2018年9月30日更新

「スター・ウォーズ」シリーズのプロデューサー、ゲイリー・カーツが逝去

©LUCASFILM

「スター・ウォーズ」シリーズのプロデューサーとして知られるゲイリー・カーツが、78歳でガンによって逝去したことが発表されました。

映画史に残る敏腕プロデューサー、ゲイリー・カーツが逝去

スターウォーズ 新たなる希望
©LUCASFILM

映画史に燦然と輝く最高の名作のひとつ「スター・ウォーズ」シリーズのプロデューサーとして知られるゲイリー・カーツがガンによって逝去したことが発表されました。78歳でした。 ゲイリー・カーツは、モンテ・ヘルマンが監督し、当時無名だったジャック・ニコルソンが主演した西部劇『旋風の中に馬を進めろ』(1966)の助監督からキャリアをスタート。すぐに徴兵されてベトナム戦争に従軍しますが、そこでも記録映画を製作していました。 帰還後、モンテ・ヘルマン監督が名をあげることになる映画『断絶』(1971)にも製作として携わります。それがきっかけとなってジョージ・ルーカス監督と出会い意気投合し、ジョージ・ルーカスとともにルーカスフィルムを創設。 ほどなくして、彼の出世作である『アメリカン・グラフィティ』(1973)からプロデューサーを務め、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)を成功に導いていったのです。 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の制作現場では、そのプロジェクトの壮大さ故に疲れが爆発しそうになっていた監督、スタッフたちをフォロー。すべての伝説のはじまりを縁の下から支えました。 続編の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』では制作予算の都合からジョージ・ルーカス監督と衝突してしまい、監督が降板する事態に直面してしまいますが、ここでも敏腕プロデューサーぶりを発揮。監督を引き受けたアーヴィン・カーシュナーとともに、キャラクターをより掘り下げていく物語を作り上げます。 その結果、「大ヒット映画の続編」というプレッシャーのかかる映画でありながら、シリーズの中でも特にファンから人気が高いと言われる一本を完成させたのでした。

初代「スター・ウォーズ」シリーズのスター、マーク・ハミルも追悼

「スター・ウォーズ」シリーズのオリジナル3部作の主演を務めたマーク・ハミルはゲイリー・カーツの死を悼み、SNS上で以下のような彼への謝辞を述べています。 「生涯の友を失ってしまった。彼は優しく賢く、多彩なアーティストでもある映画製作者だった。彼が映画というものにもたらした功績は計り知れないと言っても過言ではないだろう。彼と仕事ができたことを誇りに思うし、彼を知っていたということだけでも、ぼくは恵まれた人間だと思う」 ゲイリー・カーツは「帝国の逆襲」を最後に独立しました。その後は『ダーククリスタル』や『オズ』などを製作して高い評価を得たものの、興行的な失敗のあおりを受けて映画業界から引退。それゆえ、プロデューサー人生の中で数多の作品を手がけた、とは言えませんが、映画史に残る名作を手がけた功績は、マーク・ハミルが言うように、計り知れないものと言えるでしょう。 映画に生きたゲイリー・カーツという偉大なプロデューサーの冥福を祈るとともに、ここに哀悼の意を表します。フォースとともにあらんことを。