2018年8月24日更新

"MeToo"運動の中心人物のひとりは、加害者でもあった

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"MeToo"運動の中心人物のひとりでもあった、女優、映画監督のアーシア・アルジェントが過去に行った性的暴行の和解金を支払っていた、という衝撃のニュースが報じられました。

アーシア・アルデントが過去に性的暴行をはたらき、和解金を支払っていた事実が発覚

アーシア・アルジェント
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映画製作の聖地ハリウッドの歴史上、最大のスキャンダルとも言えるほどの大きなショックを全世界に与えた、大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行事件。 歌手、女優、モデルなど、芸能界で活躍している、少なくとも80人以上の女性たちが次々と過去の被害を訴え、"MeToo"運動が始まったことはご存知の方も多いでしょう。ハーヴェイ・ワインスタインはその後、ついに警察へ出頭することになりましたが、またひとつ新たな、衝撃のニュースが飛び込んできました。 "MeToo"運動の中心人物のひとりでもあった、女優、映画監督のアーシア・アルジェントが過去に行った性的暴行の和解金を支払っていた、と報じられたのです。 The New York Times誌によると、アーシア・アルジェントは2013年、カリフォルニアのホテルで当時17歳だった俳優、ミュージシャンのジミー・ベネットに性交渉を強要した、とのこと。カリフォルニアでは、法的に性交渉が認められているのは18歳以上の男女であるため、この行為はレイプにあたります。その結果、アーシア・アルジェントは38万ドル(約4200万円)の和解金を支払っていたようです。

「彼女が"被害者"として声をあげ続けていることで、トラウマが蘇った」

Happiest day of my life reunion with @jimmymbennett xox

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この衝撃的なニュースが報じられた後、アーシア・アルジェント本人はその報道内容を否定する声明を発表しましたが、2人が上裸で写るツーショット写真などが出回ったり、アーシア・アルジェント自身のインスタグラムの投稿が取り沙汰されてしまいます。 さらにこの件の"被害者"にあたるジミー・ベネットが「"MeToo"運動の中でぼくは自分の体験を語ることができませんでした。なぜなら、ぼくは非公式に和解することを選んでいたから」という、事実を認めるコメントを出したことで、彼女は窮地に追い込まれてしまう形となってしまったのです。 彼が改めてこの事実を公にする理由となったのは、アーシア・アルジェントが"MeToo"運動を主導し、"被害者"として声をあげ続けていたことで自身のトラウマが蘇ったことが大きいとも語っています。雑誌US Weeklyに掲載された彼のコメントは、「もう沈黙はしません」という言葉で締めくくられていました。 ここでひとつ疑問なのは、2018年5月のカンヌ映画祭で発表された「私は1997年に、ハーヴェイ・ワインスタインに強姦されました」というアーシア・アルジェントの訴えです。彼女はその痛みを同じ被害者たちと分かち合い、"MeToo"運動を進めてきたというのが世間の認識。そんな彼女が性的暴行をしたというのは、いささか疑問が残ります。 こうした不可解な点もあるこの一件は、一応過去に「和解」という結末を迎えています。そのためハーヴェイ・ワインスタインの時のように、ここから調書がまとめられたり、逮捕という動きが始まることはないかもしれませんが、ハリウッド映画界に与える影響は大きそうです。