2018年12月14日更新

アニメ映画『グリンチ』を大解説 実はミニオンづくし!カンバーバッチネタにもあなたは気づいた!?

グリンチ
©︎2018 UNIVERSAL STUDIOS

2018年11月14日公開のイルミネーション最新作『グリンチ』。実はミニオンの小ネタが多数登場しているんです!最も心温まる『グリンチ』の魅力と共に、徹底解剖していきます。

『グリンチ』が可愛すぎる……!この冬最高に胸キュン

「ミニオン」シリーズや『SING』、『ペット』などで知られているアニメーションスタジオ、イルミネーションが手がける最新作はドクター・スースによる児童絵本を原作とした『グリンチ』。これまで何回もアニメーションまたは実写で映像化されてきた、サンタに並ぶクリスマスの代名詞的なこのキャラクター。イルミネーションはどのように描くのでしょうか? イルミネーションだからこそ描けた『グリンチ』、そして映画に登場する小ネタを含めた魅力について迫ります。

『グリンチ』あらすじ

あるところに、家族も友人もいない孤独な男、グリンチがいました。彼は愛犬のマックスと共に誰も来ないような山のてっぺんに住んでいました。そんな彼がこの世で最も嫌うのが、誰もが幸せな気分になるはずの“クリスマス”。そして、山の麓にはフーの村という、村人全員がクリスマスに命をかけるほど全力で楽しむ村があったのです。 過去のトラウマによって、とにかくクリスマスが嫌いなグリンチ。かくして、彼はこの村からプレゼントを、そしてクリスマスを台無しにすることを画策するのでした。

同時上映『ミニオンのミニミニ脱走』

ミニオンのミニミニ大脱走
©︎2018 UNIVERSAL STUDIOS

本作には同時上映として短編映画『ミニオンのミニミニ脱走』が上映。映画三作目である『怪盗グルーのミニオン大脱走』のスピンオフ的な内容となり、映画で登場した囚人ミニオンが脱走しようとします。 実は脱走するつもりじゃなかったのに、脱走することになったミニオンたち。そのシュールさ、テンポの良さがクセになる!シリーズファンは必見です。

ジム・キャリーの実写版『グリンチ』との違いは?これまでの映像作品と比較

さて、本作の前に映画化され、クリスマス映画として親しまれているのが2000年に公開された『グリンチ』。初の実写化作品として、グリンチ役にジム・キャリーを迎えたことが話題となりました。そんな実写版と本作にはどのような違いがあるのでしょうか。

実写版のグリンチ=超嫌われ者だったが、今回はそうでもない

実写版(ジム・キャリー版)では、グリンチは村人から忌み嫌われる存在でした。恐るべき、悪い人間として噂が広まっている中、シンディという少女が彼に歩み寄っていったのです。彼女の努力によって、周りは戸惑いながらもクリスマスのイベントにグリンチを迎えました。しかし、そこでもグリンチを幼少期いじめていた市長には、依然として嫌われてしまいます。 しかし、イルミネーション版『グリンチ』では誰も彼を嫌っていません。むしろ彼に自ら挨拶するどころか、ハグさえ厭わない住民までいるのです。そして、実写版グリンチのトラウマはそのいじめにありましたが、今回は彼が誰かから直接的にいじめを受けていたという描写が削られています。 もちろん、少し様子を伺われている節はありますが、決して負の感情を抱いていない点が大きな違いでしょう。そして、これにかなり心打たれてしまうのです……。

大人向きから子供向きにシフト

また、実写版ではいじめに続いてグリンチの初恋の人が登場するなど、男女の色恋沙汰要素が随所に存在していました。「いじめの張本人である市長に彼女をとられてしまっていた」という描写がミソでもありましたが、今回はそういった色恋が一切排除されています。 あくまで、他人に優しくいること、いたわることに焦点を当てた本作は、イルミネーションスタジオが手がける作品のメインターゲット層である子供向きに改変されているように感じました。

英語版はカンバーバッチ、日本版は大泉洋!イルミ版は声の演技が良い感じ

グリンチ カンバーバッチ 大泉洋
©︎2018 UNIVERSAL STUDIOS

本作はグリンチの声優を、人気英国俳優ベネディクト・カンバーバッチが務めたことでも話題になっていました。彼は以前「ホビット」シリーズでドラゴンのスマウグ、『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』のクラシファイドでも声優を務めるなど、実は声だけの演技も実力派。 対して日本語の吹き替えを務める大泉洋も、カンバーバッチ同様演技力の高い俳優として知られています。それだけでなく、『千と千尋の神隠し』、『ブレイブ ストーリー』や『思い出のマーニー』、『バケモノの子』と大作アニメ映画で声優としての実績も積んでいます。 話題の芸能人が起用されがちな日本語吹き替え問題。しかし、今回はそのクオリティが確実に保証されているのです。

『グリンチ』はミニオン要素が豊富?小ネタを紹介

そして、本作は一見シンプルなストーリーでありながらも、一回見ただけでは全て見つけることがほぼ不可能と思われるほどの小ネタが満載だったりする点が面白いです。合計10以上にも及ぶものの中から、一部を紹介したいと思います。

1.グリンチが怪盗グルーの格好をしている

怪盗グルー
©Universal Pictures

まず、イルミネーションスタジオの看板作品『怪盗グルーと月泥棒』に関連した小ネタ。グリンチがサンタに変装するために必要なソリを奪おうとする時、彼はグルーと同じ格好(黒とグレーのストライプ柄マフラーに、小さめな黒い帽子)をしています。

2.「Happy」のファレル・ウィリアムズがナレーター

「ミニオン」ネタは他にもあります。『怪盗グルーの月泥棒』の主題歌でもあり、世界的に大ヒットした人気曲「Happy」を歌うファレル・ウィリアムズが本作でナレーションを務めているのです。ちなみに、「Happy」は本作のとあるシーンにも使用されているので要チェック!

3.『ドクター・ストレンジ』ネタも登場?

『ドクター・ストレンジ』
©︎DISNEY/MARVEL

これは何とグリンチの声を演じた俳優、ベネディクト・カンバーバッチネタ。彼がマーベル・シネマティック・ユニバースでドクター・ストレンジ役を務めていることを知っている人は多いと思いますが、本作ではグリンチの屋敷の窓に注目。 完全に同じ、とまではいかないものの、デザインがストレンジのサンクタム・サンクトラムの窓の模様と酷似しているのです!

4.原作者の名前がこっそりと……

最後に、99%初見では気づけない細かいネタをご紹介。 それは、グリンチがサンタの衣装を作っている時のミシンの型名!“Theodor”と表記されたそれは、グリンチの生みの親でもあるドクター・セウスの本名、Theodor Geisei(セオドア・ガイゼル)を意味しているのです。ロゴもかなり小さいので、これに気づいた人はすごい!

イルミネーションだから表現できた“ふわふわ”グリンチ

グリンチ
©︎2018 UNIVERSAL STUDIOS

その優しいストーリーと声優の演技力、小ネタなどを本作の魅力の一部として紹介してきましたが、何より大きいのは、そもそものアニメーションの質の高さにあります。シンディがサンタに手紙を出そうと急いで、すべりだいで滑っていくシーンのカメラワークは臨場感抜群!さらに、何と言ってもグリンチの毛の表現が凄まじいのです。ふわっふわ。一体どうやったらあんなにアニメで、ふわっふわ感を出せるのか。 「グリンチ、もう絶対触ったら気持ちいいじゃん!」と思いながら観進めていくストーリーの中で、グリンチが孤独を感じるシーンが登場すれば、もう可哀想でたまらなくて私が抱きしめたくなる。“あの”いじわるで悪臭放つキャラクターをここまで可愛くできたのも、イルミネーションの手腕なのです。 『グリンチ』は2018年11月14日(金)より全国ロードショー