2021年10月7日更新

煉獄の父・槇寿郎(れんごくしんじゅろう)が没落した理由とは?過去と共に解説!

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煉獄槇寿郎

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煉獄槇寿郎は元炎柱で杏寿郎の父!【ネタバレ注意】

煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)は炎柱・煉獄杏寿郎の実の父です。杏寿郎と瓜二つの外見をしており、以前は自身も炎柱として活躍していました。家族には杏寿郎、千寿郎(せんじゅろう)の2人の息子と、すでに他界している瑠火(るか)という妻がいます。 今回はそんな彼の没落理由や杏寿郎、炭治郎との関わり、声優まで徹底解説していきます! ※この記事は『鬼滅の刃』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

煉獄槇寿郎は酒浸りのダメな父親?

杏寿郎と同じように、以前は精力的に鬼から人々を救っていた槇寿郎。しかし彼はある出来事がきっかけで、現役晩年から仕事への熱意を失ってしまいます。その後、槇寿郎は鬼に対して非道徳的な行いを繰り返したり、酒を携帯しながら任務に取り組むようになりました。 作中では現役を引退し、酒浸りの毎日を送りながら息子にも冷たく当たるダメ親父として描かれています。

元火柱・煉獄槇寿郎が落ちぶれた理由

日の呼吸への劣等感

過去に幼少期の伊黒を救うなど剣士として活躍した槇寿郎が堕落してしまった最初のきっかけは、日の呼吸の存在を知ってしまったことです。煉獄家に伝わる炎柱の書で「日の呼吸が全ての呼吸の始まりである」と知った槇寿郎。 これを受けて「現存する全ての呼吸が日の呼吸の劣化版である」と感じた彼は、剣士としての己の無力さを痛感してしまいます。 それ以降日の呼吸への劣等感は凄まじく、自宅を訪ねて来た炭治郎を日の呼吸の使い手と見るや殴りかかるほどでした。

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最愛の妻を失う

日の呼吸の存在によって、剣士としての自分に限界を感じていた槇寿郎。同時期に最愛の妻であった瑠火がこの世を去ってしまいます。 この重なった2つの悲運が槇寿郎に引退を決意させ、酒に溺れ子供に当たる人格を形成したのでした。

杏寿郎からの遺言で改心

遺言を伝えるために訪れた炭治郎

杏寿郎の死に立ち会った炭治郎は、彼の遺言を伝えるため煉獄家を訪れます。家の前で悲しげな表情を浮かべる千寿郎にその旨を伝えると、奥から槇寿郎が現れました。そして彼は「大して才能も無いのに剣士などなるからだ、愚かな息子だ杏寿郎は」と罵倒したのです。 その後も自分の息子への罵倒を続ける槇寿郎に痺れを切らした炭治郎は、彼を制止させます。すると槇寿郎は炭治郎が付けている耳飾りに気が付きました。そして「お前、日の呼吸の使い手だな」と言い放ち、突如炭治郎を地面に押さえつけます。 自身がぶつかった才能の壁を目の前に激昂する槇寿郎と、己の無力さに絶望したばかりの炭治郎は大喧嘩!遂に炭治郎は槇寿郎に頭突きをしてしまい、気絶させるのでした。

杏寿郎の残した遺言はただ一言

炭治郎が帰宅した後、千寿郎は槇寿郎に遺言を伝えようとします。しかし槇寿郎は「うるさい」と聞く耳を持ちません。千寿郎が「でも兄上の」と話し始めても「どうせ俺への恨みごとだろうわかりきっている、さっさと出ていけ」と一蹴しました。 そして千寿郎は槇寿郎に「『体を大切にして欲しい』兄上が父上へ遺した言葉はそれだけです」と伝え、部屋を去ります。それを聞いた槇寿郎は杏寿郎を思い出しながら、大粒の涙を流すのでした。 瑠火が亡くなり、変貌してしまった槇寿郎。そんな彼が家族である杏寿郎を想っていないはずがありません。冷たく当たっていても、常に息子の身を案じていたのではないでしょうか。

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槇寿郎から炭治郎へ送った手紙の内容とは?

鬼滅の刃 無限列車編
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

杏寿郎の遺言を聞き改心した槇寿郎は、炭治郎に手紙を送ります。その内容は「炭治郎への謝罪と感謝」そして「杏寿郎への賞賛」でした。 「竈門君、君には悪いことをした」から始まる手紙。次には炭治郎が杏寿郎のために泣いてくれたこと、千寿郎とも手紙のやりとりをしてくれていたことへの感謝が書かれています。 そして初対面での失態を恥じながらも、あのときの言葉を訂正するように、杏寿郎は強く素晴らしい息子だったと記されていました。 最後は額に痣を持つ日の呼吸の使い手である炭治郎への応援で締め括られたこの手紙。炭治郎は痣が生まれつきでは無いため自分は違うとしながら、手紙に活力を貰い強敵に立ち向かっていくのでした。

強さを考察!

『鬼滅の刃 外伝』では煉獄杏寿郎が炎柱になるきっかけとなった下弦の弐・佩狼(はいろう)との戦いが描かれます。佩狼にとってのトラウマとなったのが、彼を完膚なきまでに叩きのめした当時の炎柱・槇寿郎でした。 佩狼の回想で登場した槇寿郎はすでに手に酒瓶を持っています。命乞いをする佩狼に対し、槇寿郎は手首を斬っていたぶるような態度を取っており、覇気はあまり感じられません。それでも酒を片手に余裕を残しながら鬼を追い詰めているあたりに、炎柱たる所以が垣間見れます

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無限城編にて槇寿郎が活躍

最終決戦となった無限城編では、鬼殺隊の主力である柱全員が無限城へと吸い込まれてしまいます。 そこで鬼殺隊の若き当主である産屋敷輝利哉(うぶやしききりや)を護るため、護衛として登場したのが元音柱の宇随天元(うずいてんげん)、炭治郎の育手の鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)、そして煉獄槇寿郎でした。 槇寿郎は杏寿郎の想いを継ぎ、後方支援ながらも勝利に貢献したのです。 また、その後は療養中の炭治郎を見舞いにやってくる様子も描かれています。過去の失態からバツの悪そうな顔で、宇随に連れて来られる槇寿郎。そして彼は炭治郎へ杏寿郎の鍔を付けて戦ってくれたお礼を口にし、千寿郎と共にその場を去りました。

槇寿郎は幼い頃の伊黒小芭内(いぐろおばない)を救出した?

蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)は蛇鬼によって生かされている一族の赤ん坊として生まれ、大きくなったら鬼に生贄として捧げられる運命でした。伊黒はなんとか座敷牢から自力で逃げ出すものの、蛇鬼に追いかけられピンチに。そこに颯爽と現れて彼を救ったのが、当時の炎柱です。 蛇柱として登場した時点で21歳だった伊黒。彼は12歳の頃に1度牢から出され、その後牢に戻され脱獄を図っています。脱獄が約9年前の出来事だと考えると、この当時の炎柱は槇寿郎だと考えるのが妥当でしょう。 また22巻で描かれたその炎柱の姿は煉獄一族の特徴的な容姿をしていました。名前の明記こそされていなかったものの、槇寿郎が伊黒を助けたヒーローだと考えるのが自然です。

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槇寿郎の印象的なセリフを紹介

「たいした才能もないのに剣士などになるからだ。だから死ぬんだ。くだらない…愚かな息子だ杏寿郎は!」

8巻67話で初登場となった槇寿郎のインパクトあるセリフです。酒瓶を片手に登場した槇寿郎は、息子の死を悼むどころか「くだらない」と切って捨てたのです。その直前に登場した弟・千寿郎が礼儀正しく健気な少年だったこともあり、一層ダメな父親感が出ているシーンとなりました。 この言葉だけを切り取ると愛のない父親のように思えますが、再び愛する者を失った槇寿郎の心中を察するに、こういった態度でいないとやりきれない気持ちだったのかもしれません

「杏寿郎は私などとは違い素晴らしい息子だった。」

10巻81話にて登場する、槇寿郎が炭治郎へ宛てた手紙の一部です。息子からの遺言を聞いて改心した槇寿郎は、炭治郎に非礼を詫び、日の呼吸について伝える手紙を認めました。そこで彼は息子たちを素晴らしくて立派な子だと褒めています。 彼がようやく素直に息子を褒められるようになったのに、肝心の杏寿郎がすでにこの世を去っていると思うと切ないものがあります。彼の父親らしい一面が垣間見えるセリフです

煉獄槇寿郎の声優を務めたのは小山力也

劇場版作品『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で、煉獄槇寿郎に声を当てたのはナレーターや俳優としても活躍する小山力也です。 代表的な過去役には『文豪ストレイドッグス』の福沢諭吉(ふくざわゆきち)役や、『名探偵コナン』シリーズの2代目毛利小五郎(もうりこごろう)役などが挙げられます。 小山力也の深みのある渋い声は、槇寿郎にぴったりです!

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煉獄槇寿郎は熱き心で復活する!アニメ新シーズンに期待

登場当初はダメ親父として登場したものの、最後は改心し息子の気持ちを繋げた煉獄槇寿郎。今回はそんな槇寿郎について、徹底解説してきました。 2021年に劇場版の続編として放送することが決定している『鬼滅の刃』遊郭編。このまま進めば、最終決戦となる「無限城編」のアニメ化も十分あり得るでしょう。 「無限城編」が映像化され槇寿郎の活躍を見ることができるのか、「遊郭編」と合わせて要チェックです!