2020年5月5日更新

『ザ・ボーイズ』過激さが話題のアンチヒーロードラマを解説 シーズン2の展開を原作から予想してみた

『ザ・ボーイズ』
©AMAZON STUDIO/zetaimage

ドラマ『ザ・ボーイズ』はこれまでのスーパーヒーロー作品に類を見ないストーリーで注目を集めました。そんな本作についてこの記事ではシーズン1をおさらいして魅力を解説。さらにシーズン2の展開をコミックから予想しましょう。

目次

Amazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』はアメコミヒーローものの常識を覆す意欲作

Amazonプライムビデオにて配信されている人気ドラマ『ザ・ボーイズ』。アメコミ原作のブラックコメディ作品で、2019年に配信スタートしたシーズン1ではその過激さや踏み込んだ内容が話題となりました。 この記事ではシーズン1のキャラクターやキャストをおさらいした上で、作品の魅力をネタバレありで解説。さらにシーズン2の展開を原作コミックから予想します。

アメコミ原作ドラマ『ザ・ボーイズ』のあらすじ

『ザ・ボーイズ』はガース・エニスとダリック・ロバートソンによる同名のアメリカンコミックが原作です。 ヴォート・インターナショナルには数多くのスーパーヒーローが在籍し、中でも「セブン」と呼ばれる7人のヒーローがトップに君臨する世界が舞台。ヴォート社が売り出すグッズは大人気で、メディアでは彼らの活躍を華々しく取り上げており、誰もがヒーローに憧れています。 ある日、普通の青年ヒューイは、高速移動の能力を持つ「セブン」の一人・Aトレインに衝突されたことで、目の前で恋人を失いました。ヴォートとAトレインの心無い対応に怒りを募らせたヒューイは、腐敗したヒーローと戦う「ザ・ボーイズ」のビリー・ブッチャーと出会うのでした。

「ボーイズ」のメンバー&キャストを紹介、日本人女優も参加

『ザ・ボーイズ』
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スーパーヒーローの腐敗を憎む「ザ・ボーイズ」。スーパーパワーを持っていないメンバーがほとんどで、策を練ることでヒーローに立ち向かいます。 妻を奪われたことからホームランダーをはじめとしたヒーローを憎むブッチャーを演じるのは、「ロード・オブ・ザ・リング」のエオメルなどで知られるカール・アーバン。 どんどんと事件に巻き込まれていくヒューイを、デニス・クエイドとメグ・ライアンの息子のジャック・クエイドが演じています。 ブッチャーの旧知の仲であるフレンチ―とMMを演じているのは、トマー・カポンとラズ・アロンソ。さらにボーイズに救出される少女・キミコ役を、『スーサイド・スクワッド』(2016年)のカタナ役で知名度を上げた福原かれんが務めています。 個性豊かな面々が揃い、時に反目しながらもスーパーヒーローに迫るボーイズ。彼らならセブンに一矢報いるのではと思わされます。

ヴォート社のスーパーヒーロー「セブン」のメンバー&キャストを紹介

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選ばれしヴォート社の7人のスーパーヒーロー「セブン」は人々から羨望の眼差しを向けられていますが、その実態は腐敗し切っており、パワハラやセクハラは当たり前。メディアや利益を第一に考え、人命は二の次という有様です。 リーダーはホームランダー。スーパーマンさながらに、目からレーザーを出して、空を飛び、銃弾をも跳ね返す肉体を持っています。演じているのは、ニュージーランドを中心に活躍していたアントニー・スターです。 エラを持ち、水生生物と意思疎通を誇れるディープを演じるのは、人気ドラマ「ゴシップ・ガール」のチェイス・クロフォード。 高速移動できるAトレインを、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(2016年)でウィル・スミスが演じた前作主人公の息子役で出演した、ジェシー・アッシャーが演じています。 透明になれるトランスルーセントと黒いスーツに身を包んでいるブラック・ノワールは、顔が見えていないませんが、それぞれ演じているのはアレックス・ハッセルとネイサン・ミッチェルです。 ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』に出演していたドミニク・マケリゴットが、驚異的な肉体を持つクイーン・メイヴを演じています。 新たにセブンに加入することとなるのが、怪力を持ち電気を操ることのできるスターライト。マーベルのドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』などに出演していたエリン・モリアーティが演じています。 そしてヴォートの副社長マデリン・スティルウェルを演じているのが、ドラマ『CSI:科学捜査班』などで知られるジュリー・フィンレイです。 スターライトは希望を持ってセブンに加入するものの、その腐った現状に直面。マデリンやホームランダーの思惑が見え隠れする中、セブンがどうなっていくのかも見どころとなっています。

【ネタバレ】過激な描写やアンチヒーローものとしての魅力を解説、シーズン1の衝撃的なラストとは

本作の特徴は何と言っても、原作に忠実なその過激さ。例えばヒューイが恋人を失った際には、Aトレインが彼女の身体を一瞬にして“駆け抜けた”ことで、血と内臓が飛び散り、ヒューイの手には彼女の手首だけが残ります。 そんなグロテスクで衝撃的な展開で幕を開けると、次にはディープが新入りのスターライトに性的な行為を迫るというパワハラ&セクハラのオンパレード(ちなみに原作ではホームランダー、Aトレイン、ブラック・ノワールの3人がかり)。 さらに米CBRなどによると、あまりにも過激すぎてカットされたという、幻のシーンが第2話にあったのだとか。そのシーンではホームランダーがマデリンと微妙な雰囲気となった後、ビルの頂上で自慰行為に及び絶頂に達していたとのこと。残念ながら、Amazonスタジオの判断でカットされてしまったそうです。 ヒーローの中には、「コンパウンドV」と呼ばれる能力を強化する麻薬に手を出す者も。この薬を巡って、終盤では驚きの事実が明かされました。さらにブッチャーの過去にも秘密があり――。

コンパウンドVは能力を高めるだけの薬ではありませんでした。能力を持って生まれたものたちは神に選ばれたからだと言われていましたが、実際には産まれてすぐの赤ん坊にコンパウンドVを投与することで、能力を発言させていたのです。スターライトはこの事実を知り、葛藤することとなります。 そしてブッチャーの妻・ベッカがホームランダーにレイプされ、その後失踪していたことが彼の口から語られていました。ブッチャーは事実を隠すためにベッカがヴォートによって消されたと考え、ホームランダー並びにスーパーヒーローへの復讐を誓っていたのです。 原作ではベッカはホームランダーの子を産んだ際に、子供と共に命を落としており、ドラマでもホームランダーはそう聞かされていました。 しかしシーズン1の最終話で、ベッカと子供が生きていたことが判明。しかもその子供がスーパーパワーの影響からか、すでに少年へと成長していました。 このように過激な描写や衝撃的なストーリーが魅力の本作。その上で今、このドラマで観るべきポイントはヒーローの描き方ではないでしょうか。DCやマーベルのコミックを原作とした映画やドラマが多数展開され、世界中で人気を獲得している昨今だからこそ、『ザ・ボーイズ』が映像化されたのです。 あまりにも多くのヒーローが登場し、それぞれのバックボーンや歴史を知らねばならない現状に、人々は食傷気味になっていると言えます。だからこそ予備知識を必要としない上に、真新しい印象を持った本作が、ニーズに合致したのではないでしょうか。

新ヒーロー参戦でシーズン2はどうなる?原作コミックから予想

シーズン2ではセブンの新メンバーとして、アヤ・キャッシュ演じる女性ヒーローのストームフロントが登場。ホームランダーと肩を並べる存在らしく、彼女が物語の核を握るのではないでしょうか。 またシーズン1ではとても影の薄かったブラック・ノワールが活躍することも判明しており、ボーイズにとってはより厳しい状況となるかもしれません。 原作ではスーパーパワーに対抗するために、ボーイズはコンパウンドVを用いて一時的に超人的な能力を得ます。シーズン1では薬を使うことなく、生身の状態で立ち向かっており、その普通の人間がヒーローに立ち向かう様も本作の見どころとなっていました。 しかしシーズン2からはブラック・ノワールが本格参戦し、新たにストームフロントも登場。強力な敵を相手に、ボーイズもなりふり構っていられないかもしれません。ますます盛り上がるヒーローたちとの戦いに注目です。

クソったれヒーローをぶっとばせ!『ザ・ボーイズ』シーズン2に期待

これまでのヒーロー観を覆すストーリーが反響を呼んだドラマ『ザ・ボーイズ』。ファンが気になっているのはシーズン2がいつ配信されるのか。 配信は2020年を予定されているものの、2020年4月現在、詳しい配信時期はわかっていません。カール・アーバンによると撮影はすでに終了しているとのことなので、ファンはすでに公開されている予告を観ながら配信を待ちましょう。