め、闇の魔法使いを統べるヴォルデモート卿が恐れた唯一の人物でもあります。 ダンブルドアがいかにハリーを守り導き、ヴォルデモートとどのように対決したのかを紐解きながら、彼の比類なきリーダーシップを解説していきます。

ヴォルデモートは元教え子!ホグワーツ魔法魔術学校の教授から校長へ

ダンブルドアは11歳でホグワーツ魔法魔術学校に入学し、「ホグワーツ校始まって以来の秀才」と呼ばれるほどの才能を発揮しました。そして在学中に監督生や首席になり、卒業後はホグワーツで変身術の教授に就任しています。 この間、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に登場するニュート・スキャマンダーや、のちにヴォルデモート卿となるトム・リドルを教えています。問題児だったニュートを庇ったり、当時すでにリドルの闇の一面を見抜いていたりと、生徒思いで観察眼の鋭い様子が伺えます。 ホグワーツの校長に就任してまもなく、リドルが「闇の魔術に対する防衛術」の教授職を希望してきます。2回目の懇願にも関わらず、この時も冷静に断ったダンブルドア。その後リドルは闇の魔術に魅入られ、ヴォルデモート卿として暗躍し始めるのです。

ハリー・ポッターを導き見守る唯一無二の存在!

ヴォルデモートの襲撃によって父ジェームズと母リリーを失ったハリーは、ダンブルドアに保護されて親戚のダーズリー家に預けられます。それ以来、ダンブルドアに忠誠を誓ったハグリッドやホグワーツの教授陣たちにも、ハリーを見守る役割を担わせていました。 元はといえば、トム・リドルの才能を見出しホグワーツに入学させたのはダンブルドア自身。予言で告げられた「ヴォルデモートに対抗し得る魔法使い」として生まれるのがハリーであることを知り一家を保護しようとしましたが、結局彼の父母を守れず、ハリーに過酷な運命を課してしまったことに責任を感じていました。 こうして、ハリーがダーズリー家で暮らす間も、ホグワーツに入学した後も、時に厳しく時に優しく、常に彼の成長と安全を見守り続けていたのです。そして、ハリーにとってもダンブルドアはなくてはならない唯一無二の師匠となっていきました。

【人望のなせる業】ヴォルデモートと戦うため「不死鳥の騎士団」を結成

ハリーポッター 謎のプリンス
© Warner Bros. Pictures

トム・リドルを正しい道に導けなかったことに責任を感じ、ヴォルデモートの勢力と対抗するため密かに「不死鳥の騎士団」を結成。一度はヴォルデモート失踪により活動を休止しましたが、ハリーがホグワーツに入学して4年後、ヴォルデモート復活により再開します。 不死鳥の騎士団は不死鳥が守護霊であるダンブルドアに因んだ名であり、彼を慕う者たちが多く参加しています。しかもみな、かなり優秀な魔法使いばかり! ホグワーツ副校長のマクゴナガル先生、心優しい森の番人ハグリッド、敵対していたスネイプ教授、ハリーの両親や後見人のシリウス・ブラック、ダンブルドアの弟アバーフォースなど、ダンブルドアに忠誠を誓う者や親友、近親者が名を連ねています。

冷徹な策士としての一面も!圧倒的才能を誇る史上最高の魔法使い

ヴォルデモートほどの闇の魔術力をもってしても、ダンブルドアを破ることはできませんでした。直接的な対決ではヴォルデモートを圧倒しています。 その一方、ヴォルデモートが作った「分霊箱」の一つがハリー自身であることを知り、ハリーに自ら「死」を選ばせるよう導くという、目的に対する徹底した冷徹さも持ち合わせています。ヴォルデモートの手先だったスネイプがハリーの母リリーを愛していたことを利用して二重スパイをさせるなど、水面下の策略や駆け引きもすごい! 圧倒的な魔法の能力と卓越した指導力と洞察力で、史上最高の魔法使いと呼ばれたダンブルドア。自ら招いた過失は必ず自身の手で責任を取るといった行動は、現実のあらゆる指導者たちにもぜひ真似していただきたい点です。

ファンタビ新作で若き日のダンブルドアに会える!

ヴォルデモートの配下にいる闇の魔法使いたちが常にハリーを狙っているという危険な状況で、ホグワーツ魔法魔術学校のトップである校長を務め、しかもハリーを守り続けたダンブルドアの手腕は危機管理対策のお手本! 優秀な協力者が結集して忠誠を誓い、手足となって働くのもダンブルドアの人徳のなせる業。しかし、かつて権力を欲したせいで妹を死に追いやった過去から、自責の念と権力欲への自制心も忘れないようにしているのです。 トップに立つ者は自身の欲に溺れず、常に冷静に周囲を見渡せる精神力の強さも必要ですね!自然とこんなリーダーの下で働きたいと思わせてくれるダンブルドアというキャラクター、いかがだったでしょうか? 2018年11月23日公開の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』には、ニュート・スキャマンダーを教えていた頃の若きダンブルドア教授が登場します。こちらもお楽しみに!