2017年7月6日更新

世界遺産カッパドキアの壮大すぎる絶景!世界が絶賛したカンヌNo.1の話題作『雪の轍』

カンヌで上映されるや否やメディアから大絶賛、パルムドールも獲得。トルコの世界遺産カッパドキアを舞台に人間の深部を描いた映画『雪の轍(わだち)』。そんな本作のあらすじや見どころなどを紹介します。

2014年カンヌでパルムドール大賞を受賞。カッパドキアの絶景と深淵なる物語

2014年カンヌ国際映画祭で上映されるや否やメディアから大絶賛、そしてついにパルムドール大賞まで受賞するに至った『雪の轍(わだち)』。3時間16分という比較的長めである上映時間にも関わらず、カンヌだけでなく世界のメディアを魅了した本作のポイントは二つ。カッパドキアの絶景と、人間の魂を揺さぶる深淵なストーリー。

魅了させられざるをえないカッパドキア

舞台となるカッパドキアとは

カッパドキアとは、トルコの中央部にある大奇岩地帯。数億年前、火山の大噴火によってキノコ状の岩群できたと言われています。1985年、文化遺産及び自然遺産に登録されました。

さらに洞窟を利用した地下都市も非常に有名。紀元前当時迫害されていたキリスト教徒らが隠れ住むために、岩をくり抜き住居や教会を造ったのだそう。写真を見るだけでもその壮大な美しさには圧倒されてしまいますね。

本作の監督も美しすぎるため舞台にするつもりはなかったと発言しています。

初めはカッパドキアで撮るつもりはありませんでした。この地方は、この映画にはあまりにも美し過ぎたからです。でも、登場人物を配置できて、今の世の中から遠く離れた別世界のようなホテルを他に見つけられなかった。それに、このホテルには多少の旅行客も必要でした。カッパドキアだと冬でも旅行客がいますから。ロケハンでこの場所を見つけ、ここに登場人物を置きたいと思い、その結果、物語が進化したのです。背景のおかげで物語が変化したわけです。
引用:bitters.co.jp

映画の中では冬の絶景が

『雪の轍』では晩秋〜冬のストーリーであるため、哀愁漂う秋の、そして雪が降り積もる冬のカッパドキアの風景が描写されています。

陰鬱な人間の内側を描き出すストーリー

親の膨大な資産を受け継ぎ、小さなホテルを経営する元役者で地主のアイドゥン。

新聞の連載欄を持ち、悠々自適に日々を過ごしている彼だったが、彼の資産を使い慈善活動に夢中な美しい妻や、離婚を経験しホテルへ出戻った妹とは折り合いが悪い。さらには家賃を滞納する一家との不和も彼を悩ませる。アイドゥンは枯れていく季節の中、人を許すこと・愛することについての思いを馳せていくが..

季節はやがて厳しい冬の到来によって、外界から閉ざされていき、彼らの心もまたさらに凍りついていく。そしてアイドゥンはある決断を下す。

トルコの巨匠が人間の暗部を描く

監督は、過去にカンヌでグランプリを2回、監督賞も受賞しているトルコの巨匠、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。『雪の轍』は初の日本公開作品になります。

「登場人物を通して、人間の魂の暗部を探索したかった」
引用:bitters.co.jp

と監督が述べているように、カッパドキアの絶景を添えて人間の深部を描き出した本作。ロシアの文豪チェーホフの著作にインスピレーションを受け、シェークスピアの一節や、カッパドキアの名の由来となった美しき馬などのモチーフによって構成されているようです。

映画『雪の轍』が絶賛公開中!

2015年6月27日公開の本作は、7月20日現在も角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマ・ジャック&ベティなどで公開しています。この機会をお見逃しなく。