2018年7月27日更新

魅力的なキャラや社会風刺が話題に!アニメ『ゲゲゲの鬼太郎(6期)』が今熱い!!

ゲゲゲの鬼太郎
(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

個性豊かな妖怪たちや引き込まれるストーリーで長年にわたって愛されている『ゲゲゲの鬼太郎』。何度もアニメ化され、2018年から第6期が放送されています。斬新なキャラクターデザインや現代社会をも風刺した深い脚本に注目が集まっています。

長年にわたり愛される名作!『ゲゲゲの鬼太郎』とは

ゲゲゲの鬼太郎
(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

『ゲゲゲの鬼太郎』の原作は水木しげるによる漫画作品で、墓場から生まれた幽霊族の末裔の少年「鬼太郎」が様々な妖怪たちとバトルや触れ合いを繰り広げる物語です。 1954年の紙芝居から始まり、1965年から1997年までの間に多くの雑誌で連載。1996年には日本漫画家協会賞・文部大臣賞を受賞しました。原作の漫画やアニメを中心に様々なメディア展開を見せ、誰もが知る国民的作品として半世紀以上にわたり愛されています。 当初は『墓場鬼太郎』というタイトルで連載していましたが、アニメ化に伴い変更され、怪奇・ホラー要素が強かった作風も、鬼太郎と妖怪の対決を主にして、コメディ要素も少し見受けられるようになるなど変化しました。

『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親!巨匠、水木しげる

ゲゲゲの鬼太郎
(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

水木しげるは1922年3月8日に大阪府で生まれ、太平洋戦争で兵役に就き、左腕を失うなど過酷な体験をしてきました。 そんな中、1958年に『ロケットマン』で貸本漫画家としてデビューします。 1960年には『ゲゲゲの鬼太郎』の原型となる「墓場鬼太郎」シリーズを発表します。その後も『悪魔くん』や『河童の三平』等多くの名作を世に出してきました。 「妖怪」という存在、キャラクターを世間に大きく広めたパイオニアであり、数多くある「妖怪漫画」の生みの親とも言える人です。 妖怪文化のみならず漫画界へも大きく貢献した功績が称えられ、「紫綬褒章」「旭日小綬章」「アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞」など多くの賞を受賞してきました。 さらに妖怪研究の第一人者として世界妖怪協会会長、民族芸術学会評議委員、日本民俗学会会員なども歴任。 2010年には文化功労者にも選ばれました。戦争という悲惨な体験を通じ、非凡な感性や人生観を持っていた水木しげる。2015年11月30日に93歳で永眠された後も多くの人に影響を与えています。

タイトル変更で実現!?意外な船出だったアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』

『ゲゲゲの鬼太郎』が初めてアニメ化されたのは1968年1月のことです。原作が既に人気作になっていたこともあり「妖怪ブーム」を巻き起こした記念すべき作品です。 実はもっと前にアニメ化の話は出ていたようですが、『墓場鬼太郎』の「墓場」という単語が入った作品をアニメにするのはどうだろうとスポンサーが付かず断念。再度話が上がった際にタイトルを変更することで話が落ち着き、アニメ化にこぎつけました。 「ゲゲゲ」というフレーズが採用された経緯は、水木しげるが幼少期に自分の名を上手く言えず「げげる」と発音しており、あだ名がそのまま「ゲゲ」になったことが由来だそうです。 その後は1960年代から2010年代まで、各年代ごとに6つのシリーズとして放送されてきました。2期は1期の続編、3期以降はリメイクという形で製作されてきました。キャラクターデザインは勿論、鬼太郎達の性格や脚本も年代ごとに変化しており、まさに時代とともに歩んできた作品と言えます。

「ねこ娘」の大胆な変更が大きな話題に!

ゲゲゲの鬼太郎
(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

『ゲゲゲの鬼太郎』第6期で大きな反響を呼んだのが鬼太郎ファミリーの一員である「ねこ娘」のデザイン変更です。今までは鬼太郎たちとほぼ同じ等身で、子供っぽいデザインだったのが大幅に変更。等身が上がり、モデルのような体形になり、容姿が端麗になったこともあり、一気に大人っぽくなりました。 時代と共にキャラクターデザインが変化してきた鬼太郎達ですが、ここまでの大幅な変更はあまりなく、初見のインパクトは絶大。発表されるや否や大きな話題になりました。ある意味で6期『ゲゲゲの鬼太郎』の象徴的な存在と言えます。 等身が上がったことにより戦闘シーンの迫力が上昇。さらに性格面でもより大人らしくなり、頼りがいがある面を見せ、まなから「ねこ姉さん」と呼ばれ慕われるなど新たな魅力を発揮。一方で鬼太郎への恋心や次節魅せる猫妖怪らしさはそのままであり、視聴者からの反応も好評のようです。

ヒロインでありもう一人の主人公?「犬山まな」が生まれた経緯

ゲゲゲの鬼太郎
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「ねこ娘」と共にWヒロインとして注目を浴びたのが「犬山まな」です。普通の中学校に通うごく平凡な少女ですがふとしたことから鬼太郎達と接点を持つことに。 その後、持ち前の積極性と優しさから妖怪の世界と関わるようになっていきます。「3話「たんたん坊の妖怪城」ではとっさの判断から子供たちが救われるきっかけを作ったり、12話「首都壊滅!恐怖の妖怪獣」では鬼太郎を救うなど、物語のキーパーソンとなることも少なくありません。 一方で、名無し(後述)に謎の紋を埋め込まれるなど不穏な展開も見せており、今後の物語でも重要な役割を担いそうです。

暗躍する影…「名無し」の行動から目が離せない

ゲゲゲの鬼太郎
(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

6期『ゲゲゲの鬼太郎』のストーリーで不気味な存在感を示している、顔に仮面を付け、黒いマントを羽織った謎の男。人間なのか妖怪なのかも不明です。 公式でもその素性は一切明かされておらず、名前も「名無し」となっていて不明です。声を担当しているのはナレーターでもお馴染みの銀河万丈です。 1話で早々に登場し、まなを救い一件落着、だった鬼太郎を突然矢で射抜き、強烈なインパクトを残します。(致命傷にはならず助かりましたが)その後も凶悪な妖怪を次々に復活させるなど暗躍。12話では初めて言葉を発しましたが意味不明な言葉のみで謎だらけに終わり、その目的は依然不明なままです。 犬山まなに目を付けている節があり、彼の登場する回の殆どがまなも登場する回となっています。初めて言葉を発する直前には妖怪獣の遺恨らしきものをまなの身体に送り込んだり、彼女を使い何かを起こそうとしている事は間違いなさそうです。 今後の展開で大きな影響を及ぼしそうなこの男から目が離せません。

『ゲゲゲの鬼太郎』の真骨頂…奥深い物語と社会風刺は健在!

ゲゲゲの鬼太郎
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魅力的なキャラも去ることながら、今回の『ゲゲゲの鬼太郎』が注目されている大きな要因の一つが物語の奥深さです。 2話や3話のような悪役の妖怪を倒す王道の展開から7話「幽霊電車」のような「鬼太郎」では欠かせないホラーチックな回、8話「厄運のすねこすり」では一匹の妖怪と一人の老婆を描いた切なくも感動を呼ぶ回等、まるで違うアニメの様な多岐に渡るストーリーは見る人を飽きさせません。 奥深い物語に加え、本作の見どころとして「社会風刺」があります。人間と妖怪の境界、対立を軸に展開される中で、現代社会の歪みや闇を見事に溶け込ませているのです。 7話「幽霊電車」や9話「河童の働き方改革」ではいじめやブラック企業、13話「欲望の金剛石!輪入道の罠」では欲にまみれた人達の末路や子供向けアニメで扱うのが驚きとも言える裏市場の闇や貧民街の子供、難民等の人身売買をさらっと取り上げています。 前述の8話では「すねこすり」という妖怪の性質と「地方の過疎」という社会問題を組み合わせ、切なすぎる物語が描かれました。妖怪の性質と社会風刺を上手く組み合わせた話は多く、人々の心に問いかけてきます。 ただの妖怪物語ではない、本シリーズ特有の奥深さは今回の『ゲゲゲの鬼太郎』でも健在です!

魅力的な声優陣の好演も光る!

アニメに命を吹き込む声優。6期『ゲゲゲの鬼太郎』でも魅力的な面子が揃っており、視聴者を楽しませてくれています。特に「峰不二子」役やニュース番組「報道ステーション」のナレーターでもお馴染みの沢城みゆきが主人公・鬼太郎を演じる事や声優界の大御所、初代鬼太郎も演じていた野沢雅子が目玉おやじを務める事は大きな反響を呼びました。 また、その性格と行動力から物語をかき回すことの多い「ねずみ男」役の古川登志夫の熱演も話題になっています。「ねずみ男はかねてやりたかったキャラだったので、念願がかなったという思いです」とも語っており、まさにハマリ役と言えますね。 5期までとは少し違い、落ち着いた印象のある6期の鬼太郎。沢城さんの低音ボイスともマッチしていて好評となっています。

ゲゲゲの鬼太郎
(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

そんな本作の次回放送は、7月29日(日)朝9時放送「かわうそのウソ」!これを機に、是非チェックしてみて下さいね!