2018年7月31日更新

【全文和訳】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』キャストがジェームズ・ガン監督の復帰を嘆願

©MARVEL STUDIOS

先日過去のツイッターでの発言が問題となって『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3』の監督を解雇されたジェームズ・ガン監督の復帰を嘆願する文書をキャストたちが発表しました。その全文を紹介しています。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』キャストがジェームズ・ガン監督の復帰を嘆願

先日発表された、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズを監督したジェームズ・ガンの解雇劇。監督の過去の不適切なツイート内容を受けて、続編の監督から解雇されたというこの一件は、業界内外に衝撃を与えました。 ファンからの抗議を含め、さまざまな意見がネット上で飛び交うなか、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのキャスト陣がジェームズ・ガン監督の復帰を嘆願する声明を公開文書として発表。 文書には、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、デイヴ・バウティスタ、といった主要メンバーキャストに加えて、ヨンドゥ役のマイケル・ルーカー、ネブラ役のカレン・ギラン、マンティス役のポム・クレメンティフ、そして監督の弟ショーン・ガンのサインが見られます。 この記事では全文の和訳を記載します。

【全文和訳】キャストからディズニー社への公開文書

私たちのファン、そして友人たちへ。 私たちはジェームズ・ガン監督を全面サポートします。先週の突然の解雇劇にはほんとうに驚かされましたし、それからの10日間は、考え、祈り、聞き、議論のうえで返答をするために意図的に待っていました。 その間には「ジェームズ・ガン監督が描く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3』が観たい!」と思っているメディア関係者やファンの、溢れんばかりのサポートに勇気づけられました。しかし同時に、監督をとりまく突飛な陰謀論に簡単にだまされ、信じ込んでしまった人たちに落胆させられたりもしました。 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズに関わることができたことは、お互いにとって本当に光栄なことでした。この時間なくして、ジェームズへの私たちの愛や、支持する気持ち、感謝を表現することはできません。私たちがこの声を発表するのは、彼の過去の"ジョーク"を擁護するためではなく、何年もの時間をかけて一緒に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズを作った経験をシェアするためです。 解雇に際して彼が見せた姿は、一貫して、毎日撮影セットにいた彼と同じものでした。そして彼が、何年か前に表明した謝罪と、今回表明した謝罪は、彼の心からのものであると信じています。私たちが信頼し、そして愛している彼の心からの謝罪であると信じているのです。 彼はこの「ならず者たちが救いを見出す物語」を描くために私たちをキャスティングしましたが、結果としてそれは私たちの人生を変えたのです。そしてその「救いを見出す」というテーマは、今このとき以上に活きている瞬間はないでしょう。 私たちみんな、今後もジェームズという友人と仕事ができる日を楽しみにしています。彼の物語は、決して、終わってなどいないのです。 世論という名の法廷には、適正な手続きというものはほとんどありません。ジェームズは、裁判にかけられるのが最後になるほどの善人ではないかもしれません。たとえ、政治的思想の違う人が簡単に誰かをつぶしにかかれることや、群集心理を武器にすることが出来なくなることを私たちが望んでいたとしても、この国で意見の分断が大きくなっていることを考えれば、今回のような例は今後も続くと言えるでしょう。 これは私たちの願いでもありますが、今回起きたことが私たちにもたらすのは、デジタル機器をつかって何か言葉を書き残すうえで、お互いや自分自身に伴う大きな大きな責任を認識するための教訓になる一例です。将来的に、私たちや社会が何かを表明しようと決断する前に、2度考える機会をくれるという、そういった一例になれば良いなと思っています。そうした学びとなれば、お互いを傷つけるのではなく、互いを助け、癒し合う力がつくことにつながっていくかもしれませんから。 私たちの想いを読んでくださり、ありがとうございます。

世界的大企業、ディズニー社はどのように反応するのか?

今回の嘆願書での願いは、「ジェームズ・ガンの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3』監督への復帰だけでなく、彼が今後も気持ちよく映画制作において活躍できること」です。 世論からのわかりやすい批判だけを即座に聞き入れたり、変わることのできた人の過去をいつまでも問題視するのではなく、何か大切なことを学び取り、前へ進む力にしよう。 この声明には、そんなメッセージが込められているように感じられます。メンバーたちの監督への分厚い信頼や深い愛が、痛いほどに伝わりますね。 本国アメリカではその想いに呼応して35万人による署名が集まった、と米メディアVarietyなどによって報じられています。この運動は50万人を目標としており、現在も続いています。 この言葉たち、そして動きから伝わる大きな愛は、果たして、多くの作品で「愛の美しさ」を表現したディズニーという巨大企業をどう動かすのでしょうか? 今後の展開にもまだまだ注目が集まりそうです。