2017年7月6日更新

『もののけ姫』のラスト・その後ーサンとアシタカはどうなった!?

『もののけ姫』

ジブリ映画『もののけ姫』をご覧になられた後で、サンとアシタカがどうなったかということが気になっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。今回は、サンとアシタカがその後どうなったかをまとめました。

その後を感じさせる『もののけ姫』の意味深なラストシーン

『もののけ姫』

ラストシーンでアシタカはサンに対して、サンは森で、自身はタタラ場で暮らそうと発言していますが、これはその後の2人の別れを意味する発言なのでしょうか。

『もののけ姫』のラストはハッピーエンドなのか?別れではなく、共生の道を見つけたサンとアシタカのその後

『もののけ姫』

『もののけ姫』は、呪いを受けて村を追われた主人公アシタカの旅が描かれている作品。彼はそこで出会う、狼に育てられた少女サンに強く惹かれていきます。しかし、そこで浮き出るお互いの育って来た環境の違い、価値観の違い。アシタカ以外の人間はやはり好きになれない、というサンに対して彼が言った先ほどの発言は、実はとても意味深いのです。

一見、別れを切り出しているようにも取れますよね。サンの事が好きなら、一緒にタタラ場で暮らそうと誘うはず。しかし彼はそうしませんでした。何故なら、彼は自分と彼女の間にある文化の違いを無理に融合させずに、敵になるでもなく、共生していく道を選んだからです。

異なる文化を持ち、異なる集団に属する者が一緒に住もうとせず、それぞれの生き方を貫いたならば、対立や争いを起こすこともありません。

ラストシーンをこのように受け止めるならば、これはハッピーエンドと言えるのではないでしょうか。

アシタカには婚約者がいた!アシタカはサンと婚約者、どちらを選ぶのか?

『もののけ姫』を見たことがある方は、ここにきて、「ん.......?」と思うことでしょう。

そう、実は一族の長の候補でもあったアシタカには、同じ村に住むカヤという婚約者がいました。

『もののけ姫』の中で明確には示されてはいませんが、アシタカが村を旅立つ時にカヤの贈った小刀は、乙女が変わらぬ心の証、誓いの印です。

であれば、サンと別れた後、アシタカは村に戻ってカヤのもとへと向かうのではないか。という考えもあることでしょう。ですが、その可能性は非常に低いです。何故なら、アシタカは髪を切ることで「二度と村には戻らない」という明確な意志を示しているからです。また、カヤがアシタカに贈った小刀はサンの手にあり、それを手放した時点でアシタカにはカヤのもとに戻る意思はほぼないといえます。

宮崎監督がサンとアシタカのその後についてコメントしていた!

『もののけ姫』

宮崎監督は、アメリカでのインタビューで、『もののけ姫』のその後について次のようにコメントしていたようです。

彼らはずっと良い関係を続けていくだろうと思います。それから、サンが生きていくために、アシタカはいろいろな努力をするだろうと思います。同時に、タタラ場の人々が生きていくためにも、大変な努力を払うだろうと。そのために、アシタカは引き裂かれて、傷だらけになるだろうと思います。それでも彼は、それを曲げずに生きていこうと思って、両方を大切にしようと思い続けるだろう。だから、彼の生き方は、私たちが今の時代を生きていく生き方に、共通するんだと思うんです。

サンとアシタカがラストシーンの後進んだ道は決して簡単なものではないのかもしれません。しかし、苦難はあるにしても、共生し、双方が幸せになる方法-それがまさにサンとアシタカが選んだ道なのでしょう。

アシタカの、「互いの世界で共に生きよう」という言葉に、『もののけ姫』で宮崎駿監督の伝えたかったことが込められているのだと考えられます。

また、監督が触れているように、これは現代を私たちが生きて行く上でも心に留めておくべきことではないでしょうか。国際化が進み、さまざまな文化を持つ人が混ざり合う中でどうすればいいのか?この映画はそれを考えるきっかけを与えてくれているのではないでしょうか。

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