2023年6月7日更新

「ワンピース」Dの一族・意志とは?キャラ一覧やその意味を徹底考察!

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ONE PIECE ワンピース ルフィ
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『ONEPIECE(ワンピース)』の主人公「モンキー・D・ルフィ」のミドルネームであるDという文字。他にも同様の名を持つキャラクターが登場し、彼らは「Dの一族」と呼ばれています。それに伴い、「Dの意志」という言葉も度々登場しますが、その意味や実態はいまだ謎が多いのです。 今回は、そんな「D」について明らかになっている最新情報や関係のあるキャラをおさらい。また、その存在にまつわる謎についても考察していきます! ※この記事では「ワンピース」における最新情報に触れています。読む際はネタバレに注意してください。

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「Dの一族」と「Dの意志」とは

「Dの一族」とは

ワンピース ルフィ ロー

「ワンピース」には、様々なキャラクターが登場します。その中でも、主人公のモンキー・D・ルフィを筆頭に、物語の核に触れるキャラクターに共通してミドルネームとして用いられているのが「D」です。この名を持つ人物は作中で「Dの一族」と呼ばれていて、重要な事件や物語の鍵となる出来事に毎度関わってきます。 そんな「D」に関して作中で初めて言及されたのは、「生きていたのか、“D”の意志は……」というドクターくれはのセリフ。これは17巻で、チョッパーが麦わらの一味に加わり、島を出る際にドクターくれはがルフィの手配書を見て呟いたセリフです。

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「Dの意志」とは

エース ワンピース

そんな「Dの一族」と「Dの意志」、一見すると同じものを指していて、一族が意志を継いでいると解釈可能です。しかし、物語が進むにつれて重要人物の会話の中に「Dの意志」という言葉が登場するようになり、少しずつその謎が明らかになってきています。 その会話の内容は、「“D”の意志を世界政府は恐れている」「Dは神に近い天竜人を脅かす存在である」「血縁を絶っても意志を受け継ぐものが現れる」といったようなもの。このことから、海軍と世界政府にとってDは警戒すべき存在であることがわかり始めます。 また、「ロジャーの意志を継ぐ者達がいるように、いずれエースの意志を継ぐ者も現れる……、“血縁”を絶てどあいつらの炎が消えることはねェ……」という59巻で白ひげが放ったセリフから決して「一族=意志」という訳でもないことが判明。 そして、一族であっても意志の存在を把握しているとは限らないことも、ルフィを見れば明らかです。このように少しずつパズルのピースは集まってきてはいるものの、いまだ謎の多い“D”。これからも「ワンピース」の核に関わってくることは間違いないですね。

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【最新①】Dの一族の新情報が判明

ここから先は『ONE PIECE』最新話までのネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

Dとはかつての世界政府と敵対した一族

1085話では、イム様がコブラ王から「D」について尋ねられ、「かつて我々が敵対した者達の名」と答えるシーンが描かれました。 おそらくイム様は世界政府を作った「最初の20人」のひとりと思われるので、我々とはその20人のことを指しているのでしょう。Dの一族は800年前から存在し、なんらかの理由で最初の20人と争っていたようです。 さらに現時点で存在するDについて、「己の名の意味も知らぬ抜け殻」と表現される場面もありました。とすると、最初の20人がDの一族を根絶やしにし、そのせいで本来継承されるべき「意味」が途絶えてしまった……などという過去があるのでしょうか。

ネフェルタリ家もDの一族

さらに800年前のアラバスタ王国の女王であり、最初の20人のひとりでもあるネフェルタリ・リリィも、ミドルネームに「D」を持っていることが明らかになりました。 最初の20人でありながら、なぜか敵対していた一族と同じくDの名を持つ彼女。その理由については今のところわかっていませんが、今後の展開の鍵になりそうですね。 Dが家系で受け継ぐ名前なのであれば、ネフェルタリ家の人間すべても自然とDの一族になります。ただコブラの「我々もDである!!!」という宣言から、意志で受け継ぐ名前というふうにとらえることも可能です。 いずれにせよ、先祖のリリィがDの一族であったことと、上記のコブラの発言から、コブラとビビもDの一族であることが確定しました。

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【最新②】イム様・リリィとDの関係性を考察

リリィは初めからDの一族だったのか?

作中での描写からして、イム様はリリィがDの名を持つことにショックを受けていたようです。どちらも最初の20人だというのに、なぜそんな反応をしたのでしょうか。その理由については、おもに2つの可能性が考えられます。 1つは、リリィが初めからDの一族であったもののその事実をひた隠しにしていた可能性。実際、作中ではDを隠し名としている場面もあったため、ありえる話です。しかし、だとすればなぜ最初の20人という立場になったのかという疑問が残ります。 もう1つは、リリィがなんらかの理由で後からDの一族になったという可能性です。理由については、この名前を家系で受け継ぐものと仮定すれば、結婚とするのがいちばん自然でしょう。 するとどうしても連想してしまうのが、「ジョイボーイ」の存在。王族が普通に結婚をしてDの一族と結びつくとは思えないので、もしかしたらリリィは彼と駆け落ちでもしたのかもしれません。

【一覧】Dの一族であるキャラを一覧解説

作品の謎を解く上で重要な鍵となるであろうDの一族。ここからはDの一族13人を一覧で紹介したうえで、各キャラを解説していきます!

①:モンキー・D・ルフィ

ワンピース ONE PIECE ルフィ
©尾田栄一郎/集英社 ©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

本作の主人公で、「ゴムゴムの実」の能力者・モンキー・D・ルフィ。物語の最初に登場したDの名の持ち主です。そのため、第1話でルフィの名前が紹介された際に、ミドルネームの「D」に違和感を感じた人は少なくないと思います。 自己紹介をする際に、Dも含めたフルネームで名前を名乗ることが多いルフィですが、彼がDの意味について言及したことはこれまで1度もありません。そのため、意味などについては何も知らないと考えられます。 しかし、父親・革命軍総司令官のモンキー・D・ドラゴン、祖父・海軍本部中将のモンキー・D・ガープは2人とも巨大組織の上層部にいるため、何か知っているかもしれません。 特にドラゴンは、世界政府転覆を目論んでいる「世界最悪の犯罪者」として知られているため、Dの意志のもとに動いている可能性はありそうです。 さらに今後、ラフテルを目指していく中で、ルフィ自身もDの真相に関わる可能性は大いにあります。果たしてルフィはDの意志を継ぐ者なのでしょうか?これからの活躍に期待です。

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②トラファルガー・D・ワーテル・ロー

ワンピース ONE PIECE トラファルガー・ロー
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

ハートの海賊団船長のトラファルガー・D・ワーテル・ローは、「オペオペの実」の能力者で「死の外科医」と呼ばれている海賊です。一時的に王下七武海の1人でしたが、ルフィとともに王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴを打ち負かしたため、その称号は剥奪されています。 彼は、ロックスやロジャーと同様に、登場より後にDの名を持っていたことが発覚した人物です。ローが幼い頃、ドフラミンゴの海賊団にいた際の回想シーンにてその事実が明かされました。本人いわく、Dは隠し名、ワーテルは忌み名とのこと。 また、ドンキホーテ海賊団にいたコラソンというローの恩人である人物は、Dについてとても興味深い発言をしています。「真相は誰も知らないが、世界各地の歴史の裏で脈々と受け継がれている名だ……。そして、ある土地では“Dの一族”をこう呼ぶ者達もいる……。“神の天敵”」 コラソンは聖地マリージョア出身の元天竜人です。マリージョアでは、Dという名前は老人たちに嫌われていて、子供は悪さをするとDに食われると言われて育つと本人の口から明かされています。そのため「Dは“神の天敵”」という言葉は、言い換えると「Dは“天竜人の天敵”」なのかも知れません。 ロー自身も作中で、「Dはまた必ず嵐を呼ぶ」という発言をしています。Dについて何か知っている可能性は大いにありますね。新世界編に入ってから活躍の場が多いため、今後もDについての情報が彼から話されるかも知れません。

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③ゴール・D・ロジャー

大海賊時代が始まるきっかけを作った海賊王「ゴールド・ロジャー」。物語序盤から彼はこの名前で言い伝えられていました。しかし、後にDの名を持っていたことが明らかになります。 ドラム島でチョッパーがルフィたちの仲間になった直後、彼らを見送ったドクターくれはは、「お前達……ゴール・“D”・ロジャーを知ってるかい」とドルトン達に話しかけます。ゴールドロジャーのことですか?と訂正されると、彼女は「今はそう呼ぶのかい?」と返答するのです。

Dの謎を知っているのはロジャーと白ひげだけ?

また、白ひげのマリンフォードでの回想シーンにて、ロジャーは自らの名前がゴール・D・ロジャーであることを強く主張し、政府が勝手にゴールド・ロジャーと呼んでいることを話していました。 その際に白ひげは自分の海賊団に「マーシャル・D・ティーチ」(後の黒ひげ)というDの名を持つ奴がいると話し、ロジャーにDとは何なのか尋ねます。彼は「おお、知りてェか。よし、教えてやろう……、遥か昔の話だが……」と言い、回想はそこで終了。シーンは現在に戻り、その直後に白ひげはワンピースが実在することを言い切るのでした。 ロジャーと白ひげはDの謎を知る数少ない人物です。特に、1話から姿を見せているものの、いまだ謎の多いロジャーはこれからも過去が明かされていきそうです。2人の回想の続きもいつか描かれるかもしれませんね。 また、彼は昔はDの入った名前で呼ばれていたのに、現在は政府によってDが目立たない名前に印象操作されていたという事実も気になります。Dに最も関わりのある人物として、今後も要チェックです。

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④ロックス・D・ジーベック

ワンピース95巻の第957話で、Dに関する新事実が発覚しました。大海賊時代が始まる前、ロジャー海賊団が全盛期の頃に活躍していた海賊団の1つ、「ロックス海賊団」。その船長だったロックスのフルネームが「ロックス・D・ジーベック」であることがセンゴクの口から明かされました。 更に、メンバーに若き日の白ひげ、ビッグマム、カイドウ、ワンピースの映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』でルフィの前に立ちはだかった金獅子のシキ、スリラーバークでゾンビとして登場したキャプテン・ジョン、正体不明の銀斧、王直などがいたことが発覚。 ロックス海賊団は当時最強クラスの海賊団だったことが語られ、非常に話題になりました。彼らをまとめあげ、世界の王を目指してその名を轟かせていたロックス本人の強さも気になります。

ロックス本人は「ゴッドバレー島」で死亡

しかし、「ゴッドバレー島」でロジャーとガープの共同戦線によってロックス海賊団は壊滅。ロックスもそこで死亡したとのことでした。 急に明らかになったこのゴッドバレーでのロックスとロジャーの対立。これは、もしかすると黒ひげとルフィの対立を模しているのかもしれません。ルフィと黒ひげはどちらもDの持ち主ですが、お互いの考えは正反対と言ってよいほど違うものです。 黒ひげ初登場シーンでも、ルフィとチェリーパイの味に関して真逆の意見でした。ロジャーの意志をルフィが、ロックスの意志を黒ひげが継ぎ、闘いになるという展開は予想できます。また、ガープのもとで修行を積んだコビーが、ルフィと組む可能性は大いにありそうです。 もしかすると、今後どこかで「D」がぶつかり合う日が来るのかもしれません。

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⑤マーシャル・D・ティーチ

白ひげなき今、四皇の一角に君臨している黒ひげ。彼は「ヤミヤミの実」と「グラグラの実」の両方の能力者です。通常ひとつしか手にすることのできない実の能力を2つ有す、唯一の人物。まだまだ謎の多い彼もまた、Dの名を持っています。 白ひげは死に際に、黒ひげはロジャーの待っている男ではないと言い残しました。仮に、Dはロジャーの意志を継ぐことであるならば、彼はDの意志の継承者ではないと言えます。しかし、黒ひげはロジャーではなくロックスの意志をついでいるとするならば、彼もまた“Dの継承者”なのかもしれません。 今後もDに大いに関わってくる可能性ありです。

⑥ポートガス・D・エース

ワンピース ONE PIECE ポートガス・D・エース
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

火拳のエース(ポートガス・D・エース)は、ルフィの義理の兄で、白ひげ海賊団の2番隊隊長。ロギア系の「メラメラの実」の能力者です。マリンフォードの頂上決戦では、海賊王ゴール・D・ロジャーの実の息子であることも発覚し、話題になりました。彼もDの名の持ち主です。

⑦ポートガス・D・ルージュ

エースの母親であるポートガス・D・ルージュにもDが入っています。ロジャーに子供がいる可能性があると、政府が彼の投獄から10ヶ月以内に生まれる赤子を調べ始めた際、彼女は怪しまれないようにエースを20ヶ月もの間体内に宿しました。 その無理のせいか、エースを産み落としてすぐに亡くなってしまいます。エースとルージュはロジャーと非常に関係の深い人物でもあるので、今後回想などで登場する可能性は大いにあります。

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⑧ハグワール・D・サウロ

サウロは巨人族で元海軍本部中将という人物。ロビンの子供時代を描くエピソードで登場します。海軍に囚われていた、ロビンの母である考古学社のニコ・オルビアを逃亡させたことにより追われていた彼。その後ロビンと出会い、彼女の友人となります。 しかし、オハラ島にバスターコールが発動された際に青キジに氷漬けにされてしまい、その後どうなったのかは謎です。その際に青キジが放った技は「アイスタイムカプセル」。 この技は作中でもこのシーンでしか使われておらず、技名に“タイムカプセル”と入っているのも気になります。さらに、この回の題名は“未来へ届くように”というもの。もしかすると、今後また登場する可能性があるかもしれないキャラのひとりです。

⑨:モンキー・D・ドラゴン

革命軍総司令官であり、世界政府からは「世界最悪の犯罪者」として危険しされているモンキー・D・ドラゴン。ガープの息子であり、ルフィの父親です。 ドラゴンは作中でもかなりの大物として描かれているものの、実際の戦闘シーンが登場していないためその実力は不明。悪魔の実の能力の有無さえ依然分かっていない人物です。 彼は不条理な格差社会を目の当たりにして未来を変えようと、革命軍として決起。打倒世界政府を掲げる彼は、世界政府が恐れるDの一族の姿そのものと言えそうです。 顔や性格はガープにもルフィにも似ていませんが、確固たる信念を持つ点や信頼できる仲間がいる点、カリスマ性などは似ています。

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⑩:モンキー・D・ガープ

モンキー・D・ガープは「海軍の英雄」と称される海軍中将。ルフィの祖父でありドラゴンの父です。またエースをロジャーから託され、ルフィと共に自身の孫のように育てたのもガープでした。 世界政府に敵対するDの一族が多い中では珍しい海軍側の人間。ですがカープ自身は他の海兵と違って天竜人を嫌っており、大将に昇進しないのも天竜人の直属になりたくないからとのこと。 天竜人と因縁のあるDの一族が海軍幹部にいる点はやや不思議な気がします。ですが、海軍での自由な振る舞いや後進の育成などを見ていると、ガープは世界政府に近い位置から、正義が天竜人側に傾きすぎてしまうのを抑止しようとしているのかもしれません。

⑪:ネフェルタリ・D・リリィ

ネフェルタリ・D・リリィは800年前のアラバスタを統治していた女王です。「最初の20人」のひとりですが、聖地マリージョアへの移住を拒否し、天竜人とはなりませんでした。 その後リリィは表舞台には出ず、弟が王国を治めていたため、文献に彼女の名前は残っていません。ただし王家にはリリィが書いた手紙が受け継がれており、そのなかで彼女がDの一族だったと明記されています。 なぜ最初の20人だった彼女がDの名前を持つのか、その理由についてはいまだ明かされていません。限られた人間以外には隠していたのか、それとも後からその名を受け継いだのか……。これについても、今後の展開で詳しく説明されていくことでしょう。

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⑫:ネフェルタリ・D・コブラ

ネフェルタリ・D・コブラはアラバスタ王国の第12代国王。国と民のためを思って奮闘する名君で、多くの人間から愛されています。 王でありながら気さくな人物でもあり、何より娘のビビに対しては超親馬鹿です。新世界編以降では病のせいで身体が弱ってしまっていますが、王としての誇りは失っていません。 1085話でイムと対面した後、その場で始末されてしまいました。亡くなる直前、自身を助けようとしたサボに「我々もDである」という言葉を託します。

⑬:ネフェルタリ・D・ビビ

ネフェルタリ・ビビはコブラのひとり娘で、アラバスタ王国の王女です。整った容姿と抜群のプロポーションが目を引く美女で、王族としての風格も兼ね備えています。 心優しく快活な性格ですが、おてんばで大胆な一面も。激昂すると口調が荒々しくなることもあります。 1085話でのコブラの発言から、彼女もまたDの一族であることが明らかになりました。また作中のそれぞれのシルエットや、ビビが描かれた扉絵に「瓜二つ」というタイトルが描かれていたことから、リリィとビビはそっくりな見た目をしているのでは?という考察もあります。 イム様がビビの写真をじっと見つめている場面もあり、ふたりの関係が今後どうなるのかも気になるところです。

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【その他】光月家もDの一族?

作中で名言されてはいませんが、読者の間ではワノ国の将軍家である光月家もDの一族なのではと言われています。 Dの一族の1番の特徴は「死に際に笑うこと」です。ロジャーは処刑時に笑い、同じ場所で殺されそうになったルフィも、死を覚悟した瞬間に満面の笑みを浮かべました。そして光月おでんもカイドウとオロチに処刑された際、笑みを浮かべてこの世を去ったのです。 また処刑時のおでんの口から、ワノ国の鎖国は“巨大な力”から国を守るため光月家が行なったと判明しました。彼らはDの一族であったがために、後の天竜人からその身を狙われたのではないでしょうか。 「光月」の名に“D”の文字はないです。しかし“D”は「月」に変わり侍の国で生き続けていたのかもしれません。

Dの一族の特徴・能力

Dの一族の特徴は?

Dの一族の特徴として挙げられるのが、死に際に笑顔を浮かべる点です。全員の死に際の表情が描かれたわけではありませんが、エースやロジャーなどはその様子が印象的に描かれました。 ルフィも処刑台で首をはねられそうになった際に「にいっ」と満面の笑みを浮かべています。絶望的な状況すらも笑い飛ばすという心のあり方が一族の特徴なのかもしれません。 他にも自然と仲間が集まる点も特徴的。海賊なら気の合う仲間がいますし、海軍の場合も親友との絆が描かれていることが多く、人に好かれる気質を持っていそうです。 仲間が集まるということは、人の心を動かす力に長けているとも言いかえられます。ルフィは自分が好ましいと思った人物とあっという間に仲良くなれますが、それもDの一族の特徴が関係しているのかもしれませんね。

Dの一族のもつ能力は?

Dの一族がもつ能力として、まず最初に浮かぶのが「超巨大生物の声が聞ける力」でしょう。Dの一族には海王類やズニーシャ(象主)の声が聞こえる人物が、複数存在します。過去の回想ではロジャーが海王類の声を聞いており、現代でもルフィが海王類やズニーシャの声を聞く姿が描かれました。 しかしDの一族であれば、全員がこの能力を備えているわけではありません。また意思の疎通までできるのは今のところしらほし姫とモモの助だけであり、能力の有無や性能には個人差があるようです。

「D」に隠された意味を考察!

振り返ってみてもやはり謎の多いDですが、ここからはそんなDについての考察の中で有名なものを紹介すると同時に、最新情報がDに関係してくるのかについても予想していきます。

【意味①】D=Dawn(夜明け)説

遡ること、1巻の第1話「ROMANCE DAWN(冒険の夜明け)」。この説はDという文字が、この1話のタイトルにある夜明けという意味の「Dawn」の頭文字を意味しているというものです。 つまり、Dの一族は「夜明け」というものに関係している人々で、世界を夜明けに導くことができるのではないかというもの。 実際のところ、ゾウ編でミンク族のペドロは、「世界を夜明けに導くもの」とルフィたちのことを捉えています。 仮に、世界政府と天竜人により支配されてしまっている世界自体をなかなか明けない「暗い夜」だとすると、その世界から解放された世界を「明るい朝」とすることができ、Dの意志を継ぐものがそのトリガーとなると予想できます。 また、ペドロはノックス海賊団の元船長で、そのノックスという名前には夜明け前という意味を込めたと発言しているのです。そのペドロがルフィを夜明けに導くものと呼んでいるのは伏線のひとつであると考えられます。可能性としては十分にありえる説となっているものです。

【意味②】Dは半月を意味している説

まず、ワンピースは海賊の漫画で海が舞台なのにも関わらず、空に浮かぶ月の描写が多いです。本編には、何度も夜空に月というシーンが描かれています。そしてその満ち欠けも月日の経ち方と一致しているというこだわりよう。 さらに空島編の27巻253話では、満月の一部をわざわざ雲で隠して半月にするという描きかたもされており、理由が明かされないまま度々登場する“D”と似たものを感じます。

海の話なのに月の描写が多い

この説はコミックスの質問募集コーナー(SBS)で、Dとは何なのかという読者の質問がきっかけで広まりました。作者の返答は、「今はただ何も考えず“D”」と読んでいてください。」というもの。これにより、Dを文字で見るのではなく、形で捉えるという考えが生まれたのです。 Dを形として見ると、あるものに見えてきます。そう、それが半月です。この説は、Dは半月を意味していて、Dの一族は月と何か関係がある人々なのではないかというもの。一見あまりピンと来ないかもしれませんが、意外にもその伏線は散りばめられているのです。

Dと空島の関係

また、空島編でエネルがルフィに負けた後、マキシムという船で月に行くという話が扉絵連載で描かれています。 そこで彼が見つけたのは、月の古代都市と壁画。その壁画には、都市の人々が資源不足で地球に向かう様子が描かれており、その人々には空島の人間と同様の羽があります。つまり空島の人々は、空島に降り立った月の民の子孫であると考えられるのです。 このことから、半月がDを意味しているとすると、Dと空島との関係も深まってきそうです。今後また、空島に関する話が登場してもおかしくないですね。

【意味③】D=ドラム説

ルフィの能力が覚醒する際の鼓動のリズムが「解放のドラム」と表現されています。ズニーシャはこの鼓動のリズムを聞いてジョイボーイの帰還を喜び、直後にジョイボーイ=先代のニカの力を宿したヒトヒトの実モデルニカの力をルフィが覚醒させました。 ニカの力とDの一族が関係しているとすると、Dの一族はDrum(ドラム)を鳴らすことができる一族と考えることも可能。またドラムの音が鳴り響く様子は、夜明けを告げる様子にも通じるものがあるので、1つ目の考察のDawn説が有力ならDrum説も充分にあり得そうです。 今後、空白の100年やニカのことが語られることで、ドラムの持つ意味合いももっとはっきりしそうですね。

【意味④】D=デビル説

ONE PIECE ワンピース ゴムゴムの実
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

作品のキーアイテム・悪魔の実。悪魔=Devilから、悪魔の実の誕生にDの一族の祖先が関わっている可能性も考えられますね。 Dの一族がかつて天竜人を倒すために何らかの方法で悪魔の実を生み出して、後世にその力を残したのだとすると、モデルニカのように人の名を冠した悪魔の実が存在するのも納得がいきます。 天竜人とDの一族の因縁を知るドフラミンゴが人造悪魔の実にSMILEという名をつけていました。死に際に笑顔を見せるDの一族を皮肉って、そんな名前をつけたのかもしれません。 Dというたった1文字のミドルネームを隠したがるということは、案外簡単に連想できてしまう単語だから?そう考えると、やや安直ですがD=デビル説というのもナシではない気がします。

【意味⑤】D=ドラゴン説

Dがドラゴンの頭文字だとすると、天竜人との因縁がやはり鍵になってきそうです。天竜人は「天駆ける竜の蹄」という竜をモチーフにした紋章を持っています。ドラゴンという単語は、Dの一族よりも天竜人に関連深い気がします。 ここから考えて、Dの一族がかつては天竜人と呼ばれていたという考察ができそうです。天竜人という名前も、神と畏怖される地位ももともとはDの一族のものだった。それを空白の100年の間に、今の天竜人が彼らから名前も地位も奪ってしまった、という説です。 そうであれば天竜人がDの一族の存在を隠したがったり、忌み嫌ったりする理由も納得できます。天竜人がどこからやってきた人々なのか、そこがまずは知りたいですね。

【意味⑥】ワノ国自体がD説

日本がモデルになっている「ワノ国」。日本をモデルにしたのならば、もっと他のネーミングもできたはずですが、なぜかカタカナでワノ国となっています。この説はそこに着目し、このワノ国という言葉自体がDを意味しているというものです。 内容としては、「ワノ国」のワを左に90度回転させ、ノをそこにくっつけると“D”になるので、ワノ国は「D国」であるというシンプルなもの。 なかなかユニークな説であると同時に、根拠が少なすぎることもあり、信憑性はあまり高くなさそうですね。しかしワノ国編では、大きな謎が明らかにされる可能性は大いにあるので、そういう意味ではワノ国とDの関係性には目が離せません。

【意味⑦】Dとは「笑うもの」説

ワンピース ルフィ
©尾田栄一郎/集英社

上記したように、ルフィやロジャーなどDの一族は、死の間際に笑う特徴があります。そしてDはそのまま「笑顔の口」として見ることも可能です。 日本では曲線の口が一般的な笑顔の顔文字ですが、英語での笑顔は「:D」が一般的。原作第937話ではロジャーがワンピースを見て笑っている描写もあり、しっかりとした根拠には欠けますが面白い説です。 「ワンピース」は笑い方に特徴があるキャラが多いので、笑顔とDの一族に何らかの関係がある可能性は高いでしょう。

【考察①】ジョイボーイ・ニカとの関係性

空白の100年に実在したジョイボーイは、ラフテルにひとつなぎの大秘宝を遺した人物です。さらにジョイボーイは、ルフィの前にヒトヒトの実モデルニカの能力を有していたと考えられています。 現代に再来するとされていたジョイボーイ。ワノ国でヤマトが覚醒前のルフィに対して「光月おでんが待っていた男(ジョイボーイ)」と断言していました。その根拠として、ヤマトは「おでんの航海日誌」を片手に「ルフィの名前にはDがついてるんだもん」と発言。 ここからジョイボーイもDの一族であったと考えられます。モデルニカの実は意思を持って世界政府から逃げ回っていたと語られており、この意思がDの意志だと同じものであるとすると、ルフィはDの意志に一族の導き手として選ばれた器なのかもしれません。

【考察②】ルナーリア族との関係性

世界政府がDの一族と同じように執拗に執着しているのが、絶滅したとされるルナーリア族です。ルナーリア族はかつてマリージョアのある場所に「神の国」を築いていたとされる最強の種族でした。 エネルが向かった月の壁画にはルナーリア族の特徴を持つ「太古に生きた翼を持った"月の人"」が描かれています。ルナーリア族はその月を意味する名前も含め、月と関連があるのでしょう。 それに対してルフィの持つ能力ニカは「太陽の神」です。ニカに連なる一族がDの一族だとすると、ルナーリア族とDの一族の間には、太陽と月のように何らかの因縁があるのかも。 Dが半月を表しているとするなら、Dの一族は月の人の血を引くハーフという線もありそうです。

【考察③】イム様との関係性

ONE PIECE モノクロ版 90

「ワンピ―ス」90巻で突如現れた人物「イム様」。この人物はたった2話しか登場していないにも関わらず、ワンピースの物語の核となるのではないかという衝撃を残したため、非常に話題になりました。 話題になった理由はその地位にあります。ワンピースの世界では、認識として世界政府の創造主の末裔である天竜人が一番偉いということになっています。そして、五老星という存在は天竜人の最高位として君臨しているのです。 しかし、イム様はその五老星に“様”付けで呼ばれていました。さらに、世界政府発足時に作られた、「世界を統べる王などいない」ということの誓の証である、誰も座ってはいけないはずの玉座に何の躊躇もなく座り、その前に五老星がひざまづくというシーンも描かれています。 このことから、いないはずの世界の王がイム様なのではないかと噂されているのです。 そんなイム様の気になるDとの関係ですが、今のところイム様がDの一族であるかどうかはわかっていません。しかし、リリィがDの名前を持つことに心乱されたような描写から、彼女となんらかの関係があるがうかがえます。

【予想】最終章は天竜人 VS Dの一族になる?

遂にラストへの助走が始まったとされる「ワンピース」。エースを殺した赤犬や宿敵である黒ひげとの決着など、ルフィにはまだまだやることが山積みです。しかし最終章は天竜人(世界政府)VSDの一族になる可能性が極めて高いと考えられます。 過去の戦争に勝利した世界政府は、歴史を「空白の100年」として閉ざし暴力的な権力を誇示してきました。そしてそのトップであるイム様がルフィを目の敵にしている点からも、Dの一族との対立は明白です。 「ワンピース」は誰かが見つければ世界がひっくり返ると言われる代物。もしこれが世界の頂点に立つ天竜人を没落させる“何か”なのだとすれば、最終決戦は「ワンピース」をかけた死闘になるでしょう。

Dの意志を継ぐ者たちに今後も目が離せない!

ONEPIECE FILM GOLD ワンピース ゴールド ルフィ
(C)尾田栄一郎/2016「ワンピース」製作委員会

本記事では「ワンピース」最大の謎である“D”について紹介してきました。Dが物語のどの場面で出てきたのか、Dの名前を持つキャラ、Dについての考察についておさらいする事ができたでしょうか? ワノ国編を終えてもなお、Dの一族の謎は深まるばかり。じわじわと動き出した最終章で、果たしてすべての点と点とがつながるのでしょうか。今後も「ワンピース」から目を離すことができません!

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