© Agnès Varda - JR - Ciné-Tamaris - Social Animals 2016.

ciatr編集部が選ぶ今週公開のおすすめ映画『顔たち、ところどころ』他【金曜更新】

2018年9月14日更新

9月も半ばに差し掛かり、今週も注目の新作が続々と公開となります。そこで今回は、9月15日公開の映画『顔たち、ところどころ』をご紹介。映画監督と写真家、ふたりが挑む映画制作の様子を軽やかに追ったドキュメンタリーです。

アカデミー賞をはじめとする多数の映画賞にノミネート!映画『顔たち、ところどころ』

映画監督と写真家の、職業も性別も年齢も違うふたりが織りなす最高にステキな友情を追ったドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』。フランスを北から南へ、たくさんの人々とふれあいながら旅をしていくふたりの愛らしく素晴らしい姿が多くの観客を魅了し、アカデミー賞ドキュメンタリー映画部門やカンヌ国際映画祭でノミネートされるなど、高い評価を獲得しています。 そこで今回は、そんな本作のあらすじや見どころを公開前に少しだけご紹介していきますので、劇場に足を運ぶ前にぜひ一読してみてください。

年の差54歳のふたりが、「顔」に出会う旅に出る

87歳の映画監督のアニエス・ヴァルダと33歳の写真家のJRは、旅先で出会った人々の顔を撮り、それで映画を製作することに。フランスの田舎街をめぐる中でさまざまな出会いを経験し、時には言い合い、時には歌いながら、「計画しないこと」を条件に旅を繰り広げていくふたり。年の差54歳の友情は、どんな映画を織りなしていくのだろう。

でこぼこアーティストコンビによる最高の人生讃歌

映画監督のアニエス・ヴァルダ

顔たち、ところどころ
© Agnès Varda - JR - Ciné-Tamaris - Social Animals 2016.

アニエス・ヴァルダは1928年生まれの映画監督。ギリシャ人の父とフランス人の母を持ち、パリの大学で心理学の学士号を取得したのち、国立学校で写真を学び、TNP(フランス国立民衆劇場)にて専属のカメラマンを1951年から10年間経験。1954年から映画制作を始め、『ラ・ポワント・クールト』で映画監督デビュー。 以降コンスタントに作品制作を重ね、ドキュメンタリーとフィクション両方の映画を撮るなど、精力的な活動を続けています。

写真家アーティストのJR

顔たち、ところどころ
© Agnès Varda - JR - Ciné-Tamaris - Social Animals 2016.

1983年にパリ郊外にて生まれ、10代の頃からアートの世界に入り17歳の頃より写真を用いてのストリートアートの制作を開始。写真家アーティストとして世界中を渡り歩き、各国の街の壁を展示場所として写真を撮り続け、2013年には東京のワタリウム美術館にてアジア初の展示を行い注目を集めました。 写真にはいかなる説明も施さず、受け手に解釈を委ねるスタンスを貫いており、現在はパリとニューヨークを拠点としています。

思い出の場所で人生が交わっていく

顔たち、ところどころ
© Agnès Varda - JR - Ciné-Tamaris - Social Animals 2016.

あえて計画は立てずに思うまま気のままに歩き続け、行く先々で出会う人たちの「顔」を撮影していくふたり。年齢や職業、生き方や背景もさまざまな個性豊かな「顔」に触れ、それぞれの場所で心を通わせていきます。一期一会の旅の中で知っていく、たくさんの思い出の場所と生活がふたりの人生とゆっくり交わう様に、思わず胸が弾むことでしょう。 初めて見るのに懐かしい、そんな気分にさせてくれるような味わい豊かな映画制作の風景をとらえた、温かくヒューマニズムあふれるドキュメンタリー作品となっています。

今週も注目作が目白押し!

顔たち、ところどころ
© Agnès Varda - JR - Ciné-Tamaris - Social Animals 2016.

年の離れた異色のふたりの予想の付かない旅と個性豊かな出会い、そしてたくさんの「顔」とのふれあいを描いたドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』。各映画賞のドキュメンタリー部門へのノミネートを記録し、日本国内でも公開前から他分野の著名人から称賛を浴び、多くの人々の心を魅了しています。一度きりの人生だからこそ知り得る最高の体験が詰まった作品です。 また、今週はその他にも『ザ・プレデター』や『プーと大人になった僕』、『響ーHIBIKI-』など、邦洋問わず幅広いジャンルの話題作が続々と公開されます。映画ファンのみならず、秋の初めのお出かけに劇場で映画を楽しんでみるのはいかがでしょうか。